2013-08-18

【夏休み特集】日焼けを徹底解剖②~日焼け止めクリームの危険性を正しく知ろう!

さて、昨日は「日焼け」のメカニズム等について見て来ましたが、本日はこの日焼けを防止する「日焼け止め」について追求したいと思います
特に女性にとって日焼けはお肌の天敵。この季節、日焼け止めを手放せない方も多いと思います・・・
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そんな方には大変申し訳ありません
ここからは日焼け止めの真実を暴露しますので衝撃的な内容も多くなっています。真実を受け止めた上で、現状で有効と思われる対策方法もお知らせしますので、最後までお付き合い下さい

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■SPFとPA
日焼け止めの性能・効果を示す基準としてSPFとPAの2つの指標があります。
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【SPF=Sun Protection Factor、紫外線防御指数】
日焼け止めに、SPF30とか50とか書いているあれですね。
SPFは紫外線の中でも肌に延焼を起こすUVB波と言われる波長の防止効果を表す指標で、紫外線を浴びた際にできる皮膚の赤い斑点ができるまでの時間を何倍に長くできるかを表します
SPF30の場合、30倍に延ばすことが出来るということです。
赤い斑点ができるまでの時間は人によって違うので、例えば30分で斑点が出来る人だと、SPF30の日焼け止めを使用した場合、10分×30倍で300分、約5時間は日焼け防止効果があるという計算になります。
そう考えると日中、よほどの長時間作業でもしない限りは、SPF30もあれば十分過ぎと思われます。
 
数年前まではこのSPF性能競争が激しく、SPF50を超えてSPF80、100(10分で焼ける人でも実に1000分、約16時間!?の効果・・・)なんて商品もありましたが、現在は厚生労働省によってSPF50以上の数値は信用性が低いとされ、50が上限として設定されました。このため、SPF50を超える性能を謳った商品にはSPF50+と言うような表現が使われたりします。なおSPF30を超えると殆ど効果に差がないとも言われています。
 
【PA=Protection Grade of UVA、UVA防御指数】
SPFがUVBの防御指数であるのに対し、PAは皮膚の黒化の原因となるUVAを防御する指数です。
PAは、以下の3段階の指標が定められています。

PA+ :PFA2以上4未満・UV-A防御効果がある。
PA++ :PFA4以上8未満・UV-A防御効果がかなりある。
PA+++:PFA8以上・UV-A防御効果が非常にある。

 
 
  
■日焼け止めの原理
次に日焼け止めの原理を見てみます。
日焼け止めの原理は基本的に2つです。
 
【紫外線散乱剤】
その名の通り、紫外線を反射することで日焼けを防止するタイプで、酸化チタンや酸化亜鉛などの鉱物由来成分が利用されています。簡単に言うと肌の表面に金属の反射膜を作って紫外線を反射するイメージですね
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【紫外線吸収剤】
こちらもその名の通り、紫外線を吸収して熱エネルギーに変えて放出することで、肌に直接紫外線が届くのを防止するタイプで、殆どが化学合成化合物で出来ており、散乱剤と違って透明のものが多いので、お肌に塗っても目立たないメリットがあります。
紫外線吸収剤は日焼け止め効果が高い一方で、吸収剤が紫外線のエネルギーを吸収して分子構造が破壊され、その際に生成される物質がアレルギーや炎症を起こす可能性があると言われています。この為、最近は紫外線吸収剤を使用しないもの(ノンケミカル製品と呼ばれています)が増えているようです。
吸収剤は化学合成化合物なので、様々な物質が使われていますが、日本の場合は厚生労働省のポジティブリストにある物質しか使えません。
海外製の強力な日焼け止めには、強力?な紫外線吸収剤が使われていることがあり、かく言う私も海外で買った日焼け止めで炎症を起こしたことがあります。。。
 
 
■日焼け止めの健康影響
さて、実際のところ日焼け止めによる健康への影響はどうなのでしょうか。
化学合成化合物である紫外線吸収剤にしても、鉱物由来である紫外線散乱剤にしても、その材料と原理から考えると、なんとなく肌に塗りたくのはあまり良さそうな気がしませんが・・・。
 
やはり気になるのは発ガンリスクやアレルギー化する恐れは無いのかと言う点です。重度の日焼けは皮膚ガンの元になり得ますが、それを防止する為に使用した日焼け止めに発ガン性があると意味がありません。
・・・残念ながら、以下のような問題が研究で解っています。
 
