2021-04-01
断層線上の気場を活用した神社、寺院
生物は、外圧に適応する為に、無限大にあるエネルギー及び情報(周波数)をどの様にして整除しているのか?
今回は「ドイツ振動医学が生んだ– 新しい波動健康法 」より
>固有の周波数に共鳴させることで、身体は癒され、活性化される! 波動的に人の身体に働きかけることで、その生命力を引き出し、整えていく新しいセラピーである「振動医学」と地理風水が科学的に証明されました。
>地理風水は土地の波動を応用したものです。自然界の波動とヒトの波動が共鳴された時、ヒトは癒され、生命活動は活性化されます。その源は、これまで語ってきました、ヒトとは目に見えない細胞の塊と腸内細菌等で構成された、極めて繊細な生き物です。好気性の生き物だけではなく、小さな生命体は波動を呼吸のように生かし躍動しているのです。この基礎理論を自然界の現象にあてはめれば、地理風水をすべて自然科学から解明することができます。
「テラヘルツ波動(≒気功の気:周波数がテラ=1秒間に1兆回)の研究は生命科学を一新させる」と言われています。
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振動医学は、波動的に人の身体に働きかけることで、その生命力を引き出し整えていく新しいセラピーです。
すでにドイツでは、自然療法の治療家たちがそれを使って多大な成果を上げるだけでなく、一般病院でも数多くの医師がそれを取り入れるようになっています
遠赤外線領域テラヘルツ波の効果ある波長のテラヘルツ波は肝臓細胞に吸収されたり、遺伝子に吸収されたり、細胞をつくっているミトコンドリアに吸収されます。私たちの生命活動の中心になっている有機高分子は、すべてテラヘルツ波領域の共振周波数です。
つまりテラヘルツ波が「命の光」といわれる理由はそこにあります。私たちの体重の6割以上が水分で、脳の85%以上が水です。テラヘルツ電磁波は水に吸収されるばかりでなく蓄積され、さらにテラヘルツ波を再放射します。このテラヘルツ波の蓄積と再放射が共振作用により、電磁波障害等で損傷したDNAや細胞を元に戻したり、より健康な状態にします。
【テラヘルツ波動の研究は生命科学を一新させる】
磁気共鳴装置MRIの発明者はノーベル賞を受賞しました。次は体内テラ波動と共振し画像化させる波動共振画像装置と言われています。それと並行してドイツ医学界では新しい波動健康法から病気の根源と生命の気(気功)が解明されると注目されています。細胞はテラヘルツ波動(分子モーター)からの発熱。幼児は高体温、老齢者・病人は低体温。テラヘルツ波動とは気の凝縮~拡散です。テラヘルツ波動を高めれば健康体となり、自然界の膨大なテラヘルツ波動を受けると共振作用から分子モーターは活性化されることが分かってきました。日本列島は火山・地震地帯であり火成岩のケイ素からテラヘルツ波動が躍動し細胞が活性化されます。過疎山村は自然治癒力を高めるテラヘルツ波動の資源宝庫です。病になったら森林、岩山のテラヘルツ波動を受けて健康回復が一番です。その為にも、目安となる国交省が設置しているマイナスイオン値の標識を国家戦略で推進すべきです。
22章 断層線上の気場を活用した神社、寺院
パワーストーンで健康宝石光線遠隔療法 – sutooffice Jimdoページ (jimdofree.com)
【地殻中の自然放射性核種からの放射線】
地下からは大地に含まれる放射性物質から、年間0.48ミリシーベルト程度の放射線が発生している。これは地下になると強まるために、例えばトンネル内では放射線が僅かに強くなる。又、地中の放射線物質は深部で被ばくした深成花崗岩ベグマタイト、地中数千mで外部被ばくした岩石が地殻変動で褶曲隆起地域では自然放射線数値が高くなります。
