2012-03-15

君もシャーマンになれるシリーズ8~リズムを合わせるとは?(その2)

前回の記事では、共同体とリズムの関連性ついて追求しました。
リズム感とは、生まれた時から備わっているものではなく、『外圧に適応するために、共同作業をこなす結果生まれたもの』ということが見えてきました。
 
今回の記事では、さらに視点を広げ、リズムと生命の関連性、さらに、トランス状態に入るとはどのようなことなのか?について追求していきます。
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3.生命は自然の中にリズムを見出した
人間の胎児の成長を見ると、母親の胎内で過ごす10ヶ月の間に、これまで生物がたどってきた40億年前から700万年前までの歴史を追体験し、成長していきます。
つまり、私たちは生命が進化の各段階で獲得した機能を、塗り重ねて引き継いでいるのです。
 
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そして、太古の生命が作り出した各機能も決してゼロから作りだしたものではなく、自然現象の中にそれを実現たらしめる構造を見出しています。
あらゆる自然現象は波=リズムを持っており、生命は進化する過程で、自然現象の中に呼吸のリズム、心臓のリズム、生殖のリズム、脳のリズム等を見出してきました。
だから、私たちが「リズムを合わせている」時というのは、人間同士の共感を超えて、生命が太古の昔から受け継いできた「振動する身体」を、今を生きる仲間同士で確かめ合っている瞬間と捉えることができます。仲間を超えた、生命や自然との共鳴が、私たちがリズムに心地よさを見出す理由なのかもしれません。
参考:生命は自然現象の中にリズムを見出し、受け継いできた
 
 
4.仲間から自然へと同化対象を広げ、波長を合わせる
改めて、シャーマンの儀式におけるリズムの役割について考えていきましょう。
儀式は複数人で行われますが、太鼓のリズムに意識を合わせていくことで、人類が共同体時代に培った仲間との深い共感・共認充足を追体験していきます。そして、さらにリズムを合わせて同化回路を活性化させていくと、人類の身体に記憶されているリズムと自然界の波長が合ってくるのではないかと推測できます(これは、共振とか共鳴という風に呼べばよいのでしょうか?)。
つまり、仲間同士から生命・自然へと同化対象を広げ、万物に同化している状態がトランス状態といえると思います。そして、シャーマンが叩く太鼓のリズムは、生命が内包する自然のリズムを増幅させるアンプのような役割を担っていると考えられます。
 
 
5.リズム運動がセロトニンを活性化させ、幻覚を引き起こす
反復リズム運動(ex.歩行や呼吸や咀嚼)を行うと、脳内のセロトニン神経が活性化することが実験で確かめられています。セロトニンが活性化は、脳に入り込む外部情報を取捨選択する安定化装置(≒同化リミッター)を緩める働きがあり、普段は看取できない外部情報が脳内に大量に入り込むことになります。この大量の外部情報に加えて、潜在意識に記憶されている情報が組み合わさった時に、人は「幻覚」を見ると考えられています(詳細はコチラ)。
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蛇足ですが、自然界のリズムはゆらぎをもっているため、単純な反復運動だけでは自然のリズムに共鳴することはできないと思われます。一定のリズムの中にゆらぎを組み込むことで、自然のリズムに共鳴することが可能になると思われます。
 
ヘミシンクと呼ばれる音楽は、左右の耳から僅かに異なる波長のリズムを流します。脳内では左右の耳から入るリズムを同調させようとする働きが生じますが、微妙に波長がずれているため、リズムにゆらぎが生じ、幽体離脱などのトランス状態を引き起こすことが可能になると考えられます。
参考:
セロトニン道場
幻覚のメカニズム
シャーマンの儀式にリズムが欠かせない理由がみえてきました。
太鼓のリズムによって、仲間同士で深い充足感を感じ合い、これを下敷きに自然界のもつリズムに同化していくことで、究極の一体感を得ることが可能になるのだ思います。
さて、次回はシャーマンの主要な役割の一つである治療について、です。
不思議な力を用いた治療といえば、真っ先に思いつくのが気功です。気功にはシャーマンとの共通項があるのでは?と思い、気功師を招いて、不思議な世界について色々聞いてみることにしました。
次回は、その時のインタビューを記事します。
お楽しみに

List    投稿者 andy | 2012-03-15 | Posted in ⑬宇宙人・スピリチャルNo Comments » 

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