【紫外線吸収剤→アレルギー反応、ホルモン異常、発ガン性】
紫外線吸収剤オキシベンゾンはアレルギー反応を起こしたり、ホルモン異常を起こす可能性が指摘されており、これを日焼け止めとして皮膚に塗ると、皮膚から吸収され体内に取り込まれてしまいます。ヨーロッパで行われた研究によると、日焼け止めを使用していた母親の母乳からはオキシベンゾンを含む日焼け止め成分が検地され、新生児がこれを母乳を通して摂取することでアレルギー体質になったりホルモン異常を引き起こす恐れが指摘されています。あるデータによるとスポーツ日焼け止めの60%にこのオキシベンゾンが含まれているとのことです。
その他、紫外線吸収剤に使われている、パラアミノ安息香酸やプソラレンは皮膚細胞のDNAに損傷を与え皮膚ガンを誘発すると言われ、あ見るパラジメチル安息香酸はUVAに反応して日焼けに似た症状を引き起こす(?)、サリチル酸オクチル、ジベンゾイルメタン等は光アレルギー、接触アレルギーの原因になるなど、化学合成化合物であるだけに様々な人体への影響が報告されています。
 
【紫外線散乱剤→酸化チタン、ナノ粒子化した酸化亜鉛等に発ガンの恐れあり】
光触媒としてよく知られる酸化チタンはこれまでは人体への影響が小さいと考えられてきましたが、東京理科大学によるマウス実験によると、酸化チタンの微粒子を妊娠中のマウスに注射すると、生まれた子の脳や精巣に粒子が入り込み、細胞死や機能低下を引き起こすことがわかりました。世界保健機関も酸化チタンに「発ガン性の可能性がある」と指摘しています。
最近は日焼け止めに限らず化粧品一般的に肌の奥に有効成分を届けるために、「ナノ粒子」を謳った商品が多くなっています。
酸化チタンに同じく紫外線散乱剤に利用される酸化亜鉛は、発ガン性の恐れの無い物質とされていますが、「ナノ粒子」となった酸化亜鉛(酸化チタンも)はDNAを傷つけ、発ガンの恐れがあることが指摘されています。
 
いずれの場合でも日焼け止めの怖いところは、肌全体に塗り込むために、全身の皮膚から体に有害物質が吸収されてしまう点にあります。特にそれがナノ粒子を利用することで、吸収の可能性が高くなってしまうと言えます。
 
  
■まとめと対応方針
以上のように見てくると、日焼け止めは安心して利用できるものではないとまとめられますが、一方で日焼け対策には困ったもの。少なくても現状では、以下の点に注意する必要がありそうです。
 

SPF30以上は実態的な効果無し。それだけ成分が強くなるので体への影響も大きくなる。
紫外線吸収剤(化学合成化合物)を使った製品は、アレルギー、発ガンなど恐れあり。
紫外線反射剤を使った商品→酸化チタンは発ガンの恐れあり。
ナノ粒子を使った商品(紫外線反射剤)→発ガンの恐れあり。

 
 
前半でも記載したように、もともと人類はそれぞれの地域の紫外線量に応じて、皮膚・メラニン量を適応させてきました。オゾンホール等で紫外線量が増えている問題はあるものの、適応原理から考えると極端に長く紫外線を浴びない限りは、即座に皮膚ガンになるような恐れは少ないといえます。(ただし人種別に適応限界が違うのでその点は注意が必要)
もともと人類は日焼け止めなど使用しておらず、日影や服装等で強い日差しを避ける工夫をしてきました。そういう意味で、化学物質に頼った過剰なまでの日焼け止めの使用は、自然の摂理に反していると言え、その結果、多くの健康障害のリスクを負ってしまったと言えます。
 
それでもやはりシミ・ソバカスなどを防止したいと言う美容上の観点と、オゾンホール等による紫外線の増加の問題はありますので、どうしても日焼け止めを利用する場合は、上記の注意点に注意して利用し、できる限り自然由来のものを利用するのが良いと考えられます。
 
最近はオーガニックな製品として、ハーブや草花の能力を利用して紫外線を防ぐ日焼け止めも開発され始めています。SPFは3~6程度と低いものの、適度に塗りなおしすれば効果は持続しますので、このような自然由来のものを利用することを当ブログとしてはお勧めしたいと思います

List    投稿者 andy | 2013-08-18 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

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