2012-10-04

君もシャーマンになれるシリーズ16~脳はなぜ左右で分業したのか【危機察知の右脳】

%E5%8F%B3%E8%84%B3%E5%B7%A6%E8%84%B3%E5%BD%B9%E5%89%B2.jpg
<一般的な右脳左脳の役割>
シャーマンの能力が発揮されている時に主に右脳が活動していることがわかっています。一般的に、右脳は感情や感覚を担ってりるとされており、左脳は主に言語、論理。これが半ば常識化しています。しかし、多数の生物実験結果を論拠に、【日常的な行動】を担うのが左脳であると提示されました。左脳は「パターン化した日常的な行動」をコントロールし、一方で右脳は「天敵に出くわすなど突然の場面での行動」をコントロールするといった役割分化がみられるという提示です。
前回記事では左脳の役割について調べましたが、今回記事ではシャーマンの能力の発揮される「右脳」の役割について詳しく調べて行きます。
続きの前にポチッと。

 にほんブログ村 科学ブログへ


■天敵からの回避は右脳の働き
脊椎動物の進化の初期に、右半球が予想外の刺激を感知しそれに反応するための機能をもつようになったという仮説はどの程度有力なのだろうか?さまざまな動物で捕食者に対する反応を調べた研究から論拠が得られている。魚類、両生類、鳥類、哺乳類はすべて、左視野(脳の右側で処理)に見えた捕食者に対して右視野の天敵より大きな回避反応を示した。また、ワシントン大学のフォックスらはこれらの研究をまとめた総説で、ヒトの警戒システムは右半球にあると結論づけた。警戒システムは、即座の行動が必要となるような予想外の刺激に対して右利きのヒトでも左手(右半球の支配下)の方が右より早く反応したのだ。

%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%81%AE%E7%BE%A4%E3%82%8C.jpg
■仲間を認識するのも右脳の力
天敵の突然の出現以外に、初期の脊椎動物がすばやく反応しなければならない大切な場面は、同種の仲間との出会いだった。魚類や鳥類では群れの仲間を認識し、すぐに反応する必要があるような社会行動を右半球を支配している。従って顔の認識における右半球の役割は、比較的初期の脊椎動物がもっていた、同種の仲間の外見を認識する能力に由来するに違いない。鳥類にはお互いを認識する能力がある。担っているのは右脳半球だ。
英国ケンブリッジ大学にあるケンドリックは、ヒツジが他のヒツジの顔を記憶をもとに認識できること、また、これには右半球がかかわっていることを明らかにした。
最近になって、ヒトでは、顔を認識する機能が右半球にあることが明らかになった。相手の顔を認識できなくまる「相貌失認」は右半球によることが多い。

右脳は、突然の行動に対応することに加え、顔認識機能も担っています。
もっとも情報量の多い顔の認識はつまりは相手の状況を掴む能力ともいえるでしょう。同化能力も付帯していることを示しているのかもしれません。

%EF%BC%A8.jpg
■部分か全体か
ヒトの右半球は「場面の全体像」を把握し、その環境の全体的な状況に注意を向けていて、限られた少数の特徴にはあまり注目していない。この能力のため、右半球は空間関係の分析では、かなり優位に立っている。右半球に蓄えられた記憶は、1つ1つの項目がつながったものというより全体的なパターンとして体系化され、想起される傾向がある。対照的に左半球は環境の部分部分に注目する傾向がある。イスラエルのハイファ大学のナボンが考察した実験から全体か部分かというヒトの脳の二分性に関する驚くべき事実が明らかになった。
約20個の小さなAが大きなHを形作るように並んだ図を脳損傷患者に見せ、それをまねた図を描いてもらった。左半球が損傷した(右半球が働く)患者は、小さなAの文字をまったく含まない単純なHを書くことが多かった。右半球が損傷している患者は、小さなAの文字を紙全体にばらばらと書いた。これにより、右半球が全体を認識し、一方で左半球は部分に着目する傾向があることがわかった。

改めて上記より「右脳」の役割をまとめると・・・
①危機回避機能
②全体把握機能
③顔認識機能(同類認識)

①の危機回避機能は、外圧適応体である生物には必要不可欠な機能です。
新たな外圧の察知とともに、次なる可能性に向けて瞬時に判断する能力も同じく備わっていると考えられます。
>シャーマンがトランス状態に入っている時、右脳が活性化していることから、予知・予言能力もこの右脳の危機察知回路と結びついた感覚回路・観念回路がもたすものであると思われる。
(http://www.seibutsushi.net/blog/2012/09/001332.html#more)
シャーマンの能力の一つである「未来予測」。
これも可能性収束と共に全体把握能力にも関係していると推測されます。日々の生活において(特に外圧の高い状況において)最も高度な能力が必要とされるのはやはり「未来予測」です。これには当然全体を見据えた上での総合的判断が必要となります。
③の顔認識は、同類の判断と共に相手の表情からともいえるでしょう。心的な感情や意識が表れる顔の認識は相手への同化を行う上で最も重要なファクターといえます。
上記の繋がりを仮定すると、右脳の役割は総じてシャーマンの能力と深い関係性があると推測されます。実際、シャーマンが能力を発揮している際、どのように関係しているのかはまだ追求が必要がですが、今回これまで常識と捉えられていた右左脳の役割に対して、新たな切り口で解明できたことは大きな気づきといえそうです。
次回のテーマは、右左脳に代わっていよいよ「意識・無意識」です。
意識・無意識とは?、シャーマンが能力を発揮している時は意識があるのか?無意識なのか?その辺りについて、さらにシャーマンの脳について追求していく予定です。

List    投稿者 wata-sin | 2012-10-04 | Posted in ④脳と適応No Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.seibutsushi.net/blog/2012/10/1336.html/trackback


Comment



Comment


*