2007-06-21

第79回なんで屋劇場「生物から学ぶ自然の摂理」メモ

●海は何で出来たのか?
地球誕生時には、宇宙の粒子がぶつかり合い、全ての元素が存在した。奇跡的に、水蒸気が地球の引力で宇宙空間に逃げていかなかったので、火達磨の地球が冷結に向かう時に、地球に降り注ぎ海が出来た。
●なぜ、海で生命が発生したのか?
海には、あらゆる物質が溶け込んでおり、それが生命源となった。マグマは、万物生成の溶鉱炉であった。
同類は結合し易い、という法則により鉱物やアミノ酸などが生成されていった。それらのうち、安定的なものが非生物となり、不安定的ながら増殖連鎖し易いものが生物となった。
●生物の特徴とは、何か?
という本題に入る前に、ぽち・ぽっち・ぽちっ、とお願いします。
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●生物の特徴とは、何か?
それは、「膜」にある。膜の内部は安定するので有利であり、かつ、主な構成要素のリン脂質の膜に蛋白質群が付着して、同類との結合に有利なものを識別し選択的な取り込みを可能にした。
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[ ↑「細胞生物学の世界へようこそ」の図版から拝借しました。 ]
●真核生物が出現したのは、何で?
一般論では、酸素や紫外線からDNAを守るため、とされているが本当か? この説では、他は暴露されたままでいいのか、という問題に答えきれていない論理矛盾がある。
俗説に囚われずに、事実追求してみる。
そこで、「細胞膜内の諸機能(機関)が膜に被われているのは、何で?」という設問と、「生物にとっては、膜は認識機能。同類他者を識別する機能。」という事実を統合する仮説は、
『真核生物とは、膜によって機能分化を促進したもの』
ということになるのでは、ないか!
そう考えたほうが、『膜を形成することで、好気性細菌(ミトコンドリア)、葉緑体(シアノバクテリア)、小胞体(原始真核細胞)などを取り込むことが可能となった』という諸説と整合する。
*膜の認識機能は、神経細胞の形成においても貫かれており、今後のなんで屋劇場「生物から学ぶ自然の摂理」シリーズにおける核をなす認識になりそうな予感がして、楽しみです。
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◆図版の出典◆
細胞生物学の世界へようこそ:http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textbook/cellbiol.htm
細胞膜:http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textbook/cellmemb.htm
*細胞膜接続のいろいろ(①密着接合②接着接合③デスモゾーム接合④ギャップ結合⑤ヘミデスモゾーム結合)などが紹介されている。
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最後まで読んでくれて、ありがとう。
by びん

List    投稿者 staff | 2007-06-21 | Posted in 未分類 | 1 Comment » 

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コメント1件

 yui | 2007.07.17 23:09

>受容体とホルモンの関係から、上記仕組みは納得はできるのですが、はたして人体に入った化学物質が、そのままで正常ホルモンと同じような動きをするのか?標的細胞をどう定めるのか?
「環境ホルモン」は問題のインパクトを伝えるため戦略的に作られた造語で、たしか正確には「内分泌撹乱物質」みたいな言い方をしたと思います。
受容体にとって、ホルモンと環境ホルモンが似ていれば色々異常が起こったりします。「似ている」というのは、例えば、化学的性質が似ているだとか形が似ているだとかで、ほぼ自動的です。
標的細胞にたまたま着いたら悪さをする、ぐらいの認識でいいと思います。

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