2012-09-11

腸のあまり知られていない顔①

今回の記事は前々から気になっていた「腸」について追求を始めたいと思っています
   
早速、腸のお話に入りますが、消化器官としての腸の役割はもちろん知っていますよね
大きく復習をしてみましょう
   
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画像はコチラからお借りしました。
     
口から入った食物は、口内で砕かれ食道を通り胃へ送り込まれます。胃に送り込まれた食物は、胃液により溶かされます。更に小腸である十二指腸から空腸、回腸を通り順次栄養を吸収していきます。そして、大腸(上行結腸→横行結腸→下行結腸→S字結腸)を通り、最後は直腸を経て肛門から排泄物を外に出す。というのが一連の消化の流れです。
   
しかし、腸には消化とは別の、ある役割を担っているのをご存知でしょうか
     
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さて、消化器官としての腸の役割は小学生でも知っていることだと思います。
実は、その消化器官としての腸は、血を造ったり、免疫器官としても非常に重要な役割を担っている別の顔があるらしいのです。まずコチラをご覧下さい。
   
腸から進化した多細胞生物】より

多細胞生物の全ては、腸から進化しています。
     
初期多細胞生物の海綿は、単細胞生物が寄り集まって、海中ポンプの構造を形成。海水の流動を促すことで、効果的に海水中の微生物やミネラルを吸収する方法を獲得した。
     
以降、そのポンプの内側を腸(最初の内臓)として完成させ、次第に腸を進化させ、同時にその周りに神経系や循環器系の組織を張り巡らせて行った
     
現在、我々の身体の中で機能している心臓も脳も、元は全て腸から進化した器官なのです。
     
その進化の系譜は、生殖⇒発生過程を見ても明らか。
     
受精した卵子が細胞分裂を開始して間もなく、胎盤に着床すると同時に、母体からの栄養素の伝播ルートである腸を作り出します。エネルギーの供給ルートが確保された後、そのエネルギーを利用して腸の周りに次々と組織を形成して行きます。つまり、血管や神経系統等も含めて、全ては腸を作って初めて形成される組織なのです。
     
こう考えると、50年前に提唱され、医学会からは一蹴された「千島学説」の8大原理の一つ、腸内造血説というものは決して誤りでは無い事に気付かされます。
      
勿論、現在の定説である骨髄の造血幹細胞の役割も間違いでは無いと思われますが、体細胞の中心的な役割を腸が担っている事を合わせて考える必要が大いにあると思われます。
     
また、千島学説では共生進化も提唱されていますが、これも腸内細菌の存在を見れば紛れもない事実としか言いようがありません。現在の我々の腸の中にも、100兆を超えると言われる細菌類(しかもその殆どが嫌気性細菌)が共生しています。そして、この腸内細菌の力を借りることで、必要な栄養素の分解・吸収や免疫機能の獲得、さらには神経伝達物質までをも作り出しているのです。
     
今現在、話題となっている放射能による内部被曝の問題にしても、生きた菌の有用性が発揮されるのは正しく腸の中での活動に由来するものだと想定されます。
     
放射能汚染から身を守る為の知恵~塩、味噌が身を守る!
微生物を利用した発酵食品が放射線障害から身を守る 1
微生物を利用した発酵食品が放射線障害から身を守る 2
     
そしてまた、腸が未熟な乳幼児ほど、内部被曝の影響を受けやすい(放射性物質をそのまま血液中に取り込んでしまう)、という構造とも合致します。
     
放射能被曝による影響は最終的に細胞の悪性腫瘍=癌として表出しますが、癌の標準治療で使われている放射線治療、抗癌剤等の15兆円にも及ぶ癌市場もまた、利権構造に絡め取られた原発同様、隠蔽されてきた事実があると見る必要がありそうです。
     
腸内細菌は体内の外圧適応態。食事療法が効果的であるのも頷けます。

     
生物の進化過程を顧みると、腸が最古の器官であることが分かります。その最古の器官が造血機能などを持ち合わせていても何ら不思議なことではありません。
     
それでは、続いてコチラをご覧下さい。
     
腸って何をする所?腸の能力】より(注:一部筆者添削)

