2009-06-06

人類は暗闇で進化した?!

Sterkfontein%20Caves.jpg
画像はflickrさんからお借りしました。
昨日の記事とも関連しますが、洞窟(暗闇)だったからこそ、人類(の脳容量)が進化したという説は考えられるかもしれません
そう感じるのは、以前、暗闇世界で不思議な感覚を経験したからです。非常に感覚的な話で、論理的に根拠があるわけではありませんが、何らかの役に立つかもしれないので、紹介します。
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その感覚は、以前、DIALOG IN THE DARKというイベントに参加した時のものです。
DIALOG IN THE DARKとは、

 目以外のなにかで、ものを見たことがありますか?
 暗闇の中の対話。
 鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、土の匂い、森の体温。水の質感。
 足元の葉と葉のこすれる枯れた音、その葉を踏みつぶす感触。
 仲間の声、乾杯のグラスの音。
 暗闇のあたたかさ。
 ダイアログ・イン・ザ・ダークは、まっくらやみのエンターテイメントです。
 参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、何人かとグループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。
 その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。
 世界25か国・約100都市で開催され、2009年現在で600万人以上が体験したこのイベントは、1989年にドイツで、哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれました。
 1999年以降はボランティアの手によって日本でも毎年開催され、約3万6千人が体験しています。


参加者は、完全な暗闇(自分の手を目のすぐ前で動かしても目では全く認知できないほど)の中で行動するのですが、最初は視覚で何一つ情報を得ることができないという不安 に駆られます。
しかし、そこで「見よう」とすることを止めると、次第に視覚以外の機能が研ぎ澄まされていく のです
人の声を感じ、土や果物の匂いを感じ、地面を踏む感触や空気の動きを感じる。しかも、その感じ方の度合いが徐々に強まっていきます 😀
それと同時に、一緒に行動しているグループ内の他の人(大多数は初対面)の存在が、その声や体温、音などから、次第に大きく、心強く感じられるようになり、不思議な安心感 に繋がっていく。敢えて表現すれば、いてくれることがありがたい、というような感じでしょうか。
その一連の体験の中での感覚は、うまく表現できないのですが、頭の先っぽではなく、もっと深いところで知覚しているような感覚でした。
これが、普段使わない脳の部位(回路)を刺激し、活性化させるような作用を持つのではないか。昨日の記事のように、始原人類が洞窟生活をしていたであろうことは化石等の発掘状況からほぼ明らかですが、その洞窟生活が何らかのかたちで脳の進化に影響を与えている、というのはあり得ないでしょうか
つまり、食物を獲得するためには洞窟の外に出なければならず、視覚はそれまで同様、非常に重要な機能であり続けます。更に、洞窟生活においては視覚以外の機能に依存する必要に迫られ、それと同時に共認機能(心)をより発達させ、それが観念機能の進化に繋がった のではないか、という仮説です。
単なるアイデアレベルですが、何かに繋がるかもしれないので、紹介します。

List    投稿者 hadou | 2009-06-06 | Posted in 4)サルから人類へ…No Comments » 

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