ヒドラの有性生殖
こんにちは 😀 シミズです。
生物オンチだった僕ですが、
種を残すための「生殖」というシステムの奥深さにすっかり惹きこまれてしまいました。
ところで、ブログの仲間と生殖の進化の過程を追究しようと海綿動物から脊椎動物の生殖の流れを追っていくいと、興味深い生殖様式をもつ動物に出会いました。
それは・・・
ヒドラです。
えっ?「ヒドラ」というと無性生殖の代表例として「出芽」が取り挙げられるあれだよね?
と思っていたのですが、ヒドラって奴はちゃんと「有性生殖」も備えているんです!
(正直、今まで知りませんでした・・・ )
まずは基礎知識として・・・
ヒドラは、刺胞動物門のヒドロ虫綱に属する、淡水産の小動物です。その生活型はポリプの形態しか知られていず、クラゲ型の生活型は持たないと考えられています。刺胞動物門にはヒドロ虫綱以外に、鉢水母綱(クラゲの仲間)や花虫綱(イソギンチャクやサンゴの仲間)が含まれます。
「ヒドラ・ゼノパス研究グループ」より
ふむふむ。
「ポリプ」というのは、刺胞動物における基本的な体の構造のひとつで、イソギンチャクのように固着して触手を広げるものを言うようです。
それに対して「クラゲ型」というのは浮遊生活に適した形態です。
我々が動物の「クラゲ」として認識しているのは「クラゲ型」の形態です。
では、その生殖のあり方にはどんな特徴があるのでしょうか?
基本的には出芽による無性生殖だが、水温が急激に変化{8℃位}すると異変を感知して雌雄にわかれる。卵巣と精巣を体表に作り受精卵を雌の体内に残すが老化しいずれ死ぬ。できた受精卵は乾燥に耐えるが孵化する日数は13日~100日とバラツキを示す。これは一度に孵化して悪条件であった場合に絶滅するのを回避する知恵である。
「興味!ヒドラの生態」より
なんと!
外圧(水温)が変化すると無性生殖から有性生殖にスイッチを切り替えるのですね。
「有性生殖」とは種として外圧に適応するためのシステムなんだと改めて関心します。
ちなみに、ここでの記述は雌雄異体であると読み取れますが、雌雄同体のものも存在するようです。
ところでヒドラの配偶子(精子・卵)はどこから分化するのでしょうか?
ここで、再び「ヒドラ・ゼノパス研究グループ」のHPから
また、ヒドラの配偶子は間細胞から分化するとされていますが、その間細胞には配偶子(生殖細胞)にしか分化できないものもあるといわれており、一方では生殖細胞にも体細胞(神経細胞や刺胞細胞)にも分化できる多能性幹細胞としての幹細胞の存在も示唆されています。
図は「ヒドラ・ゼノパス研究グループ」のHPからお借りしました。
今回はこれ以上の詳しい記述にはたどりつけなかったのですが、間細胞の生殖細胞にも体細胞にも分化できるという多能性については注目です。
体細胞と生殖細胞の分離の起源を探る上ではヒドラは注目すべき動物であることは確かなようですね。
もう少し追究してみようと思います。
以上シミズでした。 😉