2013-12-13

【現代医学の「定説」を基盤から覆す!!千島学説】-3.第二原理 赤血球と組織との可逆的分化説~絶食時に体細胞は赤血球に逆戻りする~

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 前回は千島学説の第一原理を既存学説と比較しながら見ていきました。
第一原理「赤血球分化説」で千島氏は、【赤血球は凡ての体細胞の母体】で赤血球が全ての細胞に常時分化しつづけており、全ての体細胞の母体となる働きをもっていると言っていました。
 今回は、第一原理に続いて第二原理についてみていきます。
第一原理で「赤血球が凡ての体細胞に分化する」と説いていた。第二原理では、体の調子が良くないときは「凡ての体細胞が赤血球に逆分化する」と説いています。
以下、詳しく見て行きます。ぽちッと応援よろしくお願いします。

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●●●「赤血球と組織との可逆的分化説」とその根拠
●断食(半断食)による組織から血球への逆戻り
 
 千島氏は第一原理で健康で、栄養のよいときは、【赤血球から凡ての体細胞や生殖細胞へ分化】してからだは肥ると説いています。第二原理では、栄養不良や断食や病気のとき、退寮の失血のあとなどには【凡ての体細胞が赤血球に逆分化】して体は痩せると説いています。
 
 従来の説では、脂肪や筋肉が溶けて消耗するからだと考えられていたが、千島氏の研究結果によれば次のような逆戻りの関係が成立すると言っています。
              健康で栄養の良い時
          ┌───────┴───────┐
 赤血球の分化・・・赤血球→凡ての体細胞や生殖細胞…第一原理
赤血球の逆分化・・・赤血球←凡ての体細胞や生殖細胞…第二原理
          └───────┬───────┘
 節食や半断食、断食、大量の失血後、病気の時、胚子発生の時。
 
●千島氏の実験結果→組織から赤血球へ逆分化する
 
 千島氏の逆分化説は、これまで世界中で誰れも唱えたことのない新説である。この新説の根拠は千島氏の実験によって見られた現象です。千島氏は以下の実験を行っていました。
 
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実験で千島氏は以下のことを確認しています。
5週間絶食・カエルの卵巣内の1個の卵細胞→ボンヤリした細胞核→細胞質と核をもった血球の核→赤血球
12日間絶食・ネコの骨髄脂肪内の大脂肪球→多数の丸い細胞核をもった血球母細胞(赤芽球)→多数の無核赤血球
5週間絶食・カエルの脳の一部の脊髄組織→赤血球
9日間絶食・ニワトリヒナの股骨骨髄の硬骨組織→軟骨組織→血球
 
以上からも細胞と赤血球は逆分化することが分かります。
  
●●●西洋的思想のエントロピー増大の法則 vs 東洋的思想のくり返しの原理
 
 体組織と赤血球が可逆分化すると捉えられるのも千島氏の思想が大きく関係しています。
 千島氏は、前回に紹介した「万物は流転する」という思想に基づいており、凡てに表と裏がある。進めば、後退がある、行けば戻る。生長があれば逆生長(若返り)がある。春夏秋冬の四季も逆戻りして、螺旋的にくり返しているように、自然はリズミカルに、周期的な変化をくり返していると言っています。
しかし、現代科学では物理学の根本原理である「エントロピー増大の法則」千島氏の「くり返しの法則」とは考え方が違います。この2つを比較してみてみます。
まずは、エントロピー増大の法則からみていきます。
●西洋的思想に基づいた、エントロピー増大の法則

 西洋思想に基く現代科学特に科学の王座を占めていると言われる物理学ではその根本原理となっているエントロピー増大の法則(熱力学の第二法則)を生命を含む全自然界(宇宙)の根本法則だとしている。この法則は解り易く云えば、熱は高い所から低い所へ移る。これが時間の進む方向である。また自然界は複雑から、単純へ、秩序ある所から無秩序へ、差別から平等へ、不均質から均質へと時の経過と共に移りゆく、そして宇宙の利用できるエネルギーは時の経つと共に減って行く、そして宇宙はいつかは、凡ての平衡状態に陥り、冷たい死の世界(熱的死)の状態になるだろうと推論されている。即ち時の矢は一方的にのみ進んで、逆戻りはしない、と考えられている。
 
 血液と健康の知恵 著者:千島喜久男 より引用

次に千島氏の説いているくり返しの原理をみていきます。
●東洋的思想に基づいた、くり返しの原理

 私の云う「自然や生命は波動(リズム、周期性)螺旋的に動き変化していやまないものである。」と云う思想は、すべて、前と同じことをくり返すのではなく、少しの歪みをもつから完結した円を画く運動、即ち、同一軌道のくり返しではなく、螺旋的なくり返し、即ち、前方へ進んでいる中に、こんどは後方へ、右へ進んでいる中に、作法へ転廻して、一段ごとにこのような矛盾をくり返し作ら発展又は進行するというのが私の云う自然や生命の四次元時空波動螺旋的連続体の説である。
 
 血液と健康の知恵 著者:千島喜久男 より引用

 まとめると、西洋思想に基く現代科学(物理学)では、一方的に前進あるのみで逆戻りがあることを忘れる傾向があります。
千島氏の説は、自然や生命は少しの歪みを持ちながら螺旋的にくり返し進行するといっており、東洋古来の輪廻思想に通じます。
●“くり返し”は生命発展の法則である
くり返し、逆戻りとは千島氏がどういうことを言っているのかをまとめると、

 くり返しの現象は、たとえ時間が一方的に進行したとしても空間と等しく時間も不相称(歪み)をもつとすれば、螺旋的に前進する中にいつのまにか、後方に進むことになる。このことは時間も亦空間と等しく、逆行回帰することになる。“歳月人を待たず”とか“青年再び来たらず”という言葉はたしかに、日常経験(狭く、短い観測)からは正しいとされているが、もと宇宙史的な立場から観ればくり返し、逆戻りは時間の逆戻りと結果的に同じことになる。そして、くり返し、逆戻りは自然や生命の根本法則だということになる。そして、エントロピー増大の法則の逆が成立することになる。物理学のエントロピー増大の法則は死への法則であるのに反し、エントロピー増大の法則は逆に生物の生きることの(生長や進化)法則であり、生命発展の法則である。


 くり返しということは、上図のように「細胞A”→A(あるいはA”→A)」に戻るが全てが’同じという訳ではない。歪み(変異)を持ちながら、生物の世界ではくり返しが常に見られる。
記事の冒頭で紹介した、絶食によって体細胞が赤血球に逆戻りするという現象も生殖と同じくり返しではないか、ということです。
 
次回は第三原理を見ていきたいと思います。

List    投稿者 yhonda | 2013-12-13 | Posted in ⑤免疫機能の不思議No Comments » 

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