2008-03-20

脳の発達過程






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新生児の脳の重さは約350gですが、成人では約1,300gまで成長します。

成人になるまでに徐々に成長していると思われる方も多いかもしれませんが、実際には、脳の発達は0~2歳の時期に驚くべき急成長をとげます。
赤ちゃんの脳の発達は1ヶ月が大人の10年に相当する言われています。

そして、脳の大きさは3歳で成人の約80%、6歳で約90%まで大きくなると言われています。

この急激な成長はなぜ起こるのでしょうか?
今回は脳内の神経系細胞の変化を見てみたいと思います。

その前にポッチ とお願いします。
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【脳はどのように発達するのか】
新生児は脳に1000億の神経細胞(ニューロン)を持っていますが、神経細胞間の接続はまだ少ないようです。
心臓や肺のような生命にかかわる領域での接続は完了していますが、それ以外の領域では未完のままなのです。

しかし、生まれて数ヵ月経つと、新しい結合(シナプス)ができて、代謝の活動も高まってきます。繰り返される刺激は、このシナプスの結び目を強くしていきます。
このようにして、2,3歳頃には約1000兆(※大人の約2倍)のシナプスを持つようになります。

一方、神経細胞(ニューロン)をとりまくグリア細胞は、どんどんと成長していきます。グリア細胞はミエリン鞘(髄鞘<ずいしょう>)というものを作って神経細胞を包み込んで保護する働きを持っています。これによって、神経細胞(ニューロン)どうしのやりとりが効率化されるのです。
脳がしっかりと働くためにはこうしたグリア細胞の働きが不可欠なのです。グリア細胞が脳全体にしっかりと行き渡ることによって、脳が発達を遂げるとされているのです。



補1:ニューロンは軸索を伸ばす(大きくなる)とこはあっても、増えないというのが定説でした。
補2:神経幹細胞は発生の初期には神経細胞を生み、後期になるにつれてグリア細胞を生み出します(※グリア細胞は胎児期に栄養細胞としてつくられたようです)。










■新生児のニューロンの発達過程
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1.初期の胎児の脳は、必要な数よりはるかに多い、約1000億個のニューロン(脳細胞)を作り出します。
余分なニューロン(脳細胞)はやがて取り除かれます。
2.この1000億個のニューロン(脳細胞)から、軸索(配線)が伸びて、別のニューロンに届き、信号を伝える仮のシナプス(結合)を作り出します。
この仮のシナプス(結合)は、実際に使われるよりも数兆以上も多く作られます。
3.電気的な刺激(信号)が伝わると、シナプスは強化されます。
信号が伝わらなかったシナプスは退化していきます。
4.誕生後、赤ちゃんの脳では、第2段階の発達が始まります。信号が届くと、軸索と樹状突起との結合部(シナプス)が増えていきます。
感覚器官から入ってくる刺激による電気信号が、シナプスを残したり消したりしながら、脳の配線を仕上げていきます。
子どもの脳の発達より


【脳はいつまで成長するのか】
脳はいったい何歳ごろまで成長を続けるのでしょうか。
人の脳は約140億個の神経細胞(ニューロン)と、そのさらに10倍ものグリア細胞から成り立っています。

まず、神経細胞(ニューロン)については、これまで「神経細胞は一度死んでしまうと再生しない」という定説がありました。したがって、神経細胞はずっと減り続ける、と思われていました。
ところが、最近の研究では、少なくとも脳の一部分では、生涯にわたって活発に神経細胞が生産されているらしいということがわかってきました。

一方、グリア細胞についてはおよそ20歳ごろ、成長が完了すると言われていました。つまり脳の発達は20歳ごろ完成し、あとは老化の一途であるというわけです。ところが、最近の研究では、グリア細胞の完成は40歳すぎまで続くらしいことがわかったのです。つまり、脳は40歳すぎまで成長し続けるのです。

【脳の変化を促すもの】
新生児には必要以上の神経細胞(ニューロン)があり、幼・小児期に多くのシナプス(実際に使われている数の数兆倍以上)が形成されます。そして、不要であるニューロンは取り除かれ、刺激のないシナプスは刈り込みにより退化して、社会に適応する脳が形作られます。
つまり、あらゆる可能性に対応するために使われているもの以上のニューロンやシナプスが存在しており、この時期が脳が最も柔らかく、大きく成長する時期であると言えます。
「三つ子の魂百まで」というのは、この時期にほぼ脳が形作られることを示しているようです。

一方、それ以降は、徐々に柔らかさを失う一方、複雑な働きを効率よくこなすための発達が中年期まで続きます。
軸索と樹状突起との結合部(シナプス)が増えていくと同時に、使わないシナプスは削除される時期だと言えます。

また、神経細胞はストレスによって妨げられ、適切な刺激によって促進されることから、脳に刺激を与えることでシナプスを強化し、より柔らかい脳を保つ事が可能となるのです。







〓〓参考サイト〓〓
 ・福島県精神保健福祉センター「心の健康についてのコラム」脳の成長
 ・みんなからのしつもん
 ・himazu blog脳の成長過程
 ・脳の発生メカニズムとその破綻による疾患


最後までお付き合いありがとうごまします。m(_ _)m

List    投稿者 yoriya | 2008-03-20 | Posted in ④脳と適応No Comments » 

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