大地からの放射線は地層や岩盤によって遮ぎられるため弱い。大地の割れ目である断層線には、地下数千m深部から大地エネルギーの地下水に含まれたラドンや磁場が地表に強く放射されています。その断層線からの湧き水が温泉・鉱泉です。ですから温泉ボーリングはラドン数値の高いところ、すなわち断層線を見つけて堀り進めます。
地下の亀裂発達部、要するに割れ目には水が存在している可能性があります。これを裂カ水と呼ぶんですが、自然放射能探査は、断層破砕帯などに沿って上昇する放射線物質のγ線を地表で測定することによって、その存在の可能性を推定する方法です。地下の地質構造を知ることで断層調査や温泉や試掘井戸開発を行っています。
【山岳密教の智慧】
中央構造線(大断層線)上には諏訪大社、伊勢神宮、石鎚山、阿蘇山など重要な聖地やパワースポットが多く、国譲り神話に関わる神々もこの線上に祀られているとのことです。善波の土地は人体の細胞にエネルギーを補給し強化します。修験者はそのような土地を『治療の場所』と呼び、神社や寺院など、祭礼を建てる場所に選びました。
この図のとおり、地形の斜面上に磁気、ラドンが放出され物凄い気を感じるところ、自然科学からは∸イオンが高いところに永平寺、比叡山延暦寺、久遠寺(身延山)等の神社・仏閣は急峻な斜面に造られています。
断層中のラドンから放出される微量の放射線を吸収することで、身体の細胞を刺激し、免疫力向上、血流の改善の効果があると推測されます。
【断層と神社】
ゼロ磁場というのは、磁気が無いのではなく、強力な磁気のプラスとマイナスがバランスして「ゼロ」になっている、物凄い気を感じるところです。中央構造線は、断層下から地球内部の磁気、ラドンが放出されているので、その気から病を治し、ヒトを活性化させる場所として神社は造られた?。その発祥は日本古来の山岳密教による自然治療所だったと思われる。自然科学からは中央構造線上は逆断層による土圧で押し上げる強い磁場が放出されている。マイナスイオンがー般地と比べて特に高い。そのパワースポットに有名な神社が位置しています。
自然力を活用してきたシャーマンから語ります。
シャーマン – シャーマニズムにおいて、超自然的存在と直接接触・交流・交信する役割を主に担う役職。呪術者・巫・巫女・祈祷師・ムーダンなど。
昔は、人の体を治すのは シャーマンか修験者でした。そういう人達は、病人を自然の理にかなった場所で自然治癒力を引き出したと考えられます。
日本古来の古神道は、波動の宗教でといえます。 神道は、∸イオン波動を上げていくことによって、+イオンの悪い波動、邪気を祓います。このように神社がつくられた場所は、大地のエネルギ、地電流が高い場所となっています。
神道では祝詞. のりとで言葉を発し、思いを捧げ、人々が祈りの心をつなげたとき、それは波動となって宇宙と人そして神社の周囲を取り巻く世界と交感することができるのではないでしょうか。
石や草木そして動物、人にいたる森羅万象すべてについて、ケイ素(水晶と同じSiO2)による独自の周波数の波動をもっています。神道は高い波動をもった物質と共鳴します。それが祈りであり、言霊(ことだま)ではないでしょうか。
【地球史から見た、生命誕生の周辺環境】
生命誕生の場から、ヒトの生命体を活性化させるための原点が見られます。海底断層線の噴火口に群がる細菌、これが体内大腸菌の先祖です。大地の断層線には 腸内細菌の活性化させるエネルギーが満ちています。
腸内細菌の活性化には、温度、鉄分、磁場(イオン)、放射線(ラドン)、温泉成分特に活性水素イオンが大事です。
