2013-01-07

ヘビはどんな生物?~生態と特徴について

明けましておめでとうございます :D
今年の干支は、「へび(巳)」です。ヘビというと、ほとんどの人は独特の容姿と、毒のイメージから、怖くて危険な生物と思っているのではないでしょうか。人間以外の動物も同様にヘビを見ると逃げる種が多いようです 。本能的に危険な生物と感じているのかも知れません。
さて、今回はヘビについて、少しでも興味を持ってもらい、好きに?なってもらえるよう、種類や生態の紹介と、その他あまり知られていなかった特徴についても紹介します

 にほんブログ村 科学ブログへ


■ヘビの種類 
ヘビ(蛇)は生物学上は、爬虫綱有鱗目ヘビ亜目に分類される爬虫類の総称です。南極大陸を除く全大陸に分布しています。
ヘビはどれも姿形が似ていますが、様々な種類がいるようです。日本国内に生息する種類は5科に分類されておりメクラヘビ科、ヘビ科、コブラ科、クサリヘビ科、ウミヘビ科に分けられます。
メクラヘビ科の仲間
%E3%83%A1%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%98%E3%83%93.jpg
メクラヘビ(写真はこちらからお借りしました。
ヘビ科の仲間
 
%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%83%98%E3%83%93.jpg%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6.jpg%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%82%AC%E3%82%B7.jpg
●ヘビ科の仲間、シマヘビ(上:写真はこちらからお借りしました。)、アオダイショウ(中:写真はこちらからお借りしました。)、ヤマカガシ(下:写真はこちらからお借りしました。)
 
コブラ科の仲間
%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%83%AF%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%98%E3%83%93.jpg
●コブラ科の仲間イワサキワモンベニヘビ(写真はこちらからお借りしました。)
クサリヘビ科の仲間
%E3%83%9E%E3%83%A0%E3%82%B7.jpg%E3%83%8F%E3%83%96.jpg
●クサリヘビ科の仲間マムシ(左:写真はこちらからお借りしました。)、ハブ(右:写真はこちらからお借りしました。)
ウミヘビ科の仲間
%E3%82%A4%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%83%98%E3%83%93.jpg
●ウミヘビ科の仲間イイジマウミヘビ(写真はこちらからお借りしました。)
■進化と特徴
その姿特徴から、トカゲ類から分化したと考えられ、おそらく中生代に水中もしくは地中に進出したトカゲの一群がその祖先となったと思われます。
◎生き残りをかけて手足をなくしたヘビ
ハ虫類が全盛だった中生代白亜紀に、一部の弱いトカゲたちはなかなかエサにありつくことができませんでした。そこで彼らは地上をあきらめ、土の中のモグラやネズミをエサにしようと考えました。しかし地中に潜るのには手足が邪魔なので手足を退化させて胴体を細長くしたと考えられています。
移動するための四肢を失ったため、運動能力が下がるかというとそうではなく、長い全身を利用することでむしろ様々な足場を利用できるようになったともいえます。体形に合わせて内臓も細長くなっており、2つの肺のうち左肺は退化していて、原始的なヘビほど左肺が大きい傾向にあります。
◎毒
ヘビといったら毒ヘビですが、有毒な爬虫類の99%以上はヘビが占めています。全世界に3000種類ほどいるヘビのうち、毒をもつものは25%に上ります。威嚇もなく咬みつく攻撃的で危険な毒蛇もおり、不用意に近づくのは危険です。
なかには口を開けて毒牙から毒液を噴射するクロクビコブラドクハキコブラのような種類もいるようです。日本における毒蛇の代表格はニホンマムシが挙げられます。最も強い毒をもつのは海蛇で、中でも、インドネシアからニューギニアにかけての海域に生息するベルチャーウミヘビが最強とされていなす。陸生のうち最強の毒をもつのは、オーストラリアに生息するナイリクタイパンです。
%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%8F%E3%82%AD%E3%82%B3%E3%83%96%E3%83%A9.jpg
ドクハキコブラ(写真はこちらからお借りしました。)
%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%B3.jpg
ナイリクタイパン(写真はこちらからお借りしました)
■生息場所と生態、食性
ヘビは変温動物です。哺乳動物のように体温調節はできません。従って活動できる体温は外界の温度に左右されます。温度の低い冬季には冬眠するのはこのためです。逆に熱帯地方のヘビは熱を避けるために夏眠する場合もあります。太陽の当る暖かい所を求めたり、避けたりする、また環境的に暖かいところを選んだりして自分の体を好適な温度域に移動させ体温の調整をはかり行動しています。
 
ヘビのウロコは魚のように沢山の爪状のものが重なっているのではなく1枚の皮膚のヒダでできています。脱皮はヘビの種類によって時期は違いますが年に2~3回周期的に行います。ヘビ類は体内受精を行い、産卵前に受精します。精子は雌の体内で数年間生存しています。 産卵数は数個~100個くらい、孵化日数は数時間から9ヶ月くらいです。
 
ヘビの食べ物は生きた動物ですが一般的にはかなり広範囲の動物を食べます。よくヘビの餌といえばカエルが挙げられますがカエルを好むヘビはヤマカガシやヒバカリ、シマヘビなどで他の多くの種はネズミや鳥などの温血動物を好んでいるようです。アオダイショウのように木登りが得意なヘビは鳥を襲うことが多く、地上性のマムシなどはネズミ類を多く獲っているのが現実です。なお、ヤマカガシやヒバカリは小魚やドジョウも食べています。このように種類によりうまく住み分けています。
 
