2012-08-22

君もシャーマンになれるシリーズ13~脳は「生命維持」「運動」「情動」「思考」の4層から成る

みなさん、こんにちは。残暑が残る毎日ですね
シャーマン脳の解明に向けて、お盆休み も忘れて追求してしまいました(^―^)
 
今回は、脳の基本構造について学んでいきます。
「脳の構造」と聞くと、たくさんの部位があり、各々役割があり…と膨大な情報に食傷気味になり勝ちです 😡
 
しかし、脳は生物進化の基本法則(塗り重ね構造)と同じで、何億年にもわたる進化の歴史のなかで、原始的な部分の上に新しい機能を塗り重ねる形で進化してきました
ですから、脳の各部位に囚われるのではなく、「古い脳」の役割から「新しい脳」の役割を俯瞰して見ていくことで、脳の本質を理解することができるです
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それでは、さっそく見ていきましょう
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脳は大雑把に見れば、①脳幹②小脳③大脳辺縁系④大脳新皮質の4つに分類できます。脳は①→④の順に作られ、上塗りされています。
それぞれの役割を見てみましょう!
 
1.脳幹-生命維持の脳
 脳のなかで最も古い部分は脊髄の上端をとり巻く形をした脳幹で、ひととおりの神経系を持つ生物種にはすべて共通に備わっています。脳幹は呼吸や代謝など生命維持の基本にかかわる機能を調節し、またあらかじめ決まっている反応や動作をコントロールしています。
 この原始的な脳は、考えたり学習したりする機能をもちません。むしろ、生命を維持し命を守るのに必要な機能をあらかじめ決められたプログラムに従って調節するのが、脳幹の役割です。爬虫類の時代には、この脳幹が主役でした。
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2.小脳―運動機能の脳
 運動機能の中枢と言われています。歩く事や走る事など運動の統合機能ともいえます。小脳が損傷すると、運動障害が起きて運動や平衡感覚に異常が発生します。
 小脳の役割は、長いこと運動機能だけに関与していると考えられてきましたが、 近年の研究では、言語やイメージなどの高度な思考モデルも写し取ることがわかってきました。サルやヒヒまでは、小脳の機能はすべて運動に関係しています。 しかしチンパンジーなどの類人猿、さらに人間になると小脳が外側に大きく広がり、この領域は高度な情報処理や思考をつかさどる大脳の連合野とつながっています
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3.大脳辺縁系-情動の脳
 情動の脳の原点は、においを認識する嗅葉と呼ばれる部分です。嗅葉から情動を支配する脳の最初の部分が発生し、やがて脳幹の上端をとり巻くほどの大きさになっていきました。初めのころ、嗅葉はニューロンが二、三層重なった程度の簡単な構造でした。一段目のニューロンでにおいを感じ取り(食べられるか否か、性行動の対象か、敵か獲物か)、二段目のニューロンが神経系を通じて全身にメッセージを伝え、反射行動(食べる、近づく、逃げる等)を命じているのです。
 
 原始哺乳類の登場とともに、情動を支配する脳に大きな変化が起こりました。新しい脳は脳幹をとり巻くドーナッツのように発達し、下のほうに脳幹の先端がはいりこんだ格好になりました。脳幹の周囲を縁どる形状から、この脳を「大脳辺縁系」と呼んでいます。大脳辺縁系によって、脳は独自の感情機能を持つようになりました。強い願望や怒りで頭がいっぱいのとき、恋に目がくらんでいるとき、恐れおののいて後ずさりするとき、行動を支配しているのは大脳辺縁系なのです。
 
 大脳辺縁系は、進化するにつれて「学習」と「記憶」の能力を向上させていきます。この二つの能力が革命的に発達したおかげで、哺乳類は生死を分ける場面で適切な選択ができ、周囲の変化に対していつも決まった反応ではなく、少しずつ対応を工夫して適応できるようになったのです。
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4.大脳新皮質-思考する脳
 今から約一億年前、哺乳類の脳は一気に大きく成長しました。計画し、知覚したことを理解し、身体の運動を調節する動きを担っていた二層の薄っぺらい皮質の上に、新たに何層もの脳細胞がつけ加わって、大脳新皮質ができました。
 
