微生物の持つ可能性~2014年の新技術・新事業の追求を振り返る
みなさんこんにちは。明けましておめでとうございます。
昨年度、本ブログ及びるいネットでは、微生物の持つ可能性に注目し、微生物の持つ力を活かした新技術・新事業の追求を行ってきました。
本日は昨年度追求した微生物の可能性の中から、特に着目される技術を紹介し、本年の新たな追求へと繋げていきたいと思います。
<環境浄化>
微生物の環境浄化能力=バイオメディテーションは様々な分野で着目されていますが、最も着目されるのは「放射能除去」でしょう。
福島原発の問題を受けて、微生物による放射能除去について様々な追求が行われていますが、利権の為に「トンデモ」扱いされている事例もあります。
最も重要な技術と言って過言では無い分野ですので、その除去の原理など更なる追求を重ね、社会にその技術を広げ、真っ当な評価圧力を形成していきたいと思います。
・多細胞生物を超える、微生物群の適応レンジの広さを利用すれば放射性物質も無害化できる?
・【放射線を無害化する微生物】複合微生物体系の複合微生物動態系解析における複合発酵法を用いた放射能・放射性物質分解処理方法【実施例報告】③
・微生物は原爆投下後の除染にも貢献!~当時、政府機関により微生物触媒による放射性物質の除染・浄化・消失が発表されていた!?~
・【放射線を無害化する微生物】「化学合成細菌」と「光合成細菌」が生成する、”酵素”などの触媒物質が、無害化させる直接的要因!!
・光合成菌は放射能物質を減らす! 微生物の力を借りて放射能を無害化する方法
・微生物による土壌の浄化(2)~分解・浄化から元素転換を担う微生物~
<環境技術>
環境技術としては、太陽光発電や燃料電池など、微生物を新エネルギーとして利用する技術が注目されました。
まだまだ微生物エネルギーの驚くべき活用法がありそうなので、更なる追求を行っていきます。
・微生物の力!「燃料電池の白金電極を超える水素酵素「S-77」電極 の開発に成功」
・無限のエネルギー供給源が実現か ― 微生物電解セルによる水素生成技術、ペンシルバニア州立大が開発
・微生物燃料電池による発電+廃水浄化+リン回収 ~実験用の人工廃水ではなく実際の養豚廃水を用いたことで成功~
<共生細菌系>
腸内細菌を始めとする人体共生細菌についても、様々な追求を行いました。
人体の健康を考える上では、腸内細菌のバランスを保つことが最も重要になると言う認識が社会的にも広がってきていますが、まだまだ共生細菌の原理やバランスを保つ上で重要なことは何かなど、解っていないことが多いというのが実態です。
そういう意味で、共生細菌の原理や進化過程に遡って、今後追求していく必要がありそうです。
・人体の内部と外部を繋ぐ危険領域である腸管を共生微生物が守る
・母乳には700種類を超える”活きた”細菌が含まれている
<原理系>
微生物を巡る新技術開発は日進月歩で進んでいますが、一方でまだまだ微生物の原理や進化過程などはよく分かっていません。
微生物の追求をすればするほど、自然の摂理・進化原理を考える上で微生物分野の追求が必要不可欠になることを感じます。
微生物の可能性をより深く追求していく上でも、その生命原理を追求することが重要となりますので、今後最も力を入れて追求していきたい分野です。
・微生物による生体内核変換の可能性 ~始原時代、微生物が窒素元素(N)を酸素元素(O)に核変換させたのでは?~
・微生物による放射能除染を反エントロピー物理学で見事に説明できる
・クオラムセンシング(菌体密度感知)による微生物間の縄張闘争・・・細菌集団としての適応戦略
・微生物の電気共生 土壌中の金属微粒子を通じて互いに電子を融通しあい共生!
・細菌は、種という概念で捉えられる生物以前の存在である
<新事業>
世の中でも微生物を利用した新事業がどんどん出てきています。
特に今年一番注目されたのは、流行語大賞候補にもなった「ユーグレナ」。
ファミリーマートでも商品展開がされており、社会的な注目も高まっています。
ユーグレナに限らず、微生物利用には様々な事業可能性がありますので、微生物そのものの追求と合わせて、事業化の可能性も追求していきたいところです。
・微生物を使った事業
<農法利用>
昔から農業と微生物利用は密接に繋がっていましたが、ここ数年はより根本原理に踏み込んで追求した農業利用が出てきています。
特に自然農法を実現する上での微生物利用が着目されるところです。
・藻(微生物)の力を利用した”儲かる(?)自然農法” 岩澤農法
以上、1年間追求してきた内容の中でも特に着目される内容をピックアップしてみましたが、こうして見ると、非常にたくさんの追求がされていたことが解ります。
それだけ、微生物利用の可能性が拡がっていると言えるでしょう。
昨年に引き続き、微生物の可能性を追求していきたいと思いますので、本年も当ブログ及びるいネットをよろしくお願いします。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.seibutsushi.net/blog/2015/01/3279.html/trackback