【海底火山の噴出口で生命誕生】
生命を構成する成分がどこから作られたかには、いくつかの説があります。隕石から供給された説、大気中のメタンや二酸化炭素に放電が起こり作られた説、海の満ち引き時に汐だまりに生命のスープがたまり、アワが作られた説などです。
今一番信憑性が高いとされているのは、海底火山の噴出口付近の高温・高圧の環境の元で、メタンやアンモニアから硫化水素の還元でアミノ酸などの有機物が作り出されたという説です。いずれにせよ最初はアミノ酸が化学的にくっついたり離れたりしているだけだったものが、次第に自己の形を持ち増殖することが出来るようになり、生命というものになっていったようです。いろんな有機物の種類が形成される中で、より効率的に増殖できる能力を持ったものが増殖していき、その“子孫”を殖やしていきました。
【生命力を高める断層からの天然水】
地上に降った雨水は、大地にしみこんで岩磐中の豊富なケイ素O2などのミネラルを含んで地下水となり、浅層で数日、深層で数か月間余り地中を楯環して、断層や水脈から湧き水として地上に顔を出し、沢となり川を下ります。水はしみこんだ岩磐の地層や岩石の影響を受けます。その基盤が水を醸成させています。
大地から水が湧き水の出るところに、生命力が宿っていると、昔から考えられていました。古来から湧き水の出る場所とされ、神社、仏閣が建てられ、あがめられてきました。その特別な土地は大地からのエネルギーが高く、身を清め、心を癒やす場所として活用されてきました。それらを結ぶ大地エネルギー線が存在することを知っていました。そういう場所の多くは、地下に生命力を高める、-イオンにみたされた、きれいな水が流れていると考えられます。
【断層からの大地エネルギーとは】
日本地質構造の断層運動は約100万年前に始まり、多くの活断層を形成しながら現在の地形ができあがりました。
自然科学による大地エネルギー
【断層とスカラー現象】
自然エネルギーがぶつかり合い、力が拮抗することで磁場エネルギーがゼロのように見える空間、スカラー現象。しかし、そこには確かにSiO2エネルギーが存在し、様々な現象が起こるという。海外でも注目されている。
パワースポットには、特有の個性や空気がありそこでは何かしらの未知の現象が発生すると考えられています。「パワースポットとは、スカラー場(英: scalar field)は空間の各点に数学的な数やなんらかの物理量のスカラー値を対応させた場」など強いエネルギーが存在する特定の場所だと考えられています。
・地殻にプレート運動などによる圧力がかかる。
・地殻に微細な亀裂が生じ、そこからラドンが放出される
断層から強い磁場エネルギーが放出されています。これがゼロ磁場
【放電現象を科学解明】
東日本巨大地震を引き起こした地殻の破壊が茨城県沖で止まったのは、フィリピン海プレート(岩板)の北東端でちょうど止まった。この時に放電現象(ピエゾ効果)がゼロ磁場が発生したと推測されます。
北米プレートとフィリピン海プレート(岩板)の両側から押し合う巨大自然エネルギーによって千葉の房総半島周辺にパワーの蓄積が生じ、スカラーが発生したと思われます。このスカラーこそがゼロ磁場の怪現象を起こす最大の要因なのです。
自然エネルギーがぶつかり合い、力が拮抗することで磁場エネルギーがゼロのように見える空間、スカラー現象。しかし、そこには確かにSiO2エネルギーが存在し、様々な現象が起こるという。海外でも注目されている。
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「病は気から」のプラセボは実際に「薬効」があった!?
