2007-09-12

X染色体とY染色体の遺伝子数の差が14倍?! なのは何で??

ヒトの性染色体は、X染色体と、Y染色体です。
Xを2つ持っていたら女性(XX)。XとYを1つずつ持っていたら男性(XY)
基本的にはそういうことになっているようです。
(中には、Xが1つしかない女性(ターナー症候群)や、X2つY1つを持つ男性(クラインフェルター症候群)もありますが。)
ところで、X染色体には、1098個の遺伝子があることが分かっています。一方で、Y染色体にはたったの78個しか遺伝子が見つかっていません。約14倍もの差があるんです!!
(もちろん、Y染色体の中にも、どんな機能があるのか分かっていないというだけで、遺伝子自体は沢山存在していますが、それにしても、塩基対数でもYはXの1/3しかありません。)
これはいったい何故ゆえ に?
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 X染色体Y染色体は、もともと1対の常染色体だったものが、分かれて進化したのもの、という説が広く生物学者の間でも信じられているそうです。
 われわれの祖先がX染色体Y染色体を持つようになったのは、約3億年前に、爬虫類から分かれ哺乳類へと進化したときのこと。そして、現在までの3億年の間に、X染色体Y染色体は、独自の進化を遂げてきました。中でも重要な変化は、X染色体に比べて、Y染色体が、著しく小さくなってしまったこと。
 Y染色体には、SRY遺伝子というものがあって、それが、精巣形成に関与することが分かっています。このSRY遺伝子がY染色体上に出現したことをきっかけに、常染色体だったは少しだけ姿が異なるようになっていき、その後、Y染色体の一部が引っくり返ったりして構造の変化がおき、徐々に変化が大きくなっていったと考えられているようです。(Newton別冊号「性を決めるXとY」より)
 染色体の違いが大きくなってくると、互いに遺伝子を交換するための交差がほとんど起きなくなります。とくに、メスの卵形成の際に同じ染色体間で交差が起きるX染色体はまだよいけれども、全く交差が起きないY染色体は、とても孤独な存在になってしまいます。遺伝子の交差が起きないと、突然変異が蓄積していくため、染色体はどんどん滅びていくのだそう !!
 そう、何故、X染色体Y染色体の遺伝子数=14倍差として表れているのかというのは、実は哺乳類の誕生以降、Y染色体は、衰退の一途を辿っている から、ということらしい。
 ちなみに……、
 時間とともにY染色体が退化していくなら、今後一体どうなってしまうのでしょうか。
 Newton別冊号「性を決めるXとY」には、それも書いてありました。何でも一説では、Y染色体は、1000万年後に完全に失われてしまうという予測もあるのだとか
 では、Y染色体が消滅したら、オス(男)も絶滅するの????
 いやいや、実際はそんな簡単にオスが絶滅するわけではないようです。
 例えば、奄美地方にすむトゲネズミの1種は、すでにY染色体を失っているものがありますが、それでもオスメスが存在していまう。性というシステムは、性染色体を失ったくらいで消滅するような、単純なものではないということを示しているんですね。
(ほっ、よかった。
 性の仕組みは、性染色体だけが、担っているわけではない。良く考えてみたら、当り前な気もしますがなかなか、興味深い記事でした。
(ザッキー

List    投稿者 staff | 2007-09-12 | Posted in 未分類 | 1 Comment » 

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コメント1件

 さんぽ☆ | 2007.10.12 22:44

>意図的・システム的に変わらないことと変わり続けることを両立させた
これってほんとすごいです!
変わらないことをシステム化するのは、比較的簡単そうですが、変わるシステムを作りし、かつ安定も確保するシステムはほんと作り出すのが大変だったと思います。
>可変性の獲得というのは不変性の獲得を基盤にして行われている。
ほんと、これは現代にも通じうる原理ですね。
学ぶことが多いです!!

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