2011-05-08

福島原発事故~海外メディアはどう見ている?【1】

今回から海外メディアがどのように福島原発事故を取り上げているかを、数回に分けて紹介していこうと思います。
      
最初は、チェルノブイリの原発事故の“お膝元”・・・ロシアからの情報です。
      
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「Russia Today」というロシアの報道番組に4/26ゲスト出演したアーノルド・ゴンデーセン博士(フェア・ウィンド・アソシエイト役員)はその番組の中で以下のように語っています。日本政府の情報開示の姿勢には大変な危機意識を持っていることがひしひしと伝わってきます。

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                   ☆  ★  ☆  ★  ☆
 
 
『私は「福島の事故はチェルノブイリに筋肉増強剤を加えた結果になる」と当初から断言してきたが、日本政府もようやくレベル7(=チェルノブイリ同等)であることを認めた。
しかし、チェルノブイリの場合は、事故から6~7週間後には放射能漏れは完全にストップしていた。
ところが、福島は未だ放射能漏れが続く大変な状況だ。これはチェルノブイリを遥かに凌ぐ。』
       
『私は発生直後から日本政府と東京電力の情報の隠蔽には大きな憤りを覚えている。彼らは事故以降一貫して事態の深刻さを極端に軽く発表してきた。
それは日本国内に50基を超える原発の存在、電力不足への危惧、そして莫大な利益を生む原子力産業への配慮や思惑が働いていたのだろうが、事実は事実として発表するべきだろう。
そもそも彼らは事故当初からすべてのデータを入手していたはずのなに、今回の避難通達はあまりにも遅すぎる。特に子供と妊婦の避難をもっと早くに行っていないのは理解に苦しむ。』
      
『最近、日本は国が定める子供の放射能許容量を改訂したが、その数値は日本以外の国では(大人の)原発作業員の許容量だ。これは人道的に許せない規定だ。原子力研究によってもたらされた知識を誤ったかたちで拡大解釈している。もし子供が法で定められている大人の男性の放射能許容量を被曝したとすれば、その発ガン率は10倍とも100倍にも達すると言われている。』
      
『日本政府は今後核炉を密閉して事態を鎮圧しようとしているようだが、おそらく無駄だろう。福島の問題点は放射能が地下水を通して漏れ続けている点だ。それは海に流れ出ている。
事故現場から40km離れた海で捕獲されたサカナから大量な放射能が検出されたり、1km離れた福島5・6号機付近の土からも多量の放射能が検出されている。
福島の場合、上にフタをしても地下から漏れ続ける可能性が極めて大きい。大きな危険リスクと膨大な建設費が伴う原発は割りに合わないと意識が必ず生まれると私は考えている。そこから新しいエネルギー創出手段が真剣に検討されることになるだろう。』
     
      
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残念ながら、日本国内では政府による報道管制が敷かれているのは疑いようのない事実です。その意味でも海外が今回の福島原発事故をどう見ているのかは、実態をつかむうえでも重要です。今後も海外メディアの報道の中で、会員の皆様や当ブログを訪問くださった方々にお役に立てそうな情報があれば、どしどしアップして行きますので、どうぞお楽しみに♪

List    投稿者 staff | 2011-05-08 | Posted in ⑪福島原発問題2 Comments » 

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