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シリーズ「がんの正体に迫る」その4~ガン諸説紹介①

みなさま、こんにちは~
シリーズ「がんの正体に迫る」その4、ここからは、記事数回にわたって、ガンのメカニズムを提唱している諸説を紹介していきます。


がんは、遺伝子の破壊or組み換えによって自らの細胞がガン化することで発症すると言われています。

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(画像は、がん情報サービスより拝借・編集しました)

ガン細胞化の要因は、大きく2つあり、損傷(の蓄積)によるものと、体内環境の異変に対応した変異によるものがあります。
そのうち、損傷説は最もポピュラーで、損傷を起こす原因としては、人工物質や、放射線などが挙げられます。
変異説は、一般的には異端扱いされがちです。諸説として、変異の主体(受容体)に違いがあり、赤血球説と嫌気性細胞説があります。
それらを構造的に整理し分類していくと、次のようになります。

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今回は、最もポピュラーなDNA損傷説をまとめてみました。

●DNA損傷説
DNAが損傷を受ける外的要因としては、
・食物
・電磁波
・ウィルス
・化学物質 etc.
定説では、修復しきれなかったDNAがガン化するとしており、その詳細は研究が進められていますが、未だ未解明の部分が多いです。
そこで、どうなっているのか筆者なりに仮説立ててみました。
人工物質などの外的要因が体内⇒細胞内へ侵入し、核DNA分子に結合・吸収されたり、あるいは活性酸素を誘発し、DNAが損傷を受けます。
損傷を受けたDNAは、細胞分裂あるいはタンパク合成の際には修復されるが、一部は残存・蓄積していきます。
そして、DNAの損傷部位がガン化する部位にまで達すると、ガンを発症する、というわけです。

更なる解明ポイントとしては、
発ガン物質は、どのように細胞の核内にあるDNAを損傷させるのか?
発ガン物質は、分解されずに高分子のまま体細胞に吸収されるとは考えにくいが、分解≒消化されているのか?
たとえば、石綿なども発ガン性がある(中皮腫の原因)といわれているが、それは「毒」ということなのか?何なのか?
発ガン性物質や、ガンを発症する部位別に、何が起こっているのかをみていく必要がありそうです。
次回は、変異説の概要をご紹介します。お楽しみに
シリーズ過去記事はコチラ↓
シリーズ「がんの正体に迫る」その3~良性腫瘍と悪性腫瘍 [1]
シリーズ「がんの正体に迫る」その2 ~ グラフで見るがんの現状 [2]
シリーズ「がんの正体に迫る」その1 ~「がん」関連投稿インデックス [3]
シリーズ「がんの正体に迫る」プロローグ ~21世紀はがんの世紀? [4]

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