2008-08-04

DNAの基礎知識 ~遺伝子、染色体、ゲノムとの関係性について~

今日は、DNAについての基礎知識として、遺伝子、染色体、ゲノムとの関係性について紹介します。
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●DNAって何?

DNAとは遺伝情報を記憶している細長いひも状の化学物質です。
DNAとはデキオシリボ核酸という化学物質の略称です。
DNAに並んでいる塩基(化学物質):アデンン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類の組合せで遺伝情報を記憶する。
塩基のうちAとT、GとCがペアを組むことで、DNAの2重らせんを結んでいます。

●DNAと遺伝子

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人の体は、10万種類のたんぱく質ができていると考えられていて、細長いDNAに並んだ文字列の中には、「いつ、どこで、どのくらい、どんな種類のタンパク質をつくるか」という暗号情報が書き込まれています、この領域を遺伝子と呼んでいます。
DNAの中で遺伝子として働く部分は、数%にすぎず、残りの大部分は存在意味がはっきりと分かっていません。
これは、金曜日の記事、【エクソンとイントロンって?】にて紹介します。

●DNAと染色体、ゲノム

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染色体とは、細長いDNAがコンパクトに巻き取られて束になったものです。
生物には決まった数の染色体があり、DNAはあまりにも細長いため、いくつかの染色体に分割されています。
ひとの場合は、46本です。
体をつくる60兆の細胞には、46本づつ入っています。
染色体には、常染色体22種(1番から22番)と性染色体2種(X、Y)の24種類あります。子は父親、母親のそれぞれから、常染色体1セット(1~22番)、性染色体1本の計23本づつを受け継ぎます。
ゲノムとはある生物に必要な遺伝情報が全部そろった染色体の集合です。
常染色体1セット+性染色体1本=23本のセットをゲノムと呼んでいます。
つまり一つの細胞には2つのゲノムが入っていることになります。
ゲノムを2セット持つ生物を2倍体生物といいます。

List    投稿者 Hikaru | 2008-08-04 | Posted in 未分類 | 2 Comments » 

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コメント2件

 のだおじさん | 2008.09.13 21:32

糖鎖の接合部をねじって形を変えると、反応しやすくなるというのが味噌ですね。
分子は形がゆがむと、電位に偏りが生まれて、部分的にプラスやマイナスの電気を帯びます。
そこが他の分子の電気を帯びているところと反応しやすくなるんですよね。

 zakky | 2008.09.15 1:57

のだおじさん♪コメントありがとうございます!
>分子は形がゆがむと、電位に偏りが生まれて、部分的にプラスやマイナスの電気を帯びます。
>そこが他の分子の電気を帯びているところと反応しやすくなるんですよね。
その通りなんです~!!!
酵素の活性部位にあるアミノ酸は、そうやって反応しているようです。
あ、詳しくはまだ勉強中ですけど(^^;
調べるにつれ、電位とか何とか細かい話になっていくので、ちょっとずつ勉強しながら理解を深めていきます!

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