2015-01-18

細胞の“がん化”は過酷な環境下で生き延びるための手段

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画像はこちらからお借りしました。

日本人の死因は、1980年代以降ずっとがん(悪性新生物)が一位となっており、現代では3人に1人ががんでなくなっています。

治療法も確立しておらず、恐ろしい病気として捉えられていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
実は、体内の細胞が汚染環境におかれ、生命の危機にさらされた際の適応装置と捉える方が、がん細胞のもつ特性と整合するのです。

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がん細胞 <stnv基礎医学研究室>より

「がん」は遺伝子の変異や異常で発生するのではない
過酷な環境に曝されたときに細胞が生き延びるための一手段である
いわば正常な反応なのである
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・常識のようになってしまっている「がん」の発生メカニズムや、「がん」に対する解釈を改めないといけないであろう。
・無限とも思えるほどの生命現象の設計図が書かれている遺伝子が変異した場合、そのDNAの部分が現在の活動にとって必須のものであれば細胞は生存できずに死んでゆく。がん化とは関係ない。
・がん細胞中に多く発見される染色体異常や遺伝子変異は、細胞ががん化した後に発生したものである。
細胞ががん化するのは、過酷な環境の中で生き延びるためである。(がんの発生率が高い臓器は外界の異物や毒物と接する機会の多い肺、胃や腸などの消化管、異物を処理する肝臓や、その廃液が流れる胆管系である。
・過酷な環境とは、細胞の周りや細胞内が毒物で汚染されることの他にも、細胞自身の代謝産物や分泌物が周りに停滞したり、代謝の過程で排出した二酸化炭素(→炭酸)、乳酸(ケトン体)、リン酸、硫酸などの酸によってpHが低下したり等がある。
・その他、周囲の細胞とのコミュニケーションが健全に行われることも重要である。
・細胞内外の環境が適切に保たれていれば細胞はがん化する必要はない。
・細胞内外の環境を改善しないままがん治療を行っても「がん」は治らない。細胞内外の環境が正常化すれば、末期がんでも自然退縮することがある。
・下手な抗がん剤治療はがん細胞に更なる悪環境を与えることになり、転移を促進し、個体全体に激しい疼痛などの苦痛を与えることになる。
(自然を破壊して人間にとって都合の良い環境に変える、鹿や猪を「害獣」と呼んで銃で射殺する、そういった思考パターンで現代の医療も出来上がっている。)

がん細胞が諸悪の根源ではなく、様々な異物や毒物(主に食物摂取や呼吸を通して体内に取り込まれる人工物質)が蓄積され生命活動が脅かされた結果、一部の細胞を犠牲にしてでも形成される緊急処理装置なのです。

実際、周囲環境の汚染により低下したオートファジー機構(細胞内に生じた不要物を分解・再利用する仕組み)の改善や、蓄積された毒物の排出・浄化機能をがん細胞が担っています。

がん細胞 <stnv基礎医学研究室>より

細胞外環境が悪化すると、細胞内も汚れる
がん化することでオートファジー機能を高める

・細胞内に生じた不用なタンパク質、ミトコンドリア、外部から取り込んだ細菌などの大きなものはオートファジー(Autophagy)によって処分される。オートファジーとは細胞内に生じた不要物(主にタンパク質)を分解して再利用する仕組みである。
・細胞外環境が悪化すると、細胞は健全な活動が継続できなくなり、オートファジー機能も低下して細胞内に不用なタンパク質が蓄積する。
・これは、代謝に必要な栄養素や酵素が不足しても同様のことが起こる。
・こうなると細胞は所属している臓器の定例活動を手放してでも生き延びることを最優先した行動に変化する。これがすなわち「がん化」である。
・がん化することによってオートファジー機能を高め、細胞内環境を浄化すると共に、分解したタンパク質からアミノ酸を得て活発に活動を開始する。

がん細胞は毒物や薬物を排出する能力が高い
がん化することで細胞内の浄化能力を上げる

・がん細胞は毒物や薬物を細胞外に排出する能力が高い。(一般細胞に較べて抗がん剤が効きにくい。)
・がん細胞内には毒物や薬物などの化学物質を抱合して(結合して)細胞外に排出する役割を果たしているグルタチオンというトリペプチド(グルタミン酸、システイン、グリシンからなる)の濃度が高い。
・薬物や毒物を抱合したグルタチオン(=グルタチオン抱合物)は細胞膜にある専用のポンプ(多剤耐性タンパク質;薬物排出ポンプとも呼ばれる)によって細胞外に排出され、やがて薬物や毒物は切り離されて胆汁中や尿中に排泄される。
・また、グルタチオンは自らのチオール基を用いて過酸化物や活性酸素種を還元して消去する役割もある。(ちなみに、細胞内でグルタチオン合成に関わる酵素であるグルタチオン転移酵素はがんのマーカーとして利用されている。)

がん細胞だけにスポットを当てると、変異・異常化した悪性細胞となり、いかに除去するかという発想に流れます。三大治療(外科処理・放射線照射・抗がん剤)は、この発想の産物と言えます。それ故に根治できず、むしろ細胞の環境汚染を促進してさらなる悪化をもたらすことが多いのです。

実際、汚染物質の摂取を絶ち、がん細胞による浄化が進めば、役割を果たしたがん細胞は自然消滅していきます。
病院では回復不能と言われたがんがいつの間にか治癒したというケースは、“病気”という一過程に囚われず、生命の適応過程を受け入れた結果と考えられます。
また、冒頭で挙げた死因の第一位ががんという事態は、現在の医学進歩が自然の摂理を逸脱・阻害するものであったことの傍証とも言えます。

がんも含めた“病気”は、生命が回復(適応可能性)に向かうための過程と認識すると、治療の主対象も、病気そのものより、病原(汚染物質)を断つことになります。

次回は、“細胞のがん化”が適応過程であることを示す現象について見ていきたいと思います。

List    投稿者 seibutusi | 2015-01-18 | Posted in ⑥病気の起源、正体No Comments » 

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