2019-11-28

毛皮とは何か?なぜ生き物によって体表が違うのか

ほ乳動物は「毛皮」を着ているが、なぜ人間は毛皮がないのか?

言い換えると 毛皮とは何か?なぜ生き物によって体表が違うのか(科学のはなしhttps://www.inc-reliance.jp/science/67004)を扱った記事を要約すると

遠い親戚でもあるチンパンジーやオランウータンは、熱帯という温かい地域に住んでいるにも関わらず長い毛で覆われています。

逆に熱帯圏の先住民たちは、半裸状態が少なくありません。

なぜなのか?

毛皮の役割は

ひとつは身体を保護することです

人間はちょっとしたことで皮膚をすりむきますが、イヌやネコは毛皮がクッション替わりをしています。

人間も頭髪やわき毛、陰毛など、大切な部分には今でも体毛が残っていると言えます

・保温効果

もちろん、毛皮には保温効果もあります。これが一番重要かもしれません。

 

とはいえ、夏は暑そうです。そのため多くのほ乳動物では、冬毛と夏毛があります。季節の変わり目は、イヌでも抜け毛が増えます。

ヒトは昔から、多くのほ乳動物の毛皮を使って衣服を作ってきたようです。

これも毛皮をなくしたヒトが、寒さから身体を守るためと考えられます。

識別作用

種特有の毛皮があれば、仲間か否か、密林内でも容易に識別できる

保護色

さらに保護色、シマウマやトラがしま模様なのは、外敵もしくは獲物に見つからないように隠れる意味があったとも言えるでしょう。

情景に紛れることができる毛皮を進化させた個体が生き残ったのです。

ところで毛皮が生まれた理由は

進化という視点で見るならば、脊椎動物のうち、魚類、両生類、は虫類までは体表に毛が生えていません。いずれもウロコや湿った皮膚を持っています。これらの生き物は寒くなると冬眠します。

一方で鳥類や哺乳類は生存競争に勝つため、他の生物がいなくなる冬に活動する際、毛皮や羽毛を持った個体が生き延びた?(→恒温動物となる)と考えることもできます。

生物種による体表の違い

1.ほ乳類は毛

ほ乳類は、上述したように毛が生えています。皮膚とあわせて毛皮と呼ばれます。

言い換えると、毛皮を有している生き物をほ乳動物と言うこともできそうです。もちろんヒトは例外です。

2.鳥類は羽毛

鳥類もほ乳類と同じく恒温動物です。基本的に冬眠しません。そのために羽毛を進化させたようです。

羽毛は毛皮と同じように、空気の層を作ります。空気は保温作用があります。そのため寒い冬に耐えられるようです。

3.は虫類はウロコや甲羅(こうら)

は虫類の体表はウロコです。ヘビ、トカゲ、ワニなどのイメージです。

外敵から守ると同時に、陸上生活に適応するため、体表からの水分蒸発を防ぐ働きがあります。

一方でカメは、甲羅(こうら)を作りました。これは肋骨が広がったとの説が有力です。

なお恐竜には羽毛が生えていた?化石が多く見つかっています。保温効果があったともいわれており、恒温動物だったとの説もあります。そこから鳥類との類縁性、進化の道筋が示唆されます。

4.両生類は湿った皮膚

両生類は、湿った皮膚を持っています。肺呼吸に加えて皮膚呼吸もしています。

そのため常に湿った状態でないと死んでしまいます。だから水辺に住んでいます。

5.魚類はウロコ

6.節足動物は外骨格

人類が毛をなくした理由

人類の進化という観点で考えれば、チンパンジーまでは毛皮がありますが、

毛が無い※ハダカデバネズミ同様、原始人類は洞窟に隠れ住むようになって毛が無くなったとの仮説が、整合性が有ると思う

ハダカデバネズミ ウィキペディアより

体長10.3 – 13.6センチメートル[2]。尾長3.2 – 4.7センチメートル[2]体重9 – 69グラム[2]。体表には接触に対して感度の高い細かい体毛しか生えていない

体毛が無いことや環境の変動が少ない地中で生活するためか、体温を調節する機能がなく体温も低い。哺乳類でありながら体温調節ができない変温動物である。それによってエネルギー消費量を低く抑えている。

List    投稿者 seibutusi | 2019-11-28 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 

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