 進化という観点から見れば、大脳新皮質を得ることによって生体は逆境を生きのびるための微調整が格段にうまくなると同時に、そうした有利な神経回路を子々孫々に伝達できる可能性が大きくなりました。人間のサバイバル能力が向上したのは、作戦を練ったり長期的な計画を立てたりできる大脳新皮質を得たからです。
 
 大脳の発達は、人間の感情にさまざまなニュアンスをつけ加えることを可能にしました。爬虫類からアカゲザル、そして人間へと系統発生図をのぼっていくにつれて、大脳新皮質は大きくなっています。それとともに、脳の神経回路の結びつきも幾何級数的に増加し、脳の神経結合が多いほど、選択しうる反応の種類も多くなります。大脳新皮質の存在によって、たとえば自分自身の感情について何か感じるというように、人間の感情の動きは一層微妙で複雑なものになりました。大脳新皮質と辺縁系の連絡は霊長類が最も稠密で、なかでも人間の脳は他とは比較にならないほど発達しているのです。
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5.非常時は情動が思考を支配する
 脳の最も原始的な部分である脳幹の上にやがて情動を支配する部分が発生し、さらに何百万年という時間を経て、その上に思考する脳すなわち大脳新皮質が発達しました。思考する脳が情動の脳の上に塗り重ねられたという事実を見るだけで、思考と情動の力関係がわかります。思考する脳が生まれるずっと前から、情動の脳は存在していたのです。
 
 けれども、大脳新皮質はすべての情動を支配しているわけではありません。情動にかかわる非常に重要な問題が起こったとき、特に緊急事態が起こったときには、辺縁系が新皮質を押さえ込んでしまうのです。大脳新皮質の多くの部分は、辺縁系から派生したり拡大したりする形で発生しています。つまり、神経回路の構造から見ると、情動を支配する大脳辺縁系が決定的な部分を握っているのです。系統発生的に根っこに近い分だけ、情動を支配する脳は大脳新皮質のあちこちにつながる無数の回路を持っています。そのため、情動は思考をつかさどる新皮質を含む脳全体の働きにとてつもなく強い影響力をおよぼしているのです。
 
 
6.人類の脳は急速に進化しすぎた!?
あらためて、脳の構造を見ていくと、ふと疑問に思うことがあります。
『なぜ、人類の脳は基底部より、塗り重ねた上位部の方が大きいのだろう?』と。生物の司令塔である脳は安定した存在であるべきですが、どこか不安定・アンバランスな形状をしています。
 自然界が作り出した山にせよ、人類が構築したピラミッドにせよ、基底部はどっしりと安定しています。人類の脳は他の動物と比べて、上部の大脳新皮質が大きすぎていないでしょうか?
 
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脳の原型はプラナリアの段階で見られ、現在の基本構造に整ったのは今から5億年前と言われています。以降、「生命維持」「運動機能」「情動」をベースに脳は構成され・作動していましたが、人類誕生の段階で急速に「思考(観念)機能」が進化しています。
これによって、人類は逆境を生き延びることができたのですが、急速な進化を遂げた大脳新皮質が脳をコントロールすることで、それ以前の脳(脳幹、小脳、大脳辺縁系)の機能が制御・抑制されているのではないでしょうか?逆にいえば、大脳新皮質の思考機能を抑えることで、脳の基底的役割(生命維持、運動機能、情動)を開花させることができるのではないでしょうか?
そこにシャーマン脳のヒントがありそうです 🙄
 
 
参考:
「科学的世界観のblog」
http://nbsakurai.exblog.jp/3115806

List    投稿者 andy | 2012-08-22 | Posted in ④脳と適応No Comments » 

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