2008-12-15

原始生命の誕生~膜が先か?ヌクレオチドが先か?

 生命の起源において正確には、膜が先なのか?その中身が先なのか?というのは、あまり意味を成さない。なぜならば、おそらく原初はそれらが不安定に共同として存在していたに過ぎないと考えられるからである。
 しかし、概ね生体としての安定度を高める方向の進化がかつてあったはずで、現在現存する安定している生命体の起点を確定しておく事は、今後における追求の方向性の幹にも繋がると思い、一旦仮説として提案しておきたい。
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 その辺の参考になる記事がるいネット「原始生命の誕生~膜が先か?ヌクレオチドが先か?」に詳しいので引用したい。
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・原始生命の誕生を探る上で、膜のカプセルの出現は重要なPOINTであると思われます。
 というのは、生命現象には活発な化学反応が必要であり、いくら生命の材料分子を用意しても、大量の水がある所では分子が拡散してしまいます。これでは分子同士が出会う確率は低く、活発な化学反応が起きません。
 つまり、生命誕生には材料分子を高濃度に濃縮する必要がある事が条件として挙げられます

 

さて、分子を高濃度に濃縮できる装置は、我々生命のどこにあるのかと考えますと、細胞膜がまず挙げられます。そして原始生命を見ていくとこの細胞膜こそが進化の鍵を握っている事は疑いようがありません。膜無くしては生命誕生は無かったとも言えるのではないでしょうか

一方で現在の細胞膜はリン脂質という分子が集まって出来ています。これと同じ膜を原始生命態は持つ事ができるのか?リン脂質は触媒が無い限り自然に創られるのが難しい有機物である事から答えは現段階では「出来ない」と言われています。また、鉱物の表面で分子の濃縮が行われる事も発見されており、膜が無くても生命は誕生可能と言われています。
=これが、原始生命は、膜よりもヌクレオチドが先なのでは無いか?と言われる所にも繋がっています

もう一方で、細胞膜はタンパク質で構成された膜が最初に出来たのでは無いか?という説もあります。これはリン脂質では難しいが、タンパク質でなら膜形成が自然に創られる事も可能だという所から来ていそうです。

○この辺で今回の論点である「膜が先か?ヌクレオチドが先か?」に入りたいと思います。

そもそも生命原初と言えるヌクレオチド形成は上記において、どちらでも可能である事は伺えます

しかし、膜は親水・疎水性をもった外部濃度・内部濃度の調整機関であり、透過できる物質も限られています。つまり、ヌクレオチド形成後に膜形成して閉じる構成順序には成り難いという事になります(膜が出来てその環境条件下ではじめてヌクレオチド形成という順序)

【仮設】:膜が先か?ヌクレオチドが先か?の答えは、現段階では膜が先である。そしてその膜はおそらくタンパク質+αの材料で構成されており、現在のリン脂質での膜よりは不安定なものであったと推察する。その後、膜内の分子反応の進化に伴い、膜もより安定的なリン脂質構成へと変化したものと思います

リン脂質にくっついていたり、貫通していたり、一体化しているタンパク質+糖鎖は、その時の名残であり、機能として必要である(物質透過選択の機能)ので残ったのではないでしょうか

 (コメント)
 上記の仮説は正確に言うと、膜が先かどうかというのは、生命の安定構造に至る起点としては適切な表現では無かったかもしれません。「膜の無い不安定な生命体が、タンパク質+αの不安定な膜生成とほぼ同時期に中のヌクレオチドの形成をおこした」というのが正確な表現であるのではないかと今、改めて思います。
 そしてその後、より外圧(+内圧)に適したリン脂質での膜へと組み変わっていったのだと思われ、生命体の安定構造の起点はやはり、外圧に適応すると同時に起こる内圧空間の形成があってはじめて成立するのかもしれません。

List    投稿者 h100p | 2008-12-15 | Posted in 未分類 | No Comments » 

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