2007-01-24

五感の中で最も原始的で本能的な「嗅覚」

こんばんわ 😀
味覚「人類の味覚は共認回路!?」
色覚「人類は共認機能で生きるために色覚を維持した !」
と続いているので、嗅覚について書いてみたいと思います。
しかし、私はまだこのブログで勉強中の身なので
恥ずかしながら・・・・・・詳しいことは分からない・・・・・
ということで、日常生活の中で
なんとな~く疑問 に思っていたことを調べてみました!
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なんとな~く疑問に思っていたこと
それは、「どうして香水とかアロマとかの匂いを嗅ぐと、気分が落ち着くのか」
ということです。
私は昔から香水もアロマもダイスキで、いろんな種類を集めています★
落ち着きたいときは、この香り~~~~
元気を出したいときは、この香り~~~
って、気分によって使い分けています。
本当に匂いを嗅ぐと、気持ちが落ち着くんですよね
気のせい?かなぁ~って思ったりもするんですけど(笑)
それらの匂いがどうやって体内に入って、
どのように感情に影響しているのかをちょっと調べてみました☆
   
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(画像は、「お役立ち情報 アロマセラピー」さんからお借りしました)
嗅覚は鼻腔の上の方にある嗅上皮という匂いを感じる部分でキャッチされます。
香りの分子は嗅上皮の粘膜でできた液体層に溶け込み、
嗅細胞の先端である嗅毛という極細の毛で受容されます。
 
受容された香りの情報は、嗅細胞の中で興奮を起こし、
電気的信号に変換 されてインパルスを発生させます。
インパルスは神経線維を伝わり、
脳の底にある嗅球と呼ばれる嗅神経を経て脳へと伝わります。
脳へ入った香りの情報はまず大脳辺縁系という古い皮質に達します。
さらに大脳辺縁系から視床下部 、すぐ下にある下垂体へと伝達されます。
同時に、 大脳皮質の嗅覚野にも到達し、ここで香りを知覚し何の香りかを判断します。
大脳を「新しい皮質」と「古い皮質」で区別した場合、
人間の脳の90%以上は「新しい皮質」が占めていると言われています。
人間のような高等動物になるに従って新しい皮質が発達し、
下等動物は古い皮質が発達しています。
新しい皮質は大脳新皮質と呼ばれ、考えたり記憶をする等の 知的活動 をつかさどり、
人間らしい行動と結びついている脳とも言えます。
一方、古い皮質は大脳辺縁系 と呼ばれ、人間の場合、
新しい皮質が発達することにより脳の片隅に追いやられてしまっています。
大脳辺縁系は、食欲や性欲などの動物と共通した本能に基づく行動 、
喜怒哀楽などの 情緒行動 を支配し、自律機能にも大切な役割を果たしています。
大脳辺縁系は嗅脳とも呼ばれ、嗅覚は直接この大脳辺縁系と結びついています。
他の視覚や聴覚などが、視床や大脳皮質を経て大脳辺縁系へ到達するのに対し、
嗅覚は嗅神経からダイレクトに大脳辺縁系へ入ります。
嗅覚が人間の五感のなかで最も原始的であり、本能的な感覚と言われる所以です。
したがって、香りはダイレクトに感情や本能を支配する脳に作用します。

香りの信号は大脳辺縁系へ到達した後、
視床下部 から下垂体(脳下垂体)へと伝わります。
視床下部は自律神経の最高中枢とも言われ、
生命活動に欠かすことのできない体温や水分、血圧、睡眠リズム、
消化や呼吸など様々な働きの調整を行っています。
さらに、視床下部は自律神経を支配するだけでなく、
下にある下垂体という器官とも密接な連携をとって機能しています。
下垂体は、さまざまなホルモンを分泌する 内分泌系の器官で、
各種ホルモン線のホルモン分泌量や時期をコントロールし、
目的とする各臓器に働きかけて生命維持の安定に大きな役割を果たしています。
視床下部はホルモンを分泌して、または神経連絡によって下垂体に指令を送っています。
したがって、視床下部と下垂体は一体となって
恒常性を維持するための重要な働きをしているとも言えます。
香りの分子を電気信号としてこの視床下部に送ることにより、
脳内神経伝達物質の働きに変化が起きると言われています。

参考
「人体の不思議 コントロールする 神経系・感覚器」(佐藤達夫監修)
「はじめてのアロマテラピー」(佐々木薫 監修)
また、特定の香りを嗅ぐことによって
それに応じたホルモンの分泌量の増減が見られるなどの確認もされているそうです
今回、ちょっと調べてみて、
やっぱりちゃんと効用あるんだぁ~って思いました (笑)
他の視覚や聴覚などが、視床や大脳皮質を経て大脳辺縁系へ到達するのに対し、
嗅覚は嗅神経からダイレクトに大脳辺縁系へ入る
嗅覚が人間の五感のなかで最も原始的であり、本能的な感覚

これが今回一番大きな気付きでした

List    投稿者 minmin | 2007-01-24 | Posted in 6)“祖先の物語”番外編No Comments » 

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