2007-04-12

クラスに1人が食物アレルギー!?

文部科学省は11日、全国の公立小中高校に通う全児童・生徒を対象に実施したアレルギーの実態調査の結果を公表しました。
調査は、「アレルギーの子供が増えている」という学校現場の声を受け、全公立小中高3万6830校を対象に04年12月~05年2月にかけて実施(04年6月末時点の状況を調査)されたそうです。
アレルギー疾患の割合はこのように…。
・アレルギー性鼻炎  118万人(9.2%)
・ぜんそく         73万人(5.7%)
・アトピー性皮膚炎    69万人(5.5%)
・アレルギー性結膜炎  44万人(3.5%)
・食物アレルギー     32万人(2.6%) (Yahoo!二ユースより:参考1参考2
全員調査や、食物アレルギーに関する調査はこれが初めてとなるそうです。
ちなみに、一番割合の少ない食物アレルギーを例に考えても、
1学級40人のクラスに平均1人は食物アレルギーの子がいることに!
私の会社の先輩にも海老アレルギーの方が居るので、食物アレルギーって、結構いるのかも?
ちょっと気になったこの「食物アレルギー」のしくみについて、少し調べてみました☆
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     食物アレルギーのおこるしくみ     
1 食物が抗原となる
 食物アレルギーは、ある種の食物が抗原として体内に入ることでおこります。
 牛乳、卵、大豆などの食物を食べると、消化管の働きで、最終的にはアミノ酸、脂肪酸、単糖類などの小さな分子に分解(消化)され、栄養素として吸収されますが、人によっては時には、完全に消化されていない成分が、消化管の粘膜を通過し吸収されることがあります。すると、からだはこれを異物として排除しようとし、それに対する防御物質(抗体)をつくり始めます。
 この抗体と結合する相手(異物)のことを「抗原」といいます。ある抗原に対してつくられた抗体は、その抗原とだけ結合する特別の構造をもっています。
 同じ食物をくり返し食べていると、からだは過敏になり、その物質(抗原)に対する抗体が常に存在するようになります。そして、その食物を食べるたびに過剰な免疫反応-アレルギー反応(抗原抗体反応)をおこすことになります。
 すべての食物、特にたんぱく質性食物が、食物アレルギーの原因物質となり得ます。これには、その食物を食べる量と摂取回数が関係しているそうです。中でも、牛乳、卵、大豆は 3大アレルゲン言われています。
2 免疫グロブリンEの働きによってアレルギー反応がおこる
 アレルギー反応において、抗体となるのはグロブリンという種類のたんぱく質です。このようなたんぱく質は免疫の働きをもっているので、免疫グロブリンと呼ばれています。アレルギー反応を演じる主役は、このうち免疫グロブリンEに属する抗体です。
 からだの中でつくられた免疫グロブリンEは、粘膜や皮膚、眼、鼻、気管支、消化器などにある肥満細胞に結合しやすい性質をもっています。
 免疫グロブリンEが卵などの特定のアレルゲン(抗原)だけに反応する抗体だと、肥満細胞上で互いに反応し、細胞を刺激してヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。この物質が組織に激しい反応や炎症をおこしてきます。これがアレルギー反応になります。
p002s04.gif
3 免疫グロブリンEを産生しやすい体質が遺伝する
 
 免疫グロブリンE抗体が産生されるかどうかは、遺伝的素因が大きいと言われています。このような素因を、アトピー性素因といいます。
 素因を強く受け継いだ子どもほど、食物など外来の侵入物質に対する免疫グロブリンE抗体の値も高くなり、アレルギー性疾患をおこす可能性も高くなると考えられています。
(以上、このサイトを参考にしました。)
 ちなみに余談ですが、食物アレルギーは、年齢別にも違いがあるそうです。0歳~6歳までは、鶏卵 、乳製品 、小麦が多いのですが、加齢とともに耐性を獲得していくそうです。一方、大人ほど甲殻類などの食物アレルギーが多いそうです☆

List    投稿者 zakky | 2007-04-12 | Posted in ⑤免疫機能の不思議No Comments » 

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