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花粉症も動的平衡の流れのひとつ~身体に備わる、異物を排除する力と許容する力~

Posted By seibutusi On 2014年4月6日 @ 7:56 AM In ⑤免疫機能の不思議 | 1 Comment

スギ花粉のピークは過ぎましたが、花粉症の症状に悩まされる方が多い時期ですね。
花粉症対策として、マスクやメガネ、花粉症対策薬・・・と色々なグッズが生み出されるくらい、花粉症に悩まされる人が増えてきました。私も、その1人ですicon_cry.gif
花粉症は、何が原因でここまで広まっているのでしょう?
そして、花粉症の薬って効くのでしょうか?
今回、花粉症について調べてみましたm146.gif

pic_column_01_02 [1]
花粉症のしくみ
花粉症は花粉等が原因で起こるアレルギー症状です。アレルギーとは特定の物質に対して体が過剰に反応してしまうように見える現象です。花粉症の人が花粉等を体内に取り込んでしまうと、花粉等を異物(=抗原)とみなし対抗するために『抗体』を作り出します。
この『抗体』は鼻や目の粘膜にある肥満細胞と結合していき、ある一定の量に達すると肥満細胞がヒスタミンやロイコトリエンと呼ばれる化学物質を放出するようになります。これらの化学物質がくしゃみや鼻水、目の痒みなどの症状を引き起こすようになるのです。

花粉症の仕組み [2]
花粉症は、身体の許容量を肥えた花粉等が体内に入ることによって、起きているんですね。

 

薬は花粉症の症状を和らげるのか
花粉症は、病院にいくと抗ヒスタミン剤を処方されることが多いです。
坑ヒスタミン剤は花粉によって刺激されて出てきたヒスタミンを受容する器官をブロックして、症状が作用しないようにします。薬はこのように、身体を騙して、症状を抑制するという仕組みのものが多いのが実態です。product12_02_img02 [3]
しかしこれは、以下のような結果を招くのです。
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抗ヒスタミン剤によって、情報伝達経路が遮断され続けると、生命現象にとって平衡状態に干渉が加わったと認識されてしまいます。(=花粉症の症状も体の防御作用
ヒスタミンを作り出す細胞が、ヒスタミンの信号が届きにくいことを察知して、より多くのヒスタミンを放出するようになります。
一方、ヒスタミンレセプターを持つ受けての細胞は、レセプターがブロックされることに対する反応として、よりたくさんのヒスタミンレセプターを細胞上に創り出すようになる。これは動的平衡が示す正の対抗整除と呼ばれる。
つまり、抗ヒスタミン剤を飲み続けると、より過敏な花粉症体質を自ら招いてしまう逆接が起こる。これが生命現象の本来の姿である。(「動的平衡2」福岡伸一著より)
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このように薬というのは、生命が創り出しているバランスに干渉することであり、アレルギーの場合は、より過敏にさせる方向へ導いてしまうのです。

 

花粉症は現代社会の化学物質が原因で広まっている
薬が田舎でも都会でも多く販売され、花粉症は現代とても広まり低年齢化もしてきています。花粉症の原因自体はなかなか特定されていないのが実態です。というのも、花粉は太古の昔からあるのに、なんで現代になって花粉症がこれだけ広がってきたのでしょう?

花粉症は涙、鼻水、くしゃみなどで身体から異物を排出しようとする、抗原に対する原始的な免疫機能です。つまり、異物とみなされているのですが、実は花粉が排ガスや化学物質と結びつき、「良くないたんぱく質」として見なされるのではないかという可能性も出てきています。
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◆農薬が食物アレルギーを、排ガスが花粉症を引き起こす。
(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=287795)
排ガス、農薬等の人工物質が食物アレルギーや花粉症を引き起こす。】という事です。
この事が広く共認されれば、無農薬野菜の価値も高まっていくでしょう。
以下に専門機関での実験を紹介します。
1.東京大学物療内科の研究グループ
ネズミにスギ花粉だけを注射したが、アレルギーを引き起こすIgE抗体は産生されなかった。 続いてスギ花粉にディーゼル車の排気ガスの微粒子を混ぜて注射をすると、スギ花粉に対するIgE抗体が産生された。スギ花粉だけでは花粉症は発生しないが、そこにディーゼル車の排気ガス有害化学物質が加わると花粉症が発生する事が分かった。
(以下略)

kahunimage1 [4]

