2022-11-25

“息を合わせる”ことができるのは人類だけ!?

みなさんは二人三脚をご存知でしょうか?二人組になって片方の足を縛って走る…まさにお互いが息を合わせて成り立つ遊びです。

この“息を合わせる”という行動ができるのは、実は人間だけなのです。いったい、人間のどのような機能が息を合わせられる行動を可能にしているのでしょうか。

そのキーとなるのが、生物に備わっている同期機能です。



 

 

 

 

 

そもそも、同期ってなんなのでしょうか。それを解明するには単細胞時代までさかのぼる必要があります。

もともと、細胞同士は同類を識別するために“交信”をしています。そして、同類同士は群れるという本能を持っています。ただ、完全に密着してしまうとお互いに代謝ができなくなってしまうので、通常、細胞同士は常に一定の距離を取っています。

ところが、餌がなく飢餓状態になるなど危機状態に陥った時には細胞同士がくっついてあたかも一つの細胞になったかのように一体化するのです。

あれ…?でも、本能的に一定の距離を取っているはずなのにどうやってくっつくの…?と思いますよね。

実は各細胞が持つ一定の距離を取る本能を“麻痺”させているのです。そのスイッチを入れるのが、“同期交信”なのです!生物は危機的状況の時にこの細胞間の交信(受発信)のタイミングが一致するように相互に働き合います。(この受発信のタイミングが一致した状態が同期状態!)同期状態に入ると互いの交信波動は共振し、増幅します。そして共振状態に入ると麻痺系の物質が分泌され、一定の距離を取る本能が封鎖されるという仕組みです。

 

とりわけ人類はこの同期機能を格段に発達させました。そして、細胞間の同期交信を下敷きに、相手と受発信や振動のタイミングを合わせる「同期行動」を進化させたのです。

前述した二人三脚は同類との同期状態の事例ですが、人類は同類だけでなく同類以外との対象とも同期行動ができます。だからこそ馬と息を合わせて乗りこなすことができるし、さらにはブランコやトランポリンなど、非生物に対してもタイミングを計って同期し、振幅を増幅させることができるのです。

もちろんこれらも人類しかできないことですが、それは、自然の前ではあまりにも非力であった人類が同類との一体充足を最大の活力源として生きのび、それを土台に万物との一体化充足に可能性を見出したからなのです。

重要なのは、この同期機能が人類の観念探索の主人公だということです。その際人類は共振できるものに同期するだけでなく、共振できないものにも同期しています。つまり人類は、万物と同期してみて整合不整合を図っており、不整合感が生ずればそれをバネに、整合するまで(振動数や対象を変えて)探索し続けているということ!人類は同期機能と共振機能を羅針盤に観念探索を行っているのです。

List    投稿者 f-miho | 2022-11-25 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 

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