2008-01-21

オス・メスってどうやって決まるの??(2)

これまでのなんでや劇場では生物は2n体・減数分裂→殖産分化→精卵分化→躯体分化へと進化が扱われてきました。

その内容を復習していくためにも以下に整理します。







【殖産分化】単細胞が体細胞と生殖細胞とに分化(多細胞生物)
【精卵分化】生殖細胞が精子と卵子に分化(雌雄同体)
・精子:
変異性に高い(中心体にはRNPというDNAより変異しやすいRNA+タンパク質)
・卵子:
保存性が高い(分裂する際の栄養を保存する為、大きくて動けない)
【躯体分化】雌雄同体のものがオスとメスに分化



参考;2倍体→減数分裂システム
生物がオスとメスに分かれたのは、なんで?

進化の過程をみると、変異性の上に闘争性を塗り重ねてきたのがオスで、保存性の上に生殖性を塗り重ねてきたのがメスであるということになります。

さて、本題に行く前にポッチ とお願いします。
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【普遍的なオス・メス決定のメカニズムはないのか?】

ヒト=哺乳類の場合は性染色体の組み合わせで決まると言われています。性染色体にはXとYの種類がありますが、XXの組み合わせで女、XYの組み合わせで男になります。哺乳類以外では、XYの組み合わせ以外にもZWと言った他の遺伝子の組み合わせもあります。また、魚類やは虫類では、遺伝子によらず温度などの環境条件で決まる種類もあります。

哺乳類の場合は上記投稿でも記載されていますが、哺乳類だけでなく生物全般を貫くオス・メス決定の普遍的メカニズムはないでしょうか?

雌雄同体の殆どの生物では精子と卵子の生成時期をずらしています。
これは「自家受精を防ぐ」=「変異を確保する」ためであり、このシステムは温度などの環境によって、精子の生成時期、卵子の生成時期を決定していると思われます。

また、ワニやカメなどの爬虫類は孵化時期の温度によってオス・メスが決定していますが、これも上記のシステムを踏襲した結果(環境決定・温度決定)であると思われます。

つまり、オス・メスが決定されるのは孵化する直前の環境(気温)によって決定するということは、受精後はオス・メスのどちらにもなる可能性があると言うことになります。

ここから推測されるのは、精巣も卵巣も元は共通の性腺であり、その性腺は造精あるいは造卵に区分するスイッチがあると言う事になります。

このスイッチと思われるのがです。

元々の染色体上には、「オス=精巣を形成する性決定遺伝子」と、「メス=卵巣を形成する性決定遺伝子」が存在し、お互いがお互いの発現を抑制(拘禁)している。そのどちらかの抑制が、何らかの要因(爬虫類や魚類では温度等の環境条件)によって解除されると、オス・メスが決定される。
一対の性決定遺伝子の抑制関係が解かれると、次々と連鎖反応的に対立遺伝子(ここではお互い抑制しあっている卵巣形成遺伝子と精巣形成遺伝子を指します)同士の抑制が解かれていくことで、男女同形の躯体からオス躯体、メス躯体が作られていくのではないでしょうか。

ここで注目するのは、精巣なり卵巣なりを「作れ」という指示を送るようなシステムと思いがちですが、実はその逆で、「抑制している」=「作るな」という指示を送るシステムとなっていることです。

お付き合いありがとうございました。m(_ _)m
不十分なところもあると思いますが、今後も継続して追求していきますので、指摘・応援をよろしくお願いします。

List    投稿者 yoriya | 2008-01-21 | Posted in ①進化・適応の原理1 Comment » 

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コメント1件

 あいあい | 2008.02.20 16:26

なるほど。
確かにこの「拘禁因子」で捉えれば、温度・体格・ph等の環境条件でオス・メスに変化することも、論理が整合しますね。

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