■感覚機能について
◎目(視覚)
まぶたが無く、ウロコの変化した透明なメガネと呼ばれるものに覆われ、目は開いたままの様になっています。目の位置から判断して前方60度程度しか見えていないと考えられています。地中で生きることを選択したヘビは、目の悪い生き物のようです。
 
◎耳(聴覚)
ヘビの耳は皮膚内にうもれて鼓膜、鼓空などを欠き挫骨の一端は方骨に接し、もう一方は前耳骨にはまって内耳に接しているので空中を伝わる音波は感じません。聴覚の変わりに皮膚感覚を発達させています。
 
◎皮膚(皮膚感覚)
聴覚が弱い変わりに皮膚から伝わる地面の振動などは良く感じるようです。地面から伝わる人やネズミの歩く振動音は皮膚で感じています。特に頭部は効果的に敵や獲物の足音(振動)を感じる事ができます。
 
◎舌・鼻(味・嗅覚)
目も耳も悪いヘビですが、エサに飛びつく姿を写真等で見たことがあると思います。実は味覚、嗅覚に秘密があります。
ヘビの味覚、臭覚器官は口の中の上部にヤコブソン器官と言われる特有のものがありこれにより司られている事が解剖実験学上分かっています。一般に良く知られるようにヘビは絶えず長い舌をチョロチョロ出していますがこれは単なる癖ではなく空気中のにおいや味を舌でとらえ、ヤコブソン器官に送り判断していると言われます。ネズミの通った後を舌先で捕らえ追跡したり、交尾期に相手を探すのもこの器官によると考えられています。嗅覚は発達し、鼻孔の口腔に通じる部分のふくらみにあります。ヤコブソン器官に神経が分布し舌とあいまって嗅覚を司っています。また、舌の前部はふたまたに分かれこれで空中にただようにおいを吸着させ舌を口に納めると先端がヤコブソン器官に差し込まれ嗅覚を助けます。舌は空中の震動も感じます
 
■ヘビのみが持つ特徴
他の生物には無いヘビの特徴として、ヘビの第6感器官で目と鼻孔の間にある一対の窩(頬窩器官)でニシキヘビ科の多くの種とクサリヘビ亜科のヘビが持っています。ここには多くの神経、毛細血管が集まっていてわずかの熱(赤外線)を感じ取る事ができます。ヘビの目を覆い熱を持った電球やゴム球を近づけると正確に飛びつき咬みつきますが熱のない物を近づけても反応はありません。生きた温血動物をエサとし、敵を一撃で倒す為に発達した器官です。
さらにハブやマムシなどの毒ヘビは、目隠しをして温かい人形と冷たい人形を置くと、毒ヘビは迷わず温かい人形に噛みつきます。実は夜行性のハブやマムシには、ピット器官という赤外線センサーがあって、温度から獲物や外敵を認識することができます。
 
%E7%86%B1%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC.jpg
(写真はこちらからお借りしました)
へびの熱センサーは軍用機器並みに高性能だと言われます。眼と鼻の間にあるちょっとした円錐形(えんすいけい)のくぼみに熱センサーがあり、その精度は数十cm離れたものの温度変化を0.1℃単位で知ることができるようです。最近の研究では感じるというだけでなく、赤外線カメラの様に映像で見えている、それも左右の器官があるということは、距離までも測定しているのでないかと言われています。この機能によって真っ暗な洞窟であろうと、夜の闇であろうと獲物をキャッチすることができるようです。
 
また、ヘビの眼のレンズも高性能とされ、ヘビの眼のレンズは紫外線を吸収し、眩しさ(まぶしさ)を感じにくくして、物が良く見えるように黄色に着色されていて、サングラスをかけているようになっているようです。この特殊能力はその他の爬虫類にはなく、ヘビのみが有する特殊なものです。これはヘビが進化の過程で地中生活に適応して手足がなくなったのと同時に視力も失ったことを物語っています。暗闇では視力は役に立たないので、このような器官が発達したようです。再び地上に戻って視力は回復したが、もう1つの感覚器官、熱センサーもその有効さから使っているとされます。
 
いかがでしたでしょうか :D ヘビについて少し詳しくなれたかと思います。ヘビがかわいいと思った人も居たでしょうか それでももし遭遇しても安易に近づかないようにしましょうね
参考:
ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%93
ヘビのページ(http://www.geocities.co.jp/Outdoors-Mountain/2000/index.html)
ピット器官(温・距離感)(http://amor1029.exblog.jp/1788511)より

http://mblog.excite.co.jp/user/amor1029/entry/detail/?id=1788511

List    投稿者 yamatetu | 2013-01-07 | Posted in ⑨おもしろい生き物3 Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.seibutsushi.net/blog/2013/01/1359.html/trackback

トラックバック(2)


コメント3件

 えにもー | 2014.06.08 14:16

ワタクシもへび大っっっ好きです!!
へび年生まれも一緒ですね!
なんか、同じ趣味のヒト見つけるとうれしくないですか?

 菊池 | 2014.07.19 10:27

私は蛇が大々嫌いで、畑の草取りも極限の緊張感の中で、行っております。後2日位で終了予定。どうか終わるまで出ません様に!

 大吾郎 | 2016.06.07 16:00

非常に参考になりました。ありがとうございます

Comment



Comment


*