2007-10-08

分泌の起源は排泄!?

 お久しぶりです。最近は「免疫」について調べておりますarincoです。本日は、分泌の起源について面白い説を発見しましたので紹介します。題して
 「排泄から分泌へ」
排泄から分泌??と思った方、ぽちっと押して続きをどうぞ。
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 さて、「排泄から分泌」説ですが、安保徹という方がおっしゃっています。(もしかしたら他の方も言っているのかも。知っている方教えてください)
 彼は単細胞生物の「排泄」も多細胞生物に進化した後の「分泌」「出す」という事で共通しているという所に目をつけています。
 
 さらに「排泄」「分泌」にはもう一つ興味深い共通点があるのです。それは、「排泄」「分泌」も自律神経の中の「副交感神経」に支配されているというのです。
 「副交感神経」は、休息とリラックスの際優位になるといわれています。
 
要するに「出す」という行為自体も同じだし、そもそも同じリラックス状態で行われる行為だと。そういう事ですね。 😀
これらの事から
 「分泌は排泄現象が進化・複雑化したものである」という事が導き出されるわけです。
 そもそも単細胞生物は、色々な機能を一個の細胞で「兼務」していた生物です。元々未分化のものが進化していくにつれ役割に特化していくわけですから、この説も言われて見れば納得です。
 今日我々の身体の中で重要な役割を果たしている「分泌」「排泄」から始まっていたとはびっくりですよね。
参考文献 未来免疫学 あなたは「顆粒球型人間」か「リンパ球人間」か 安保徹

List    投稿者 arinco | 2007-10-08 | Posted in 未分類 | 2 Comments » 

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コメント2件

 Myogenesist | 2008.05.22 22:09

このブログいつも楽しく読んでいます。
引用元が原因かもしれませんが、間違いに気づきましたのでコメントしました。
筋芽細胞(筋幹細胞)→心筋細胞

筋芽細胞(筋幹細胞)→骨格筋細胞
だと思います。
心筋は、基本的には再生しません。
心筋の幹細胞があるという報告もなされていますが、筋芽細胞(筋幹細胞)とは言いません。
筋芽細胞(筋幹細胞)はサテライト細胞ともいい、骨格筋の幹細胞です。
最近私もブログを始めました。
http://d.hatena.ne.jp/Myogenesist/

 by ayabin | 2008.05.25 9:01

Myogenesistさん、ご指摘の投稿ありがとうございます。
転記ミスではなかったのですが、
—————————————-
心筋幹細胞 → 心筋細胞
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/J/grad_school/introduction/1323/
or
筋芽細胞(筋幹細胞) → 骨格筋細胞
—————————————-
が適切な表現のようです。(*生物学素人の私にとっては、用語の正確な理解は、ちょっとハードルが高いです。)
>最近私もブログを始めました。
「週末の実験(分化特異的脱メチル化)」
http://d.hatena.ne.jp/Myogenesist/20080512#1210618500
興味深く読ませていただきました。
記事と「サテライト細胞」の紹介に触発されて調べてみたら、
—————————————-
◆骨格筋幹細胞(筋サテライト細胞)の多分化能は、
 どのようにして制御されているのか
http://www.mitils.co.jp/news/ronbun/23_main.html
>1.骨格筋組織の幹細胞、筋サテライト細胞
>2.筋サテライト細胞は非筋細胞にも分化できる
>3.筋細胞は複数の分化決定遺伝子を発現している
>4.筋細胞の発生運命は分化決定因子の相互抑制によって決まる
    掲載新聞:日経新聞 2002.06.17
—————————————-
>骨格筋組織中のサテライト細胞は筋繊維にしか分化しないが、 潜在的には骨芽細胞および脂肪細胞への分化能をも保持していることが明らかになった。
という記事も目にすることができました。ありがとうございました。知的刺激をいただくために、時々お邪魔させていただきます。

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