2006-10-07

哺乳類は卵胎生両生類から進化した

>さて、このシリーズも次回は、いよいよ哺乳類へと進化を果たすはず?お楽しみに
シリーズ5で、ヤマザキさんが両生類から爬虫類への進化について書かれています。
じゃあ、哺乳類はこの爬虫類から進化したのかと言うと、そうではありません。
これまでは、哺乳類は爬虫類から進化したと考えられてきましたが、哺乳類は「両生類」から直接進化したと言うのが事実です。両生類→(有羊膜類)→初期哺乳類(単弓類)→哺乳類と進化しました。
爬虫類と哺乳類は、両生類から分化したことになります。

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シリーズ7でつじ1さんが水辺から完全な脱出を目指した両生類の二系統の戦略(地上で産卵と卵胎生)を紹介してくれていますが、
>爬虫類の大半は卵生で、現生の卵胎生爬虫類としてはマムシなどの毒蛇の一部が知られているだけです。一方、卵胎生両性類は、初期爬虫類の登場の直後(orほぼ同時期)に登場しており、かつ、初期哺乳類の出現は卵胎生爬虫類の出現よりも先行しているという事実から考えると、哺乳類は直接卵胎生の両生類から進化したと考える方が妥当です。(掲示板「哺乳類の起源と歩み」から抜粋 http://www.biological-j.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=128270
つまり、哺乳類は、シリーズ7でつじ1さんが紹介している、卵胎生の戦略をとった両生類から進化して行くのです。
哺乳類に進化する両生類は、肉食両生類と肉食爬虫類の両方に追われて、寒冷地に逃げ適応していきました 寒冷地では、気温も水温も低すぎるため、卵が孵化することができません。 🙁
その為、空気や水よりも暖かい体内(ただし変温性の為、恒温化した哺乳類より温度が低い)で卵を孵化させる卵胎生へと適応進化していったのです。
この「卵胎生」のシステムを基盤に、哺乳類の体内保育機能へと進化していきます。
次回は、この哺乳類の体内保育機能の獲得に迫ります。 😀 (ニシタニ)

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List    投稿者 postgre | 2006-10-07 | Posted in 2)知られざる原始哺乳類, ②シリーズ“祖先の物語”No Comments » 

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