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男女の役割分担からドーパミン(快感)とセロトニン(安心)及びオキシトシン(愛情)の関係

 男の男たる由縁は、追求機能⇒観念機能の獲得。

>肉体的危機対応(アドレナリン)→【精神的危機対応(やる気を高めるノルアドレナリン)→成功体験の御褒美(快感をもたらすドーパミン)⇒記憶して学習する≒探求機能の獲得】の流れと考えます。

又、男女の役割分担からドーパミン(快感)とセロトニン(安心)及びオキシトシン(愛情)の関係を調べると、

男性は外圧に適応する為に、ドーパミン及びセロトニンが優位で、女性は生殖機能を保持する為にオキシトシンが優位となって居ると考えられます。

ドーパミンは『欲望や渇望』という形でストレス生み出し、それが物事への意欲やモチベーションへとつながっている。しかし、快楽の方法を間違えると、お酒やギャンブルの強い依存症になります。

そこで、セロトニンの登場です。

セロトニンは不安や恐怖といった感情を抑え、精神を安定させる役割を担っています。ノルアドレナリンやドーパミンの分泌をコントロールして暴走を抑えます。

次に、男女融合のオキシトシンについてです。

オキシトシン(女性の方が圧倒的に多い)は他者との触れ合いにより愛情を感じることで、心地よい気分になるという点です

このスキンシップが人類の皮膚から体毛がなくなった理由かもしれません。

参考資料を下記に転載します

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セロトニンとドーパミンとノルアドレナリンは脳内や中枢神経系で働く神経伝達物質のうち、モノアミン神経系と呼ばれる神経伝達物質 [1]です。この3つの神経伝達物質は、人の感情や精神面、記憶や運動機能、睡眠といった、人体の重要な機能に深く影響を与えているため、しばしば三大神経伝達物質と表現されることがあります。リンク [2]

役割と特徴

セロトニンとドーパミン、ノルアドレナリンそれぞれの働きの特徴などをご紹介します。

ドーパミン [3]

役割・快楽を司り報酬系と言われる神経伝達物質・向上心やモチベーション、記憶や学習能力、運動機能に関与・ノルアドレナリンの前駆体

特徴分泌が不足すると、物事への関心が薄れ、運動機能、学習機能、性機能が低下する可能性があります。ドーパミンの減少がパーキンソン病の原因とも考えられています。一方、ドーパミンの分泌が過剰だと、統合失調症や過食症、その他アルコール依存症やギャンブル依存症など様々な依存症を引き起こす可能性があります。

ノルアドレナリン [4]

役割物事への意欲の源、生存本能を司ります。ストレス [5]に反応して怒りや不安・恐怖などの感情を起こすため、「怒りのホルモン」や「ストレスホルモン」などの異名を持ちます。また、交感神経を刺激して心身を覚醒させる働きがあります。

ノルアドレナリンはアドレナリン [6]の前駆体でもあります。

特徴分泌が不足すると、気力や意欲の低下、物事への関心の低下など抑うつ状態になりやすいとされ、うつ病の原因とも考えられています。逆に、分泌が過剰だと、怒りっぽく、イライラ、キレやすくなり、躁状態を引き起こします。血圧が上がるため、高血圧症や糖尿病の原因になるとも言われています。

セロトニン [7]

役割精神を安定させる役割を担っています。ノルアドレナリンやドーパミンの分泌をコントロールして暴走を抑えます。咀嚼や呼吸、歩行といった反復する運動機能にも関与しています。

特徴セロトニンが不足すると、ぼーっとしやすい、鬱っぽくなる、パニックを起こしやすいなどの症状が現れます。投薬などで過剰になると、精神が不安定になったり、発汗や発熱、振戦(震え)など、セロトニン症候群 [8]という症状が起こることがあります。

相互の影響

セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンは単体でもそれぞれ心身に重要な影響を与える働きをしています。そして、何より重要なのは、これらの物質は、それぞれ相互に影響を与え合う関係にあることです。セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンがバランスよく分泌されることで、心身のバランスも保たれています。

セロトニンとドーパミン

セロトニンとドーパミンの関係は、セロトニンがドーパミンの働きを制御することで保たれます。物事への興味や関心を得るためのモチベーションは、ドーパミンが放出されることで得られる「快感」によって生み出されていると考えられています。

人類が海に出て未知の大陸を目指したのも、アポロが月へ行ったのも、達成した時に得られる快感があったからこそだと考えられますし、こうして更なる快感を求めて人類は進化を続けて来たとも言えます。

一方、ドーパミンによる快感だけを追い求めると、際限なく満足できない状態になります。そんなドーパミンの働きにブレーキをかけて、正常な精神状態、つまり平常心を保つ役割をするのがセロトニンです。

ドーパミンが人類を進化させてきた未知への飽くなき探究心の源だとすれば、セロトニンはそれを制御する安全弁であり、モラルなどを守るための自制心として働いています。

こうしたセロトニンとドーパミンの分泌バランスが崩れると、心身に様々な影響が生じます。ドーパミンの分泌が過剰なことで起こると考えられている疾病の一つに統合失調症があります。統合失調症の治療には、セロトニンやドーパミンの働きに作用のある薬剤が広く用いられています。

また、セロトニンが弱まりドーパミンが暴走すると、アルコールやパチンコなどの依存症に陥りやすくなると考えられています。

セロトニンとノルアドレナリン

セロトニンとノルアドレナリンには、ノルアドレナリンによる身体の興奮をセロトニンが鎮静していると言う関係があります。

ノルアドレナリンは、主にストレスに反応して分泌される物質で、ストレス [5]に対して怒りや恐怖、不安などの感情の反応を示します。これは主に、例えば人が獣に襲われたときに、怒りで身体を奮い起こして反撃するのか、恐怖によって逃げるのかと言った、生存のための適切な行動の選択、またはそうした状況に陥らないために、常に不安を抱くことで、注意力や集中力を高めることを促す原始的な本能によるものです。

