2007-05-19

今日は17日の記事に続いて、チンパンジーの序列社会に迫りたいと思います。
チンパンジーの食生活から確認される序列原理とは・・・?
確信に迫る前に、いつものようにポチっと宜しくお願いします。
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チンパンジーの主要な食料 って何だかご存知ですか?
チンパンジーは我々人類と同じように、雑食性ですが、主要な食料は植物 です。
この植物 を集めるのは「雌」が中心で、雄はあまり植物 集めはしないそうですが、
それだけで集団は十分に食べていけるようです。(もちろん環境条件で飢餓状態に陥ることはある)
不思議なのは、「十分に食べていける」状態にも関わらず、チンパンジーは「肉を食べる」ことに強く拘ることです。
肉を獲得してくる=狩りを行うのは、雄のチンパンジーが構成する「戦士チーム」。
この「戦士チーム」には、強力な序列 が存在し、指導する「長」がいます。
狩の獲物は、コロブスと言う小型の猿です。チンパンジーは最強の真猿であり、
コロブスを八つ裂きにしてしまうそうです。 :evil:
<コロブス>
ihobe.jpg
戦士チーム」は狩りから戻ると、雌・子供を含めて「肉の分配」を行います。
この「肉の分配」もやはり序列に基づいて行われます。
 
 たくさんの「肉」を”与える”のが、序列上位の雄。
 そしてたくさんの「肉」を”もらえる”のが、序列上位の雌。

と言った具合です。
このことが意味するのは、チンパンジーの集団が序列で統制された集団であると言うこと、そして、その序列を確認する行動様式として、戦士チームによる「狩りと肉の分配」が行われているということです。
本来は、雌の集める植物類だけで十分生きていけるチンパンジーが「肉食」に拘る理由はそこにあります。真猿の中で、最強の地位を得たチンパンジーが、序列原理による集団統合を維持する為に行っているのが、「狩り」であり「肉食」であると言うことです。
なお、チンパンジーの「戦士チーム」は群れの周囲を常にパトロールし、他所者のチンパンジーを見つけると攻撃を行い、場合によってはなぶり殺し、死体を踏みつけて大騒ぎすることもあるようです。 :twisted:
パトロール中の「戦士チーム」同士の交戦も日常的。
弱小な群れは、こうした「戦士チーム」の交戦の中で繰り返し襲撃され、絶滅することもあるとか・・・。
<チンパンジーのパトロール>
image003-thumb.jpg
>真猿集団は、同類闘争(縄張り闘争)を第一義課題として共認している。http://www.rui.jp/ruinet.html?i=100&c=1&t=5
やはりチンパンジーにおいても、同類闘争(縄張り闘争)が第一義課題
この同類闘争(縄張り闘争)を闘う上では、集団統合が決定的に重要になる。集団は序列原理=力の原理で統合され、あらゆる行動様式は、序列原理に基づいて行われる。その中でも「肉食」行為は、序列確認の上で極めて重要な行動様式と言ったところでしょうか

List    投稿者 crz2316 | 2007-05-19 | Posted in 未分類 | 2 Comments » 

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コメント2件

 船長 | 2007.07.04 13:36

>F因子を持たない個体は、欠損をはらんだ個体。
→F因子を持たない個体がそのまま分裂すれば、同類他者が増殖→規定戦略から外れる。
と書かれていますが、この仮説は本当でしょうか?
F因子を持たない個体の方が安定しており、分裂回数が多い(=同類他者を増殖する)と言われています。
しかし環境が変わった際に、F因子を持たない個体では適応できないために、【接合】を行うのだと思います。
>F+菌とF-菌が接合し、F因子によって組換え体ができる頻度はF+菌あたり10-4くらいと非常に低いが、これよりも1000倍も高率に組換え体をつくる突然変異体が発見された。http://www.nig.ac.jp/museum/history/kindai/kindai-21.html
F因子を持つ個体と接合する事で、【変異】を促す。つまり、【安定性と変異性】を兼ね備えるために接合を行うのではないでしょうか?

 yui | 2007.07.05 4:14

いつも読ませていただいてます。気になったので補足してみます。
>このF因子はプラスミドと呼ばれる染色体ではない小さなDNA分子として存在しています。
F因子はプラスミドもしくはエピソームです。(どちらも環状二本鎖DNAです。エピソームは「細胞質内で宿主染色体とは独立に増殖する自律的状態と、宿主染色体中に挿入されてその一部として複製を行う組み込まれた状態を取りうる遺伝因子の総称」(岩波生物学事典第4版p.139)です。)
>分裂する時にF因子を失う個体がいる??
F因子は細胞分裂で娘細胞にきちんと伝達されます。
>接合
原生動物の繊毛虫類(ゾウリムシなど)で見られる有性生殖の方法としての「接合」は英語でconjectionと呼ばれ、ここでいう「接合」は細菌の染色体の一部や性決定因子だけが伝達されるのでbacterial conjectionと呼ばれます。
(参考:岩波生物学事典第4版)

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