2006-09-19

肺魚から両生類へ

シリーズ2:肺魚から両生類へ
オウム貝から逃れ、決死航を遂げた魚類は肺魚へと進化を遂げました。彼らは淡水域という新しい生存場所を手に入れ、繁栄を始めました。
しかし、また新たな逆境が・・・

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nikisyokuhaigyo.jpgデボン紀後期、肺魚の中にユーステノプテロン(左図参照)という肉食種が現れます。肺魚なので獲物を水際まで追うことができました。弱い肺魚達は、淡水域でもまた逃げ場所を失ってしまうのです。その絶体絶命の状況下、最後の可能性にかけて、ついに未知なる領域=陸上へと挑戦する種が現れたのです。
水棲から陸棲への移行は、湿潤から乾燥、そして重力の変化という劇的な環境変化に適応しなければなりません。

水の中と違って体が乾燥する。だから体をヌルヌルに。十分な呼吸を可能にする為、皮膚呼吸。

→鱗を皮膚に変化

陸上は、水中に比べると重力が大きい。より強い筋肉と骨を付けて体を支えた。

→ヒレを足に変化(※肺魚段階で骨のあるヒレを獲得している)

水中では水の振動で認識。陸上では、空気の振動=音をキャッチ。聴覚機能と発声を進化。

→側線を内耳(耳)に変化
→口腔を空気の出し入れ出来るように変化=声の獲得

水中と比べて、たくさんのエネルギー供給が必要

→心臓の1心房1心室を1心房2心室に変化=静脈・動脈分離で効率的に
ryouseirui.jpg今まであった古い機能に、新しい機能を塗り重ねることで、陸上に必要な能力を獲得していきました。現在でも見られる両生類の劇的な変態は、まさにこの進化を物語っています。(左図:原始的な両生類ヴェンタステガ)
陸上へと進出を果たした両生類は、さらに哺乳類他、陸上動物へと進化していきます・・・
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List    投稿者 yoshi23 | 2006-09-19 | Posted in ②シリーズ“祖先の物語”1 Comment » 

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コメント1件

 類塾ネット | 2007.04.16 13:14

進化の意味って、学校では教えてもらえない(ToT)

肺魚から両生類へ進化するときに、硬くて強い骨と筋肉をつけたから、煮ても焼いても食べられない強い体になったんですね\(◎o◎)/!
だけど、強い体を手…

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