■腸って何をする所?
《腸で血液が出来るってほんと?》
     
「血液は腸で作られる」この「腸造血説」は亡き【千島喜久男博士や自然医学学会会長の森下敬一博士により提唱】されている学説です。
     
★昔、戦争で負傷した兵士の治療を担当した軍医が、両手両足を切断した兵士が、その後、元気で長生きしている姿を見て、骨髄で血液ができる説に疑問を持ったそうです。もしそうならその兵士はひどい貧血状態になり、やがて死んでしまうであろうと思われたからです。
     
一方、★食物を摂って「血と成り肉と成る」と言いますし、漢方では「医食同源」と言いますが、私達の身体の全ては摂り入れられた食物が腸で分解吸収されて、栄養となり血液となり身体の細胞の一つ一つに創生されます。ところが今日の食生活では、知らず知らずのうちに農薬に汚染された食物を取り入れています。その結果腸内汚染が起こり、血液の汚染が起こることは間違いありません。コレステロールの多い血液やどろどろした血液は、『全て腸から始まっている』のです。
     
■腸って何をする所?
《腸に免疫細胞が集っている》
     
腸は最大の免疫器官=腸管免疫
腸は人の臓器の中で【最大の免疫器官】と言われる事は、意外と知られていません。
     
★口・喉・食道・胃・小腸・大腸・肛門は「内なる外」と表現されます。
     
私達は体の内部と思ってきましたが、実は、「ちくわ」のように外部とつながって、空洞になっているのです。そのため、侵入してくる病原菌や有害な化学物質等の異物から身体を守るために、多くの免疫防御機構が備わっているのです。
     
★それが腸のヒダ(絨毛)に張り巡らされている「リンパ細胞」なのです。 特に、回腸はこの免疫細胞が集中していて、パイエル板と言うリンパ組織を形成しています。この様に腸を中心とした消化管は、免疫細胞がびっしりと詰まった人体最大の免疫器官(臓器)といえます。さらにテニスコート1面分にもなる腸の中に住み着いた腸内細菌(善玉菌)が腸内免疫の活性化に深く関与している事が解っています。腸を綺麗にする事は免疫力を高め、全ての病気から身を守る唯一の方法といえます。
     
■腸内の善玉菌を増やす秘訣
《伝統的日本食は理想的健康食》
     
野菜の多い食事は『善玉菌を優勢』にさせ、免疫が上がります。
日本人とカナダ人の腸内細菌の種類を比較した面白いデータがあります。★日本人は23菌属・75菌種に対して、カナダ人は18菌属・66菌種で、明らかに日本人のほうが腸内細菌の数が多いことが解ります。
     
今度は、日本人同士の比較で、日本食と西洋食のどちらを中心に食事をしているかを比較してみると、★日本食中心の人は27菌属・73菌種に対して、西洋食中心の人は22菌属・52菌種と、やはり西洋食を中心にしている人は腸内細菌の数が少ないことが解ります。日本食の方が明らかに健康食である事を証明しています。

     
消化するだけが腸の役割ではなく、腸で血が作られ免疫細胞が作られていることには驚きました 消化されてからの流れから考えると「確かに!!」と思えるのですが、どうも定説である骨髄だけが血や免疫を作っていると思い込んでいたようです。また「どちらが正しいか!?」という二項対立的なやり取りが学会ではあるようですが「腸も、骨髄と同じく造血幹細胞を造る機能が備わっている」という視点でこれから追求を行いたいと思います
     
次回は腸の中にあるパイエル板のことを追求してみたいと思います

List    投稿者 takesyo | 2012-09-11 | Posted in ⑤免疫機能の不思議1 Comment » 

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コメント1件

 ユリイカ | 2018.02.01 11:15

拝読しました。
腸、超面白い!ですね!

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