>偽薬効果(ぎやくこうか)、プラシーボ効果(placebo effect)、プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言う(例:ただのキャンディを酔い止めと思い込ませて舐めさせると酔いがおさまる)。<Wikipedia
プラセボ効果に関わる脳領域をラットで観察 出典:理化学研究所 リンク
このプラセボ効果とは何なのか? プラセボの「気」の効果(精神的作用)の仕組みとして、実際に「薬効」があった と解説する記事を紹介します。
そもそも「病」とは何か?「薬」とは?「医療」とは何か? さらなる追求を進めていきます。
「病は気から」のプラセボは実際に「薬効」があった。
条件づけにより薬を投与せず完全にがんが消えたマウスも
代替医療は「エビデンスのない治療法」のことで、ホメオパシーやハーブ療法だけでなく鍼や漢方も含まれる。近代医学においてエビデンスというのは、二重盲検によるランダム化比較試験で統計的に有意な効果を得ることだ。それ以外の治療法は、効果がないのにあるように見せかけている「エセ医学」ということになる。
ところで、薬の効果を調べるのになぜこんな面倒なことをしなければならないのだろうか。それはよく知られているように、プラセボ効果があるからだ。「病は気から」という言葉があるように、なんの薬効もない偽薬でも症状が緩和したり病気が治ったりすることがあるから、「科学的に正しい治療」はそれと厳密に区別されなければならないのだ。
この論理はまったく正しいのだが、「たとえ気のせいであって、病気が治るのならそれでじゅうぶんではないか」という疑問をもたないだろうか。
この問いに挑んだのがジョー・マーチャントの『「病は気から」を科学する』(講談社)だ。マーチャントは大学で生物学を学び、医療微生物学で博士号を取得したイギリスの科学ジャーナリストで、本書の原題は“CURE: A Journey into the Science of Mind Over Body(キュア “身体の向こうのこころ”の科学への旅)”。
マーチャントによれば、欧米では成人の38%がなんらかの補完代替療法を利用していて、合計すると、毎年、代替医療の開業医に3億5400万回の診療を受け、340億ドルを支払っている。一般開業医での診察はおよそ5億6000万回だから、代替医療市場はその6割にも達する。だとしたらこれは、たんなるインチキではなく、ひとびとがなんからの一貫した効果を実感しているからではないのか。
プラセボには実際に「薬効」がある
パーキンソン病はドーパミンを生成する脳細胞が徐々に死んでいく変性疾患で、脳内のドーパミン濃度が下がるにつれ、筋肉のこわばり、緩慢な動作、震えなどの症状が徐々に進行していく。そのため、投薬によってドーパミンを補充するのが標準的な治療法になっている。
このパーキンソン病はプラセボの効果がきわめて高く、なんの薬効もない偽薬で重篤な症状が和らぐ可能性があることが繰り返し報告されてきた。そこでブリティッシュコロンビア大学(カナダ)の神経科医ジョン・ストースルは、患者の脳内でいったい何が起きているのか脳スキャン画像で調べてみた。
ストースルが驚いたことに、プラセボを飲んだあとの被験者の脳は、本物の薬を飲んだときと同じようにドーパミンであふれていた。たんに「薬を飲んだ」と思い込んだだけで、ドーパミン濃度は3倍まで上がり、健康なひとのアンフェタミン服用時と同等になっていたのだ。このことは、プラセボには実際に「薬効」があることを示している。
モリネッティ病院(イタリア)の神経科学者ファブリッツィオ・ベネディッティが率いるチームは、パーキンソン病の患者の脳に「脳深部刺激療法」の電極を埋め込む際にプラセボ効果の測定を試みた。患者に「アポモルヒネという強力な抗パーキンソン病薬を投与します」と伝えて、実際には生理用食塩水を注射したところ、脳活動のグラフでスパイクが密集している部分(パーキンソン病の特徴であるニューロンの興奮を制御できない状態)が、プラセボ注射の直後にほぼ完全な沈黙になった。「圧倒するような空白部分を遮るものは、1個のスパイクだけだ」という驚くべき効果だった。
ベネディッティは、被験者の学生にアルプスの高地で半時間のエクササイズをさせて高山病にする実験も行なっている。高地では血中酸素濃度が薄くなるので、脳はプロスタグランジンと呼ばれる神経伝達物質を産生し、身体に多くの酸素を送り込もうとする。これが血管拡張などの変化を引き起こし、高山病に特有の頭痛やめまい、吐き気を引き起こす。