ノルアドレナリンは脳を覚醒させ、集中力や判断力を高めますが、一方で興奮作用があるため、分泌されると怒りっぽく、イライラしやすくなったり、躁状態になりやすくなります。

ノルアドレナリンが過剰に働こうとするとき、その働きを抑えて精神を鎮静させるのがセロトニンです。セロトニンは抗ストレス作用を持ち、怒りや恐怖と言った不安を鎮めて、感情を安定させています。

ドーパミンとノルアドレナリン

「快楽を司るドーパミン」と「怒りのホルモン・ノルアドレナリン」には、非常に密接な関係があります。

ドーパミンとノルアドレナリンはチロシン [9]と言う同じアミノ酸から作られる物質で、カテコールアミンという神経伝達物質に分類されます。また、ドーパミンはノルアドレナリンを合成する前駆体でもあり、ノルアドレナリンの合成にはドーパミンが必要になります。そのため、これらの物質のトランスポーターや代謝・分解に関わっている酵素などの多くが共通しています。

ドーパミンとノルアドレナリンはストレスに強い関わりがあります。ストレスを受けると、ストレスに抗うためにノルアドレナリンが分泌されますが、同時にドーパミンも分泌されやすくなります。

ストレスを解消する手っ取り早い手段が、ドーパミンを分泌させて快感を得ることだからです。ストレスは食事をしたり、運動をしたり、たばこを吸ったりアルコールを飲んだりすることで、ドーパミンを分泌させて解消(麻痺)させることが出来ます。

そのため強いストレスを受け続けると、その解消手段として快感を得られる何か(人によって、環境によって対象は異なる)を体が欲しやすくなります。ドーパミンが暴走すると、やがてアルコール依存症やギャンブル依存症などの依存症へと繋がります。

また、ノルアドレナリンが分泌されるストレスと、ドーパミンが分泌されるストレスには、一定の違いがあります。

ノルアドレナリンが反応するのは、暑い/寒い/痒い/痛い/苦しい/つらい/悲しいなど、肉体や精神が感じる「不快な刺激」に対してです。(※ストレスは必ずしも実感出来るものとは限りません。)

一方、ドーパミンは『欲望や渇望』という形でストレス生み出します。何かをしたい、何かが欲しいといった欲望は、達成されないうちはストレスでもあり、それが物事への意欲やモチベーションへとつながっているのです。

ただし、ドーパミンの生み出す欲望が行き過ぎると、法を犯してでも目的を達成しようとするなど、間違った方向へと進んでしまうかもしれません。

オキシトシン

人体に与える影響

オキシトシンは、他者との触れ合いで分泌されるという特徴を持っています。よく「人と人との触れ合いは大切だ」という言葉を耳にしますが、オキシトシンの分泌という面から考えても正しい言葉だったのですね。

どのような効果があるかというと、セロトニンと同じくストレスの緩和や学習意欲を向上させるといった効果があります。一見セロトニンと同じ効果に見えますが、ストレスを緩和させる方法に違いがあります。

セロトニンは不安や恐怖といった感情を抑えることでストレスを緩和しますが、オキシトシンは他者との触れ合いにより愛情を感じることで、心地よい気分になるという点です。

オキシトシンが不足するとどうなる?

オキシトシンが不足してしまうと、他者から愛情を感じ幸福感や信頼を生まれにくくなってしまいます。このような状態になると、日常生活にとても大切な対人コミュニケーションに悪影響が生まれてしまいます。

具体的には、気分が落ち込む・他者に対して不信感を抱く・消極的になる、など人間関係が悪くなってしまう恐れがあります。

増やす方法・軽い運動・バナナなどを食べる・日光浴をする・激しめの運動・たくさん笑う・小さな目標を達成する・恋人や友人とコミュニケーションを取る・感動的な映画や漫画を見る・動物とふれあう

男女で違う?男性のオキシトシンの働き リンク [10]

【幸せホルモン】オキシトシンは、その本来の効果が子宮収縮などにもあげられるように、女性が多く分泌し高い効果を発揮するホルモンとして知られています。それでは男性には一切効果がないのでしょうか?そんなわけではありません!というのを本記事では紹介していこうと思います。
男性女性におけるオキシトシンの違い

そもそもこれから下記に挙げる男女のオキシトシンの効果の違いというのは、女性がエストロゲンというホルモンを多く分泌するのに対し、男性はテストステロンというホルモンを多く分泌する性質の違いから来ています。女性ホルモンであるエストロゲンはオキシトシンを増幅させる効果を持つのです。そもそもの量が女性に比べて男性は少ないということなんですね。

セックスの時の男女の感情の違い

「セックスの前、最中はあんなに愛し合っていたのに終わった途端に男性が醒めてしまった・・・。」みたいな話をよく耳にしないでしょうか。この話にも実はオキシトシンが関わっているのです。

オキシトシンは相手への愛情、信頼の大きさに関わるホルモンで性欲が高まっている時は男女ともにこの濃度が高く放出されるのですが、男性はなんと、生殖機能が反応した直後にこの濃度が急激に下がってしまうのです。一方女性の方はというと・・・。行為中にその濃度を高め続け、行為後にはその濃度が最高潮に達しているのです。

相手の男性が突然冷たくなった、結局ヤリたかっただけなのか、などと心配になる女性も、行為後に抱きつかれたりなどめんどくさいなあと思ってしまう男性も相手のホルモンの違いを知ることで相手の理解につながるのではないかと思います。

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