2008-01-25

卵の殻はどうやってできる?

egg02.jpg
卵が話題になってますけど、卵を包む殻って、日常的には良く見てるのに、どうやってできてるのかわからないモノの一つじゃないですか?
で、どうやってできるのか調べてみました。
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mechanism_01.gif
 白身が薄い膜(卵殻膜)で包まれると、この膜に、ツブツブの乳頭核が付着。そこへ、炭酸カルシウムが付着して乳頭層が形成されます。その上にさらにタンパク質で出来た網目状の繊維が張られ、さらに炭酸カルシウムが沈着し成長していくことで、殻が形成されていきます。
 
雪の結晶が、チリを核として出来ることは知られていますが、卵の殻も「乳頭核」を核として成長していくのです。
 
例えば鍾乳洞は、炭酸カルシウムを含んだ水が長年掛かって出来たものですが、卵の殻も、乳頭核を起点とした編目状の繊維に炭酸カルシウムが結びついて出来あがっています。全体としては、水の表面が凍っていくように炭酸カルシウムの膜が固まって殻を作っていくのです。
 
白身が膜で包まれ、卵殻腺部(子宮)に運ばれてから20時間掛かる、卵の工程の中で最も時間の掛かる工程です。
 
参考サイト:
たまごはおなかのなか中でどのようにしてできるの
http://kids.gakken.co.jp/campus/parents/faxbox/s_naze/tori/X1060002.pdf
卵殻の詳細
http://homepage3.nifty.com/takakis2/rankaku-syou.htm
株式会社ナカデケイラン・卵の構成
http://www.nakadekeiran.co.jp/cgi-bin/nakadekeiran/sitemaker.cgi?mode=page&page=page3&category=0
株式会社シマダエッグ 

List    投稿者 blogger0 | 2008-01-25 | Posted in 未分類 | 5 Comments » 

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コメント5件

 arinco | 2008.02.15 13:43

染色体奥が深いですねえー。
ところで、Y染色体って短いのに、変異を蓄積ってちょっと不思議?変異がたまると短くなるのかしら?

 tanizaki | 2008.02.15 14:17

不要な(≒長い間発現させていない)変異情報は、破棄されていくようです。それで短くなる。
一方、外圧適応への挑戦として、変異情報を個体形質へと発現させる興味深い仮説もあります。
http://www.biological-j.net/blog/2007/11/000342.html

 hop | 2008.02.15 23:41

Y染色体にそんな役割があったとは・・・。
昆虫の染色体ってどうなんだろ?種の多様性を考えると、変異情報を蓄積しやすいようになってるのかな。

 tanizaki | 2008.02.16 14:29

昆虫の性決定機構は、多種多様で、最新の研究でもまだ整理仕切れていないのだとか。
性染色体で性決定される種もいれば、常染色体で決定する種もいる。さらには面白いことに、共生細菌により決定する種もいるそうですよ。
この内、性染色体で決定している種は、少なくとも染色体の相同性を喪失してわけで、性染色体に変異情報を蓄積している可能性は高そうですね。
「人類」までの探求からは少し逸れますが、比較対象として追求してみるのも面白いと思いました。
http://www.jsps.go.jp/j-rftf/inkai/miraikaitaku1.html

 arinco | 2008.02.19 22:31

>不要な(≒長い間発現させていない)変異情報は、破棄されていくようです。
おおー。そうなのですか。それで短くなってしまうわけですね短かいのは適応可能性に収束している証なんですね。
 そのうちなくなってしまうと言われているのも納得です。
 でもなくなったら変異情報はどうなる?むずかしいですねえ。

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