2009-01-21

中枢神経系疾患治療薬

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中枢神経系疾患治療薬とは、病気や外傷が原因の認識力障害を治療する新しい薬効群のこと。
脳幹出血による半身麻痺の後遺症などにも効果が期待されている。
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ネット上で検索してみると様々な薬剤が紹介されている。
・ヌートロピックス

ヌートロピックスというのは、精神に作用するという意味で、記憶喪失・加齢による記憶力の低下・集中力の欠如などの諸症状に有効であるということが、最初に明らかにされた物質としてこの名前がつけられた。ヌートロピックスの第一号はピラセタム(PIRACETAM;商標名ヌートロピル)ですが、これは有効であるばかりでなく、副作用や禁忌症状がほとんど見られず、“塩と同じ位に安全だ”と言った生物学者もいるくらいです。

なおこの薬は脳の半球間の血流を改善することで疾患治療に結びつくと解説されている。
・コリン

コリンを摂取することによって血中コリン濃度を長時間、高濃度に保つと、自律神経の働きが活発になり、自律神経失調症をはじめ、神経衰弱、更年期障害などの予防にすぐれた効果があると期待されています。

・ヒデルギン

古いミトコンドリアのエネルギー生産と回復機能がシナプス連結回数の減少を遅らせる。

・ルシドリル

ルシドリルには、年齢とともに脳、心臓、肺、肌の細胞に蓄積された、毒性のあるリポフスチンを取り除く働きがある。これによって細胞の働きの効率がよくなり、細胞間のコミュニケーションが充実される。ルシドリルはまた、脳のグルコース使用を改善するので、メンタル・パフォーマンスが充実される。

・DMAE

ジメチルアミノエタノールは肝臓でコリンに変換されることが既に知られているが、正に帯電しているコリン分子は血液脳関門を通過できない。そのため、脳内ではジメチルアミノエタノールのメチル化によってコリンが合成されていると考えられている。
ジメチルアミノエタノールの摂取によって、短期的には注意力や集中力の向上、気分の高揚が見られる。長期投与の効果はよくわかっていない。動物実験では寿命が延びたとの報告もあるが、逆にウズラでは平均寿命が縮むとも指摘されている。摂取量が適量よりも多すぎると寿命を縮める結果になるのではないかと考えられる。研究が進んでいない現時点では、長寿を目的としたジメチルアミノエタノールの摂取は避けたほうがよい。

・カルシニューリン

カルシニューリン・シグナリングは、カルシウムによって活性化される細胞内情報伝経路で、免疫応答に関与するT細胞の活性化、心臓の形成、細胞分裂、行動記憶などを行うのに必要な様々な遺伝子群のスイッチを押します。

※以上は分子生物学的に神経細胞の機能回復をはかるものです。
実はこの中枢神経系疾患は先進世界で最も医療費支出が大きい分野の一つであり、主要7カ国における医療費の35%を占めると推定されています。よって製薬メーカーにとっては大きな市場規模が見込める分野です。

中枢神経系疾患(CNS) 市場は製薬産業の中で最大かつ最も成長の速い市場の一つです。薬剤開発に伴うリスクが比較的高いにも拘らず、この分野は保険適応条件が有利になっています。その大きな理由はアンメットニーズ(未だ満たされていない医療ニーズ)が非常に多く、またCNS疾患治療薬は臨床的に特異性を有するものが多いためです。多額の投資が豊富な薬剤パイプライン(開発初期から発売間近の段階までにどのような品目(薬)がどの段階にどれくらいあるかを示したもの)につながり、現在開発中の臨床候補は600と推定されています。
医薬品メーカーは新規または臨床的に識別されたCNS薬のライセンシングを大々的に推進しています。

2013年までの中枢神経系市場展望 
ところで、原点に戻って神経細胞が果たす機能を考えて見ます。
その機能は感覚機能、運動機能など多岐に渡りますが、その最大のものは外界からの情報をストックしておく記憶機能にあります。
そして記憶等の蓄積を分裂増殖後の新細胞に移植することが出来ない(or極めて困難)なことから分裂・増殖しない神経細胞の特殊性がうまれたと考えられています。
リンク
生物が神経細胞を獲得した背景には、外界からの情報を受容し、ストックしておくことの必要性がありました。
様々な可能性を探索し、それを受け入れストックすることを繰り返すことが神経細胞の進化のありようです。実際リハビリによる回復などは、人とのコミュニケーションや、情報の探索を続けることで回復に向かう事例が多いように思います。
薬による改善と合わせて、このように記憶機能を強化するような環境を自ら作り出す(身を投じる)ことも大切だと思います。

List    投稿者 chai-nom | 2009-01-21 | Posted in ④脳と適応1 Comment » 

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コメント1件

 ぶーけ | 2009.03.18 16:33

タンパク質が膜に縫い付けられるまでには、こんなに段階を踏んでいたのですね☆
画像がみれなかったかので、また見にきま~す!

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