2008-12-12

GTP、GDPの接着機能

GTPやGDPがチューブリンを重合させる接着剤の機能を持つとありましたが、今回はその謎に迫ります。
ヌクレオチドって単体でも機能しているとはつい最近まで知りませんでした。
ヌクレオチドの一つGTPとは何かウィキペディアによると

GTP=グアノシン三リン酸(グアノシンさんリンさん、guanosine triphosphate)は生物体内に存在するヌクレオチドである。正式名はグアノシン-5′-三リン酸、普通は略称 GTP で呼ばれる。分子量 523.18。
グアノシン二リン酸 (GDP) からアデノシン三リン酸 (ATP) のリン酸を受容して生合成される。類似した構造を持つ ATP が生物体内で高エネルギーリン酸結合のエネルギーを利用して、様々な生合成や輸送、運動などの反応に用いられるのに対し、GTP は主として細胞内シグナル伝達やタンパク質の機能の調節に用いられる。

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GDP(グアノシン二リン酸)
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チューブリンが重合、脱重合する仕組みは、GDPよりGTPの方が接着力があるからだと推測されますが、その仕組みは?
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分子構造を見るとOマイナスがGTPには3つ、GDPには2つありますね。
これはGTPは3価の負電荷を持つ分子で、一方、GDPは2価の負電荷を持つことを表します。
その電荷の力でチューブリンなどのタンパク質のコンフォメーション(立体配座、平たく言えば「形」)を変えることで、GTPやGDPが二つのタンパク質にはまるのではないかと考えています。
つまりGTPはGDP1.5倍の電荷を持ち、その電荷の差がタンパク質の形状をよりはまりやすい形に変えている、もしくは負電荷のエネルギーの差の分だけタンパク質のプラスの極性を引き付けているために接着力が強いのではないでしょうか。

List    投稿者 tsuji1 | 2008-12-12 | Posted in 未分類 | 4 Comments » 

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コメント4件

 木いちご | 2009.01.23 23:16

紹介されているブログ、見てみました。
感覚が戻ったり少し声が出せるようになったり、ダメになっていた神経が繋がっていくことはけっこうあるんですね。
本当にみんなのために元気に動けるようになりたいという想いでリハビリされているのがよく分かりました。
苦しいときこそ、みんなで生きていくという感覚が大事ですね。

 fkmild | 2009.01.24 19:24

病は気からと申しますが、昔の人も共認機能の在り様(気持ちの持ち様)が、病気に関わっていることは分かっていたのでしょうね。
共認機能に治癒力があることは直感的・経験的には分かるのですが、そのメカニズムが科学的に解明できるといいですね。生物ブログの追求しどころかも。

 ふぇりちゃん | 2009.01.24 19:57

>脳幹出血の方々にとって、「生活の全てがリハビリ」
その通りですね!
先日、2年ほど前に脳梗塞で右半身麻痺になった患者さんが入院されていました。
その後リハビリに励み、その1年後くらいに再会したときには車椅子に座りながらも上半身の動きには何の問題も感じられませんでした。
そして先日、またまたお会いする機会があり。
なんと、杖歩行をするまでに回復されていました。
それまで長期的に脳神経疾患の患者さんに関わることがなかったため、この方の回復にはとても驚き、嬉しかったです。
そして帰り際には、補助具である杖を忘れて1人で歩き・・・(笑)
紹介されているブログが脳神経疾患の方々の希望となり、回復促進に繋がるよう期待します♪

 fu-ji- | 2009.01.28 2:41

ふぇりちゃんさんへ
コメントありがとうございます☆
1年でそんなに回復される方もいらっしゃるんですね!すごい!やはりあきらめずにリハビリを続けた成果でしょうか。
>紹介されているブログが脳神経疾患の方々の希望となり、回復促進に繋がるよう期待します♪
どんな状況でも元気に頑張っている姿には活力もらえますよね☆今回の相談を寄せてくださった方にもあきらめずにリハビリ頑張っていただきたいです!

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