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現代社会が抱えている環境問題、それに伴うストレスや食生活の変化からこういったアレルギー症状の広まりも出てきているのかもしれません。こういった現実の変化に対し、実は身体が反応し、警鐘を鳴らしてくれているのではないでしょうか。

 

◆身体の許容する力と現代社会が抱える問題
花粉症という身体のひとつの反応を、厄介なもの、嫌なものと思うのではなく、こうして身体からの合図だと感謝の気持ちを持つと、身体の反応への意識も変わりますね。身体には異物を排除する力もあれば、許容する力もあります。
最近では、スギ花粉症になめる花粉症薬というのが出てきているようですが(リンク [5])、これはどういった仕組みかというと、身体が抗原を異物ではない=食べ物であると認識する仕組み(免疫寛容)を利用しています。この薬自体は、1~2年と治療期間も長くかかるようです。
ただ、こうした免疫寛容という身体に備わる一つの動きは、口から摂取することで抗原を異物ではないとみなす=食べ物であると認識するもので、漆職人が漆をなめているという話やアレルギーの緩和事例でもあるそうです(リンク [6])ので、今後も追求していきたい事例です!

また腸内環境の改善も、身体の力を正常に働くようにする為によいそうです。というのも、花粉症を始めアレルギーは、腸壁が傷つき吸収されるのではないかという話があるのです。
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現代人は消化の良い物や、既に火を通してあるもの等を良く食べ、生野菜や生肉をあまり食べなくなったため、胃の働きが長い年月の間に退化(進化?)しています。それは、胃酸が薄かったり、胃粘膜が弱かったり、胃酸と粘膜のバランスが悪かったりと、色々ですが、結果、ピロリ菌を始めとする細菌類を殺せなかったりタンパク質が充分に分解されなかったりするそうです。

分解されなかったタンパク質は大きなかたまりとなるため、腸壁からは吸収されにくく、通常は大腸を素通りします。
ところが、ストレスや宿便(→毒素)等によって腸壁が傷ついていたりすると、そこから体内に入ってしまいます。腸壁から入ったたんぱく質は、免疫細胞にキャッチされ、アレルギー反応が起きることが分かっています。

つまり、腸が正常な状態であれば、多少の抗原が入ってきたところで吸収されないので、アレルギー反応は起きないのです。

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現代社会のストレスや、食べすぎ、肉食へと食生活の変化から起きる宿便、それらが関わって、花粉症を始めアレルギーが広まっているということが分かります。

公園 [7]
私たちの置かれている環境から身体の反応やしくみ、原因を捉え、事実を肯定視して、その流れを善くする動きを取ってみること。それが、過去人類が積み重ねてきた身体の整え方、病の治し方なのではないでしょうか。
アレルギーに関して、当ブログでも別のシリーズで追求していますので、そちらもぜひご覧ください☆+゜(リンク [8]

<参照>
「動的平衡2」福岡伸一著
花粉症のメカニズム [9]
花粉症を治す方法 [10]
アレルギー改善方法 [11]


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[5] リンク: http://zutsu-kokuhuku.info/sugi-kahunnsyou-namerukusuri/

[6] リンク: http://ameblo.jp/atopiclass/entry-11474433798.html

[7] Image: http://www.seibutsushi.net/blog/wp-content/uploads/2014/04/c572b7eb7faff6d1dc95cd5f641478c7.jpg

[8] リンク: http://www.seibutsushi.net/blog/2014/02/1492.html

[9] 花粉症のメカニズム: http://igot-it.com/kahunsyou-mechanism-4845.html

[10] 花粉症を治す方法: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=272690

[11] アレルギー改善方法: http://www.geocities.jp/kimuraseryouin/puroporisu2.htm

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