2006-11-15

原モグラが原猿に進化して何が変わった?

11月5日の記事『「原猿」って、どんなサル?』を読んで、原モグラから原猿に進化して何が変わったんだろう そのあとどうなったんだろう ってちょっと疑問に思ったので調べてみました 😀

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原モグラから原猿進化への第一歩を踏み出した動物「カルポレステス」

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まず、原モグラから原猿への進化の過程で獲得した機能は

①手足の母指が対向性を持つようになる→木の枝を掴めるようになる=握力の獲得!!
②目の位置が、顔の両脇から正面へ→立体視の獲得!!

と大きく2つあります。(この2つを兼ね備えた生物を、霊長類と呼んでいます。)

これらの機能について詳しく見ていくと、
まず①については、それまでは太い枝に爪を引っ掛けて移動していたのが、枝を掴むことができるようになったことで、細い枝先までの移動が可能となり(移動範囲が樹上全体に広がる)、枝先に実る果実 を食べることができるようになりました

ただ、一つの木で果実などの餌を食べつくしてしまったり、原猿同士の縄張り争いに負けて追い払われてしまったりした場合には、他の木に移動する必要が出てきます けど、もともと原猿は危険な地上を逃れて樹上逃避したわけで、できる限り地上には降りたくないんです

そしたら地上に降りずに隣の木に移動するには方法はただ一つ。枝から枝へと飛び移るしかない そこで必要になるのが②の立体視 この立体視によって、隣の木の枝までの距離を正確に測ることができて、うまく飛び移ることができるのです。
逆に立体視ができないと、距離感がつかめないので、うまく飛び移れずに落ちてしまうという悲惨な事態に・・・

こうして、餌が豊富で天敵も非常に少ない樹上という世界に適応していった原猿は、5500万年前の急激な温暖化による地球規模の熱帯雨林化(森林の増加)とともに、その生息域を拡大し続け、地球全体に大繁栄していくことになります。

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