2007-01-30

先祖返りという突然変異

サルから人への進化を考える時、「2本足で立って歩いた」とか、「知能が進化し言葉が話せるようになった」というように、人はサルより高等な動物だという偏った見地から、ついつい新たに獲得した機能にばかり目をむけがちです。
しかし、昨日のさんぽさんによると、
>人類は、進んで二足歩行へ移行したのではなく、突然変異によって、足の指で木を掴めなくなったということが根本要因。
なんと、人類の進化の起源は、サルが獲得した機能を、突然変異によって失ってしまった(=これが進化を促す逆境となった)ことにあるんです!
ところで、「突然変異」って、文字通り「突然 」起こると思っていませんか?
実はこれ、間違った認識。本当は、「突然変異」は日常茶飯事 で、簡単に起こるんです。
今日は突然変異の謎 にせまりながら、サルから人への進化を考えます。
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突然変異は、日常茶飯事 である!
 「体細胞」の突然変異の例でいうと、例えば「免疫細胞」は、自分の遺伝子を無数に組み替えて、体に入ってきた異物や外敵から身を守ってくれます。また、放射能をたくさんあびたり、人工物質を大量に取ると、正常細胞が一気にガン細胞へと、突然変異してしまいます。こうして、変異と言うのは日々起こっています。
また、DNAの突然変異は、全て適応的に行われているわけでもないのです。
足の指の対向性を失うというのがその例です。この変異は、足の指の対向性がない動物が他にもたくさん存在しているように、比較的起こりうる可能性は高いのです。いわゆる「先祖がえり」です。
(しっぽの骨がある人もそうだし、アルマジロのウロコもそのようです。)
つまり、過去に獲得した形質なので、DNA配列は既に存在しています。だから、この突然変異は、起こりやすく次の世代へも定着し易いのです。
既に獲得した遺伝情報は蓄積されています。だからこそ先祖がえりが起こりうる。
これはまさに、塗り重ねの原理の象徴なのです!!

これ重要。
ちなみに、先祖返りして足の指の対向性を失った、いわばカタワのサルの大半は、成人するまでに死んでしまった ことでしょう。しかし0.1%くらいは適応して生き延びた可能性があります。この過酷な条件下で、命を繋いでいったサルが、様々な機能を獲得して人へと進化したわけです。
また、奇跡的にカタワのサルが生き延びれた理由は、それらがサルの中でも他種より強く、木に登らずに地上で生活していた高等種であったからです(おそらく、チンパンジーあたり)。そうでなければ、カタワで木に登れない=外敵からも縄張り争いする同類からも逃げることができないで、生きていけるはずがないからです。
最後におまけ
数百万年前に共通の祖先から分岐したといわれるチンパンジーの染色体数は48本、人類の染色体数は46本で、人類の方が2本少なくなっています。どこかの進化段階で、染色体の一対が欠失して、別の染色体にくっついたと考えられています(だからといって、そのことと人類が木に登れなくなったことが関係しているとは限りませんが…。可能性としては考えられます)。 類塾ネットより

List    投稿者 zakky | 2007-01-30 | Posted in 4)サルから人類へ…No Comments » 

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