高山病は酸素の欠乏によって起こるのだから、それを治療するには酸素を吸えばいい。ところがここでベネディッティは奇妙な現象を発見した。被験者に酸素の含まれていない空気を吸わせても高山病の症状が寛解したのだ。
血中酸素濃度を調べてみると、当然のことながら、偽の酸素では値は変化していなかった。だがそれにもかかわらず脳内のプロスタグランジン濃度が低下し、血管拡張状態が緩和されていた。「被験者がプラセボ効果を体験しているとき、脳は本物の酸素を吸っているかのような反応を見せ、症状が和らぎ、エクササイズの成績がよくなった」のだ。
このような実験から、「プラセボ効果自体にはなんら神秘的なところはなく、生理学的には脳が本当の薬と同じような反応を見せ、その効果は測定可能である」ことが明らかになった。ベネディッティは、音楽からセックスまで、生活のあらゆる側面にプラセボ効果が存在するとして、「人間は象徴的な動物なんです。どんな場面でも、重要なのは心理的な要素です」と述べている。
いまでは、プラセボ効果の限界について2つの重要な点が明らかになっている。
(1)治療を信じるこころが起こす効果は、身体がもっている天然ツールにかぎられる
偽の酸素を吸うことにより脳に空気中の酸素濃度が高いかのような反応が起きても、血中酸素の実際の濃度を上げることはできない。切断手術を受けたひとにプラセボで脚がはえてこないのと同じく、Ⅰ型糖尿病の患者にプラセボを与えてもインスリンは産生されない。
(2)期待がもたらす効果は、特定の症状にかぎられる
プラセボの効果は、痛みや痒み、発疹や下痢に加え、認知機能、睡眠、カフェインやアルコールなど中毒性のあるものの影響など、「自分で気づいている症状」に限定される。そのなかでもうつ病や不安、依存症などの精神障害に対してはプラセボ効果がとくにに強く出るらしい。
近代医学こそがもっとも強力な「呪術医療」だった
現在の抗うつ剤の主流はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)だが、ハーバード大学の心理学者で、プラセボ研究プログラムの副責任者であるアービング・キルシュがFDA(米国食品医薬品局)から臨床試験データを入手して検証したところ、プロザックなどの抗うつ剤にはプラセボを超える効果がほとんどなかった。同じく、強力な鎮痛剤だと考えられているいくつかの薬に、痛みに対する直接的な効果がまったくないこともわかってきた。これまで「薬効」とされてきたものの多くが、じつはプラセボだった可能性がある。
オピオイド系の鎮痛剤は、脳内のエンドルフィン受容体と結合することで作用する。パーキンソン病におけるドーパミンと同じで、なんらかの方法で脳内のエンドルフィン濃度が上がれば鎮痛効果が生じるということだ。
そしてどうやら、このメカニズムが発動する条件は、「特定の薬」を投与されることではなく、「痛みが和らぐ」という期待が引き起こされることだけらしい。「薬の投与に気づいていること」と、「それに対して前向きな期待を抱いていること」が、脳内の天然エンドルフィンの放出につながるのだ。製薬会社にとって不都合なことに、これまで強力な鎮痛剤だとされていた薬が作用するのは、このプロセスだけらしい。
ベネディッティは、本物の薬を使ってプラセボ効果を検証した。手術後の患者に同じ鎮痛剤を点滴したが、一方は効果について説明し、対照群は説明なしでコンピュータによってひそかに点滴したのだ。鎮痛剤の薬効はどちらも同じだが、実際には、医師から説明を受けて薬を投与された患者は、知らずに薬を投与された対照群よりも最高で50%まで痛みが和らいだ。
ここから、現代社会においてもっとも強力なプラセボ効果をもつのは代替医療ではなく、「近代医学」であることがわかる。さらにメディアの報道と広告の影響力が大きくなったため、ひとびとが抗うつ剤の有効性を意識し、信じるようになった結果、SSRIが強い効果をもつようになった。近年はSSRIの効き目が落ちているとされるが、これは当初のプラセボ効果が消失してきたからだろう。近代医学こそがもっとも強力な「呪術医療」だったのだ。
とはいえ、プラセボはどんな症状にも効果をもつわけではない。プラセボのもうひとつの特徴は、コレストロール値や血糖値など、自分ではわからない値に影響を及ぼすという証拠がほとんどないことだ。
うつや痛みのような「意識できる症状」には効果があっても、「意識できない身体の異常」に影響を与えることはできない。このことは、プラセボが「病気の根源的なプロセスや原因にかかわることはない」ことを示している。
(以下略)