2007-03-25

適応や学習でシナプスが増える!

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2月に「適応や学習で、脳内はどうかわる? 」を調査しました
その後の調査により、新たな記事も見つけました ので紹介します。
以前のまとめでは
①学習したからと言って、神経細胞が新しく生まれたりはしない。
②脳内の神経細胞は、適応や学習によって、新生されることはありませんが、脳内の神経伝達物質が
変化し、神経回路の繋がりやすさが出来る=変わると考えられる。

では、その後の調査結果は?
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脳の神経そのものが、適応や学習によりどう変化するのでしょうか?
前回と同様、脳の世界 からの引用です。

大脳皮質で起きる変化の主役はシナプスであると考えられています。Kleimら(2002)は学習による変化がシナプスでおきていることを示すデータを発表しています。彼らはラットにリーチング(到達)課題を訓練し、大脳皮質の運動野のマップを訓練した群と訓練しなかった群で比較しました。その結果、リスザルの場合と同様、訓練により手指の領域の拡大が見られました。彼らはさらに運動野の組織像を調べました。訓練の結果、大脳皮質の厚みやシナプス密度は殆ど差がないけれども1個の神経細胞あたりのシナプスの数が手の領域で有意に増加していました。学習によって細胞あたりのシナプスの数が増えることが確認されたわけです。この実験は障害の実験ではありませんが、障害後の回復でも同様にシナプス部分の変化が起こっていることが予想されます。

学習によって、細胞あたりのシナプスの数が増える。
シナプスの数が増えて、その回路が繋がりやすくなるのでしょう。

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シナプスが出来る瞬間(イメージ画像)
調査していると、 なんと昔の、るいネットでも、参考になる記事がありました。

老人が生産活動(応望活動)をやめたりして外部刺激が少なくなると、シナプスに信号が来なくなりシナプスの退化が始まる(繋がりにくくなる)。これまで無数に伸ばしていた神
経線維の先端部が退化しシナプス自体の数も減ってくる。いわゆるシナプス可塑性による廃用萎縮と呼ばれる現象だ。

退化の場合も同様で、シナプス自体の数が減り、回路が繋がりにくくなる。
ということは、外圧の変化に対して適応を繰り返す(学習する)ことで、新しいシナプスが増え新しい回路(繋がり)が出来上がり、仕事ぶりが変わったり、成果度が変わったりすると考えられます
新しいシナプスが増えるとは、外圧をとらえて適応し学習した結果なのでしょう
適応したり学習する場合、「出来る人のまねをすると成長する。」という事実もスッキリします。
すなわち、出来る人のまねをしたり、みんなで頭を使って外圧を捕らえたりして、みんなの意見を聞きながら進んで行くことで、今までにない回路(神経細胞のシナプス)が増えていく。逆に、自分に捕らわれ、古い観念や固定観念に捕らわれていると、外圧の捉え方もずれていて、回路も退化していくばかりなのでしょう。

また、この観念の進化を支えているのが、仲間関係からくる共認充足なのでしょう 🙂 😛 😉
その充足が、まともな神経伝達物質を分泌し、新しい回路を増やしていくことに繋がっていると思います。

List    投稿者 yooten | 2007-03-25 | Posted in ④脳と適応No Comments » 

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