多細胞生物の体細胞分化過程~まとめ~
数回にわたり、「体細胞分化史」を探求してきましたが、本日で特集はおしまい。
最後に進化系統別にまとめておきます。
体細胞分化マップ
胚 葉 【旧口動物】 【新口動物】
哺乳類
[脱皮動物] [冠環動物] :
両生類
:
: 節足動物 軟体動物 脊椎動物
: ┃ ┃ ┃
: 節足動物 環形動物 原索動物
: ┃ ┃ ┃
三胚葉 線形動物 扁形動物 刺皮動物
: ┗━━━━━━━┻━━━┳━━━┛
二胚葉 ……………………………… 刺胞動物
: ┃
一胚葉 ……………………………… 海綿動物
: ┃
原生動物
※図の項目をクリックすると特集記事が確認できます。
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コメント9件
s.tanaka | 2008.05.08 3:01
>さすらい人さま
コメントありがとうございます。TB、まだ反映されてないみたいです。少し時間がかかるのかな?
>「全能性」
DNAだけでなく、細胞質や生体膜etcも含めた可逆性が解明・検証できれば、
いずれ皮膚細胞から生殖細胞をつくるなんてことも可能になるのかも知れませんね。
正直、ウイルスを利用するのも受精卵を利用するのも、必要ならばやって構わないと思います。
人間は、本能のルールから一部外れることも可能な神経細胞を手に入れ、それで生き延びてきた珍しい生物だと思うので。
ただ、仮に技術的には可能でも、ヒトという種として超えてはならない「摂理の領域」というのは多分存在していて、感情論や思想ではないところでそれを探してみようというチャレンジャーな試みが
このブログの主旨なのかなと感じています。
>だから「特許争い」が先行してしまっているのが残念です。
優れた研究成果をものした先駆者に高い評価が与えられるのは当然ですが、
それが特許という利権争奪戦に直結してしまう世の中の仕組みというのは、
ホントになんとかならんかという感じですね。
管理者 | 2008.05.09 4:00
>さすらい人さんへ
>先程、過去の記事ながらTBさせて頂いたのですが、反映されたでしょうか?
この件について調査してみたところ、どうやら、さすらい人さんがお使いのブログ(アメーバブログ)とのこのブログのシステムの相性がよろしくないらしく、TBが反映されないようです。
TB張っていただいたのに、申し訳ありません。
さすらい人さんのところに、これからもちょくちょくおじゃますることがあるかと思いますが、よろしくお願いします!!
春風 | 2008.05.11 15:50
「万能細胞」という言葉に引かれて、私もNewton最新号、読んでみました。(図がきれいで分かりやすかったです☆)
記事中にもありますが、iPS細胞は画期的な発見(?)である一方で、「自然の摂理」という観点から考えると、疑問を拭えない気がします。
医療などでそれを必要としている人がいる一方で、それってなんだか不自然な気がしてしまいます・・・。
人の命に関わることだけに、難しい問題ですね。
s.tanaka | 2008.05.13 1:20
>春風さま コメントありがとうございます。
>人の命に関わることだけに、難しい問題ですね。
代理母、延命治療、遺伝子組み換え食品・・・。この種の話は本当に多くなりました。
「知ること」と「使うこと」の間こそが、一番重要な時代に入ったのだと思います。
M | 2008.12.01 11:22
もっと分かりやすくせつめいしてください。
あれっくちゅ | 2009.01.28 22:22
CCR5阻害剤のニュース記事を引用してブログを書こうと思っています。
HIV-thumb.gif
をお借りしたいと思いコメントさせていただきました。
管理者のひとり | 2009.01.29 0:26
あれっくちゅ さんへ
引用したいとおっしゃられた画像は、記事中にもあります通り万有製薬さんのヒト免疫不全ウイルス感染症という記事http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec17/ch199/ch199a.htmlからお借りしているものです。
ご連絡はそちらへどうぞ。
あれっくちゅさんのブログをのぞかせていただきました。内容豊富で面白いですね!天候や化学系のお話が多いようですが、理系の出身ですか?
当ブログは生物史を扱っておりますので、よろしければまた読みに来てくださいね☆
ウイルスを勉強中 | 2010.05.30 22:24
質問です。レトロウイルスは分裂中の細胞にしか感染しませんが、レンチウイルスは分裂している細胞でも分裂していない細胞でも感染できるので、HIVウイルス由来のレンチウイルスベクターは、レトロウイルスとは言わないんではないでしょうか、、
先程、過去の記事ながらTBさせて頂いたのですが、反映されたでしょうか?
Newton最新号、もう読まれたようですね。私はまだ買えていないので、近いうちに手に入れたいと思っています。
「全能性」「多能性」は大学時代の講義でも少し聞きましたが(生物出身の私でさえ忘れかけていた)、
「全能性」は受精卵を含めどんな組織にもなれるのに対し、
「多能性」は生殖細胞のように一部なれないものもあるが、ほとんどの組織にはなれる、というものです。
現在、ある目的のため生命科学の授業を受けているのですが、担当の先生(医師)もiPS細胞に関しては
「山中先生はおくゆかしく『多能性』と仰せだが、恐らく全能性であろう」とおっしゃっていました。
あとは、やはり「癌化の問題のクリア」ですね。これが解決すれば、受精卵を壊すES細胞でなくこちらが主流になるでしょう。
確かに「自然の摂理」とは異なる事をすれば問題が生じるのは当然です。ただ、病気や大怪我などによる治療に役立つのなら、そうした問題点も考えながら、より良い使用法を見出して頂きたいです。
だから「特許争い」が先行してしまっているのが残念です。