2015-01-04

羊が目覚める?

今年の干支は羊。今回は、羊のあれこれから考えて見ました。

 

■干支の由来

羊の群れは、家族の安泰を示し、何時までも仲良く暮らすことを意味しています。

これから未(ヒツジ)年の人は、従順で温和、情に厚く親切。人との争いや対立を嫌うため、人間関係も良好と言われています。

ヒツジ1

確かに、羊同士が争っているところを見たことがないですね。未年の人は、別ですけど。

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実際の羊の習性は?

■羊の習性

羊の群れには、ボスがおらず序列もありません。そのため、群れの中のどれか1頭が危険を感じて反応すると、他の羊もみんな追従し、1頭が走り出すと群れ全体が一斉に追走します。

羊は臆病で脆弱な動物で、群れをはぐれてしまった羊を捕まえようとすると,不安と恐怖心でパニック状態になり逃げてばかりで捕まらないそうです。

さらに、羊は羊飼いに連れられて毎日行き来している道を一人では行きも帰りもできず,すぐ迷ってしまうそうです。こんな方向感覚の悪い動物は他にいません。

 

ヒツジ2ヒツジ3

 

そのような羊の特性を示すとても興味深い記事があったので紹介します。

http://www.focus-asia.com/socioeconomy/photonews/382674/より

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【群れを先導する羊が崖から転落、群れもその後を追って・・大事故を引き起こした羊の習性とは?】

中国メディアが「群れを先導する羊が崖から転落、群れがその後を追って飛び降りる、牧畜民は重大な損失」と題した記事を掲載。

新疆ウイグル自治区昌吉回族自治州のフトビ県南山牧村で13日、羊の放牧をしていた村民が17キロ離れた草地に移動する途中、群れを先導する羊が崖から100メートル下に転落するという事故があった。後を追っていた59頭のうち44頭が崖下に転落して即死、15頭が重傷を負った。この付近ではこの11年間に同じような事故が3件起きているという。

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驚きですね。ここまで主体性「ゼロ」・危機意識「ゼロ」というのは。羊は何故、このような動物になってしまったのでしょう。

 

羊の原種や家畜化を見てみます。

○羊の原種:ムフロン

家畜ヒツジの祖先種は、ムフロン、アジアムフロン、アルガリの3種とされており、その中で特にヒツジはDNAの配列でムフロンに近いことがわかっています。ムフロンは地中海や西アジアの亜高山の険しい崖や岩山に生息しています。

アフガニスタン東部、インド北西部、中華人民共和国、ロシア南部等に分布し、険しい岩場に生息。

野生のヒツジであるムフロン、特に雄だと、荒っぽくって、角を付き合って序列争いを頻繁に行います。

 

ヒツジ4ヒツジ5

 

やはり野生の羊(ムフロン)は性格も荒い。次に

●羊の家畜化の始まりと習性

羊の家畜化は犬についで古く、今から約八五◯◯年前のこととされています。

人間が生きるために食糧を獲得する最初の手段は狩猟。動物の肉を得るには殺すしかなかった。しかし、これでは家畜化は始まらない。

獲物の摂れないときもある。そんな時にも困らないようにするためには?。それが「殺して得る」から「得てから殺す」→「捕まえる」といった狩猟の次の段階の「追い込み猟」であったと考えられます。

「追い込み猟」で捕らえた野生のヒツジを生かしておくために、逃がさないために囲いを作る。捕まえた中に、妊娠しているメスのヒツジから子供が生まれる。から長期間の飼育=家畜化に繋がっていったと考えられます。

この長期の家畜化、即ち

・人間が食を与えてくれる=餌場に連れて行ってくれる。

・外敵から人間が守ってくれる。

 

ことによって

・いつでも多くの雌と一緒。雌の取り合いで雄同士が争う必要もない。ボスは必要なし。

・人が指示する通り=みんなと同じ行動をしていれば良い。

→主体性や危機意識の欠落。

という現在の羊の習性が形成されたと考えられます。

 

 

この羊の習性、何かと似ていませんか?そうです。

●日本人と同じ

・豊かさが実現され、食には困らない。

・外敵からは、アメリカが守ってくれる。

・政治家、マスコミや学者の指示通り。

→主体性や危機意識の欠落。

 

自らは何も考えない現在の日本人は、まさに、家畜化された「羊」ではないでしょうか。

様々な自然災害、原発や経済状況の悪化等の様々な社会問題が予測され「追究」基調の意識潮流が現在化している今、来年の未(ヒツジ)年は

 

                               【羊が目覚める】

 

可能性を秘めた年であるように思います。

皆様にとって、今年も良い年でありますように。

 

 

 

 

List    投稿者 seibutusi | 2015-01-04 | Posted in 3)地上へ進出した哺乳類(原猿から真猿へ)No Comments » 

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