2007-09-08

性ホルモンって何?

魚類の性転換や両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類等の性決定には、性ホルモンが密接に関わっています。
馴染みの深いところで言えば、男らしさや女らしさというものにも性ホルモンは大きく関わっています。
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<惑星探索機パイオニアに乗せられた男女の絵
ウィキペディアより>

そこで、今日は、性ホルモンの基礎知識について調べてみます。

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●そもそもホルモンって何?
ホルモンとは、体内の特定の組織または器官で生産され、直接体液中に分泌されて運ばれ、特定の組織や器官の活動をきわめて微量で調節する生理的物質の総称。その数は70種類以上存在するとも言われる。
ホルモンは無色透明だが、取り出して純化すればただの白い粉である。成分は大きく分けて2種類あり、ひとつがアミノ酸を原料としているもの、もうひとつがコレステロールを原料とした非たんぱく質のもの。
アミノ酸を原料とするホルモンには甲状腺ホルモンやアドレナリンなどがあり、非たんぱくホルモンは睾丸・卵巣・副腎皮質から分泌されているいわゆる性ホルモンである。

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<図はリンクより引用>

●では、性ホルモンってどんなもの?
>性ホルモンとは、ステロイドホルモンの一種で、男性ホルモン(アンドロゲンやテストステロン)女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)に分けられる。
アンドロゲン は(中略)、雄では主に精巣のライディッヒ細胞から分泌される。雌では卵巣内の卵胞の顆粒層細胞から分泌されるアンドロゲンは卵胞内の卵胞上皮細胞で芳香環化されてエストロゲンに変換される。副腎においては雌雄ともに分泌される。
テストステロンは、 男性ホルモンの一種。筋肉増大、蛋白同化作用の促進、体毛の増加などの作用をもつ。睾丸と副腎から分泌される。
>胎生期、妊娠6週目から24週目にかけて精巣から大量のテストステロンが分泌される時期があり、これに曝されること(アンドロゲン・シャワーと呼ばれる)によって、脳は女性的特徴を失い、男性化する。
エストロゲンはコレステロールから合成されるステロイドホルモンの一種
>卵巣の顆粒膜細胞、外卵胞膜細胞、胎盤、副腎皮質、精巣間質細胞で作られ、思春期以降分泌が増加し、プロゲステロンとともに月経周期に応じて濃度が変化する。女性の性活動、二次性徴を促進する働きがある。
>男性の場合はテストステロンを元にエストロゲンが作られて分泌される。その量は更年期の女性と同程度とされる。
(以上ウィキペディアより引用)

●性ホルモンは変化する
実は性ホルモンは変化するもの。コレステロールから弱男性ホルモンと呼ばれるものが作られ、男性ホルモンから女性ホルモンが作られる。男性ホルモンも女性ホルモンも構造はよく似ており、酵素の微妙なはたらきによって全く違うはたらきをする2つのホルモンが誕生する。
ちなみに、男性の体内の女性ホルモン量は、女性に比べておよそ半分程度。 女性の体内の男性ホルモンは、女性ホルモンの量に比べて10倍以上も多い。

※性ホルモン畏るべし
最近の研究では、魚類の性転換も性ホルモンによることが知られてしますし、両生類でも性ホルモンによって人工的に性転換をおこすことができる(自然界にはない)ことが分かっています。
我々人間の場合も、(大きくは性染色体で決定されているが)胎児期のアンドロゲン・シャワーによって、性差が固定されるというのは、性決定において、性ホルモンがかなり大きな影響力を持っていることを物語っています。
男性ホルモンと女性ホルモンは、構造がよく似ており、女性ホルモンは男性ホルモンからつくられるということは、両者が根源的には同根の物質であったことを示唆しています。
おそらく、性ホルモンの分化は、雌雄分化の起源にも大きく関わっていると思われます。性ホルモンの起源は相当深いのではないでしょうか。性ホルモン畏るべし。

List    投稿者 fkmild | 2007-09-08 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

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