2006-12-03

原猿→真猿へ

原猿と真猿の違いは、大きくは昆虫食から葉・果実食へ、夜行から昼行へ(、脳進化)ですが、真猿が登場した背景を探るために真猿が登場した頃の外圧状況を整理してみます
サリさんが以前作ってくれた図を改訂しました
ATT00009.jpg
大きな流れとしては・・・
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■5500~5000万年前にかけて地球上の気温が10~20℃上昇
→原猿の生息場所である広葉樹林が拡大
→樹冠(樹々の枝が重なり合う空間)が登場+酸素濃度上昇
→原猿にとっては天敵のいない、果実などの食糧が豊富な楽園が登場
→原猿大繁殖
■5000~3000万年前 急激な寒冷化・乾燥化 (一説によると、この2000万年の間に25~26℃も気温が下がったらしい)
→森林が急縮小
→それまでの哺乳類が多数絶滅。新しい哺乳類が登場。
■4500~4000万年前 真猿類登場

食虫性の初期原猿が天敵の消滅によって様々な形で昼夜のニッチに進出し、そのうち豊かな果実や葉を主食にして大型化し、そのために視覚を発達させた者が種間闘争に勝ち、ニッチを制覇して真猿への道を歩み、メガネザルのような種がニッチを追われて再び夜行性に戻った、というようなことが当時起こったのではないでしょうか。


(補足)動物食から植物食になると一般にその動物は大型化します
この田中さんの仮説は、上記の外圧状況とも合致しており、事実である可能性は高いと思います。
波動)

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コメント2件

 かたちのココロ | 2006.12.09 0:34

人間の眼 視野と立体視

私たちは、普通に目の前に見えるものについて色やかたちが分かるだけでなく、およその

 SUBAL | 2006.12.09 0:59

はじめまして
猿の進化と視覚機能の話し、とても興味深く読ませていただきました。視野の広さを犠牲にして、立体視を進化させた、ということですね。
自分で確認しましたら、前をまっすぐ見ている状態で視野は140度程度、目玉を動かすことで180度見え、首を回すことで水平方向で360度見えました。腰を回すことで、やっと死角がなくなりそうです。

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