2007-11-13

幹細胞、芽細胞って何?

%E5%B9%B9%E7%B4%B0%E8%83%9E%E5%88%86%E8%A3%82%E5%B0%8F.JPG 多細胞生物への進化シリーズを見てて、幹細胞とか芽細胞とか?何? 🙄 と思い、ちょっと調べてみました。
幹細胞(かんさいぼう)とは、その名の通り、「幹」 となる細胞だそうです。
その幹である幹細胞は、左図のように二つの娘細胞に分裂します。一方は別の種類の細胞に分化しますが、他方は再び同じ幹の系統である幹細胞になるんですね。
そしてここで分化した細胞が芽細胞(がさいぼう)となります。この幹細胞や芽細胞から様々な体の機能が作られるんですね。(左図は「細胞の誕生と死」からお借りしました。)
では、その中味を見てみましょう。
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受精卵からつくられる胚性幹細胞(ES細胞)は全ての種類の細胞に分化することができ、全能性をもってます。この胚性幹細胞から生体内の各組織に成体幹細胞(組織幹細胞、体性幹細胞)と呼ばれる種々の幹細胞を作ります。
主要な幹細胞として、
造血幹細胞→血球、神経幹細胞→神経細胞、肝幹細胞→肝臓、皮膚幹細胞→皮膚、生殖幹細胞→生殖細胞。
私達の骨髄からも幹細胞ができ、そこから下図のような細胞ができています。

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この幹細胞と最終的に出来る細胞との間に位置するのが、初めの図で分裂してた芽細胞です。そして末端の細胞の再生を、芽細胞が母細胞として常にバックアップしてるんでね。
このように常に再生していく細胞を細胞再生系の組織と呼ぶようです。
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下記の説明が分かりやすかったので最後に紹介します。

細胞再生系組織では、細胞増殖のもとになる未分化な幹細胞があり、これが分裂して2個の細胞になると片方はもとの幹細胞になり、もう一方が分化を続ける芽細胞になる。芽細胞は、分化・成熟してある機能を持つ細胞になり、最後には細胞の寿命が終わって死滅する。このように細胞再生系では古い細胞と新しくつくられた細胞とが、絶え間無く交代していて、老化死滅する細胞と、新成される細胞との数がほぼ一定に保たれている。
例えば、哺乳類の成体の造血細胞組織である骨髄には造血幹細胞があり、これらが分裂・分化して、赤血球、白血球、栓球系の母細胞となり、さらに分裂・分化して赤血球、数種の白血球、栓球が出来上がる。このようにして分化し完成した細胞は、骨髄から血液中に入りそれぞれの機能を果たすようになる。赤血球の場合は、分化して核を失い、ヘモグロビンによる酸素運搬の働きをするが、次第に老化して3~4カ月の間にその寿命がつきる。赤血球の数が減ると造血幹細胞が再び分裂・分化してこれを補うのである。

(上記は、「原子力百科事典」からの引用及び説明図です。)
上記のサイトによれば、この細胞再生系組織は、様々な外圧の影響を受けやすいようです。例えば、これらの組織が放射線照射されると、幹細胞の分裂の遅れや増殖死のため、細胞が新生される速度が落ちます。また、分化・成熟した機能細胞(神経細胞等)は、老化死滅します。そして、組織中の細胞数が次第に減り、細胞が新生されない場合には細胞数の減少により、やがて組織は死に至ります。
この機能細胞を作る一連の過程は、同時に危険も合わせ持っているんですね。細胞を見ていくと、つくづく逆境状況でカケにでたんだなと思います。

List    投稿者 yooten | 2007-11-13 | Posted in 6)“祖先の物語”番外編1 Comment » 

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コメント1件

 ibuki | 2007.12.14 22:26

こんばんは!イブキだよ!!
ぼくの赤ちゃんハムスターは
♂が4匹で♀が3匹だったよ!!
「カンガルーねずみ」っていうマウスがいるみたいなんだけど、カンガルーとハムスターの赤ちゃんじゃなかったのか~( ̄▼ ̄|||) ガビーン
これから、流星群を見るよ!!!
眠いけど、がんばるぞーーー!!!

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