2006-11-21

霊長類の視覚進化②

原猿の視覚進化の続きです。
完全に樹上適応した初期原猿類。樹上は地上と違い外敵が存在しませんでした。
木の実・葉・昆虫類など食料も豊富にあります。最高の防衛力と生産力を手に入れた、初期原猿類は、森林中を覆いつくします。こうして森林中を覆いつくした、初期原猿類は、性闘争本能による縄張り闘争へと突入します。
monkeiC.jpg
樹上を覆いつくす猿
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樹上の縄張り闘争においては、逃げる 上でも追い出す(追いかける) 上でも、樹上を自在に移動できる必要があります。この性闘争本能=縄張り闘争激化の中で、初期原猿類は立体視を発達させていく=目を顔の正面 へと変化させていくのです
縄張り闘争の敗者達は恒常的な飢えと、いつ襲ってくるか解らない敵の攻撃に怯えながら、身を寄せ合い「共感回路」を獲得していきます。(これについては後日投稿)
相手を注視 し共感し合う過程の中で視覚機能は更なる発達を遂げます。
「視覚機能」「共感回路」が結びつき、より詳細に相手の表情を読み取ろうと、発達していくのです。
142.jpg
なんでやカードより
この「共感」と「視覚」の結びつきは、後の新猿→人類の共認機能へと繋がっていきます。
他の動物に比べ、霊長類の視覚が圧倒的に発達している背景には、1.樹上逃避、2.樹上縄張り闘争の激化、3.縄張り闘争敗退→共感回路の発達と言う3段階のプロセスが存在しているのです。
<ニシタニ>

List    投稿者 postgre | 2006-11-21 | Posted in 4)サルから人類へ…, ②シリーズ“祖先の物語”No Comments » 

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