2013-12-01

シリーズ「がんの正体に迫る」その5 ガン諸説紹介② 20億年前に共生した“解糖系”の反乱

前回はガン発生の原因をDNA損傷とDNA変異の2つに分類し、両者のうち最もポピュラーなDNA損傷説をまとめました。今回はDNA変異説です。
変異説は、大きく捉えれば、様々な外圧(主に異物)に対する生体反応という視点です。元々身体には、異物を排除したり、異物の蓄積をリセットしようとする仕組みが備わっています。異物が過剰に蓄積されると処理が追いつかずに(あるいは機能不全に陥り)、破滅的な変異になってしまうという考え方です。この考え方は、学会等では認められていない特殊な説です。
なお、損傷説の場合は、外圧によるDNA損傷=【異変】が長期に亘って蓄積するのに対して、変異説は【異物】が蓄積するという考え方です。
それでは、DNA変異説を紹介します。

(さらに…)

  投稿者 kumana | 2013-12-01 | Posted in ⑤免疫機能の不思議No Comments »