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“新型スーパーウイルス”の正体と感染・増殖・重症化のプロセス その1

素人でも新型コロナウィルスの正体を調べる事(知る事)で、ウィルスの感染・増殖の構造を知ることが出来る。その結果、マスコミ等に踊らされる事無く、自らの意思で自らの責任で行動する事が出来る。

コロナウイルスの全てが分かる!“新型スーパーウイルス”の正体と感染・増殖・重症化のプロセス [1]http://fanblogs.jp/boyakiman/archive/213/0

の記事が有りましたので転載します。

.新型コロナウイルスの正体と特徴

「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」は、「急性呼吸器疾患(COVID-19)」病源体となるコロナウイルスに属する新種。

「新型コロナウイルス」の構造は、

・タンパク質の「カプシド」という殻の中にRNA遺伝子(リボ核酸)が包まれ、カプシドの外側が「エンベロープ」という脂質膜で覆われた極小粒子。

・粒子の大きさは、細菌の10分の1程度の0.1μmでインフルエンザウイルスとほぼ同じ。

・エンベロープの周りには、「スパイク」と呼ばれる糖タンパク質の王冠(コロナ)状の突起が、多数突き出た形状になっています。

・「エンベロープ(脂質膜)」は、アルコール(エタノール)で破壊することで、ウイルスの感染能力を失活できます。

自らの増殖機能を持たないコロナウイルスは、ヒトの宿主細胞に侵入して、その複製機能を利用して増殖する必要があります。またヒトの細胞であればどの細胞でも侵入できるわけではなく、ウイルスを受け入れてくれる受容体(レセプター)の発現が必要です。

・新型コロナウイルスのエンベロープの突起・「スパイク糖タンパク質」が、標的とする宿主細胞に侵入・増殖する際に重要な役割を果たします。

. 新型コロナウイルス感染症(急性呼吸器疾患)の概要

・「急性呼吸器疾患(COVID-19)」は、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」病原体となって発症するウイルス性呼吸器疾患。

・「新型コロナウイルス感染症」病原体である、「新型コロナウイルス」の特徴のひとつは、“潜伏期間が非常に長い“こと。症状の発現と重症化の進行過程

・「新型コロナウイルス感染症」における症状は一定ではなく、感染者によって無症状・軽症・重症・合併症・死亡など幅広く発現するのが特徴。

上気道(鼻腔・口腔・咽頭・喉頭)だけの感染(増殖)ならば無症状や軽症で回復し、下気道(気管・気管支・肺胞)まで感染(増殖)が進行すると、重症化が進行し合併症を併発して最悪は死亡に至ると思われます。

・WHO(世界保健機構)が、中国の4万4672人の感染者のデータを分析した結果、【軽症が81%、重症は14%、重篤は5%、死亡は2.3%】という割合になっています。〇初期症状は一定ではなく多様

・初期症状は、風邪やインフルエンザの症状と似ているため、早期段階での症状だけでの感染の判断は困難とされています。ただ、くしゃみ・鼻水・のどの痛みなどの上気道症状は少ないとされます。

・主な症状としては、発熱、空咳、喀痰、疲労・倦怠感、息切れ、咽頭痛、頭痛、下痢など多様。また嗅覚や味覚の機能障害も見受けられます。しかし、感染していても無症状の人も多く、発熱検知装置だけで判定できない可能性も高いとされます。〇肺炎を発症すると重症化して合併症も併発

・新型コロナウイルスの増殖が上気道を突破して下気道に至ると、高熱・気管支炎・肺炎などの症状が発現してきます。

・さらに重症化すると呼吸困難や呼吸不全に陥り「人工呼吸器」が必要となります。

・また肺胞での増殖で大量に複製されたウイルスが血流に乗って拡散され、腎不全、肝不全、心不全などを合併して「多臓器不全」を引き起こすことも判明しています。

・また、免疫の過剰反応で起きる「サイトカインストーム」重篤化した症例も報告されています。

死亡リスクが高い基礎疾患

新型コロナウイルス感染症による死亡リスクが高い基礎疾患として、1.心血管疾患(心臓病・心筋梗塞・狭心症)2.糖尿病3.慢性呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患)4.高血圧5.ガン(悪性腫瘍)6.慢性腎臓病7.肥満

の7つが挙げられます。

新型コロナウイルス感染症でこれまで死亡した人のデータによれば、症状の発現から死亡までの日数は<6日から41日間>までの幅がありますが、平均すると<わずか14日間>であることが示されています。

Ⅲ 新型コロナウィルスの3つの感染エンルート】

新型コロナウイルスには3つの感染経路があり、「飛沫感染」と「接触感染」の2つが主体で「エアロゾル感染」もあり得ると考えられます。新型コロナウイルスのヒトへの侵入口は、口・鼻・目の3ヵ所です。

飛沫の大きさと特徴

「飛沫」とは、感染者の咳やくしゃみで放出されるエアロゾル粒子のこと。水分に覆われたエアロゾル粒子の中に「ウイルス飛沫核」が含まれています。飛沫の大きさは、おおよそ1μm ~100μmまで大小さまざまとされています。なお、ウイルスそのものの大きさは、0.1μm程度の極微小粒子。「飛沫の大きさ」を3つに大別すると以下のようになります。

① 咳やくしゃみから出る粘性のない1μm~100μmのエアロゾル粒子

② くしゃみから出る鼻汁・痰の混じった粘性のある100μm以上の大きな粒子

③ 呼気から出る粘性のない1μm未満のエアロゾル粒子飛沫の大きさで感染様式や活性時間が異なる

①の「粘性のない1μm~100μmのエアロゾル粒子」は、2m以内に落下して水分蒸発で乾燥し、おおよそ2分以内で感染能力を失活(死滅)すると思われます。従って、1m以内では飛沫感染しても2m離れれば安全圏とされます。

4~10μmの大きな飛沫の主な沈着部位は、鼻腔・口腔などの上気道とされ、主に上気道内の粘膜細胞で増殖します。しかし、1~3μmの小さな飛沫は落下せずに空気中を浮遊し、吸入すると一気に下気道の肺胞にまで到達するとされています。換気や風通しの良い場所ではおおよそ2分程度で乾燥して失活(死滅)しますが、換気が悪く湿度の高い密閉空間では、3時間でも感染能力を保持するようです

②の「粘性のある100μm以上の大きな粒子」は、すぐに落下するので飛沫感染のリスクは少なく、むしろ物体に付着して「接触感染」の主要な感染源となります。粘性があるので外側が乾燥していても内部のウイルスは感染能力を保持し、日陰や室内での生存時間は数日にもなると思われます

③の「粘性のない1μm未満のエアロゾル粒子」は、呼気の87%を占めており感染能力も持っていると考えられています。特に、【湿気の多い密室空間(エアロゾル状態)】では、呼気で放出される1μm未満のエアロゾル粒子でも感染能力を保持したまま浮遊し、2m以上離れていても上気道または下気道まで吸引してしまいます。これが「エアロゾル感染」と呼ばれる感染様式です

その2へ続く

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