2008-11-18

ストレス(外圧)からトランジション(点突然変異)へのしくみ

lc04.jpg
画像はコチラから
こんにちは。masamuneです 8) 。
今日はストレスが変異を起こすしくみについて記事にしようと思います。
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○ストレスって?

>ストレスとは、生物学的には何らかの刺激によって生体に生じた歪みの状態を意味している。

仕事のストレスで胃に穴が開くとか、ストレスで肩がこるとかよく聞きますね 。
つまりなんらかの外圧により不全状態になってるということです:cry:。

○でもこれはなんで?

ストレスを感じると、体は「なんとかしなきゃ!」ってことになります。
そこで、副腎皮質ホルモンを過剰に分泌します

○なんで?
副腎皮質ホルモンは身体を維持するために重要な役割を担っています。主には、糖代謝、蛋白代謝、脂肪代謝、中枢神経などの制御です。つまりストレスに対して、体を守ろうとするわけです 😛 。
<参考>

しかしながら、いいことだらけではなく問題も起きます。それは、副腎皮質ホルモンを生産・分解する際に、活性酸素を発生させることです 👿 。
<参考>

○活性酸素によりどういう問題が起きるの?
活性酸素は、トランジション(点突然変異)を引き起こす可能性が高い物質です
例えば、酸素からエネルギーをつくるミトコンドリアは同時に活性酸素の発生装置になるため、ミトコンドリアのDNAは核DNAに比べて数十倍酸化障害を受けやすいとの報告があります。このことも相まって、ミトコンドリアDNAは核DNAに比べて変異率が10~100倍も高いそうです。
またミトコンドリアの先天的変異はトランジションであり、活性酸素による変異はトランジションである可能性が高いといえます。
<参考>

当然核DNAもミトコンドリアDNAと同様、活性酸素により影響を受けます。
よって、ストレスを感じると、体を守るために副腎皮質ホルモンを分泌するのですが、相互作用として活性酸素が増えてしまい、それによって遺伝子変異が起こるといえます。

補)トランジションってなに?
>遺伝物質DNAあるいはRNAの1ヌクレオチド塩基を別のヌクレオチド塩基に置換える突然変異のことである。

つまり、遺伝子の原基物質であるヌクレオチドの塩基を変えて、別の物質に変異してしまうということです。
これって、遺伝子の情報を変えてしまうことと同じなんです。

◎まとめ
ストレス→副腎皮質ホルモン分泌→活性酸素増→遺伝子変異

この流れにより、生物は外圧から遺伝子を変異させ進化したのではないでしょうか?

List    投稿者 MASAMUNE | 2008-11-18 | Posted in 未分類 | No Comments » 

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