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人類は何故、直立二足歩行になったのか?

Posted By seibutusi On 2020年2月21日 @ 9:57 AM In ⑧科学ニュースより | No Comments

樹上生活をしていた類人猿から地上に降り、直立二足歩行するようになったのは、現在では約700万年前と考えられており、諸説があるが、確定的な説(事実と整合する)はない。

【アクア説】

人間には類人猿とは異なる水中生物と似た形態があることから、一時期、水中活動を中心とする生活を行なっていた時期があったと考える。その時期に、水中での二足歩行を行い、泳ぐための直線的な体型を身に着け、人類への一歩を踏み出したのではないかというのが、アクア説である。

【ネオテニー説】 「ネオテニー」は日本語では「幼形成熟」で、動物が幼生形のままで成熟する現象をいう。ネオテニー説では、次のような点を指摘し、祖先の類人猿から幼形成熟することによって人間への道を進んだとする。

【サバンナ説】 従来から定説となっている説で、アフリカ大陸の気候の変化で森林が減ったため、草原であるサバンナに下りて生活したことが人類への進化につながったとする説である。⇒古代の気象と整合しない為現在疑問視されている。

一方で、生物史を通して、生物は逆境の時、大きく進化を遂げる事実が有る。通説では、人類の進化は、「??(仮説)」→「直立二足歩行」→「大脳発達・言葉」となっているが、「足の先祖帰り」→「生存危機」→「観念機能に収束」→「直立二足歩行訓練・言葉」→「現代人」と考えられる。実際、最先端の観念機能(サルと人類違い)は、人類が生存する為に獲得した物である。

上記内容については、実現論ヘ.人類:極限時代の観念機能 [1])に詳しく記載されているので参照してください。

実現論より

【足の指が先祖返りして、それ以前の獣たちと同様、足で枝を掴むことが出来なくなったカタワのサル=人類は、樹上に棲めるという本能上の武器を失った結果、想像を絶する様な過酷な自然圧力・外敵圧力に直面した。そこで、本能上の武器を失った人類は、残された共認機能を唯一の武器として、自然圧力・外敵圧力に対応し、そうすることによって、共認機能(≒知能)を更に著しく発達させた。】

 

今回は、「一定の割合で発生する身体障害や奇形は人類の進化に重要な役割を果たしていた可能性(英研究) [2]」2015年06月22日 を紹介する。

http://karapaia.com/archives/52194718.html [2] カラパイアより

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歴史を通して、身体障害者は避けられ、ときに迫害すら受けてきた。だが、進化の新理論によれば、身体障害や奇形が人類を発達させるうえで重要な役割を果たしたらしい。

英ヨーク大学とニューカッスル大学の人類学者は、遺伝的な身体障害が初期の人類を社会的で協力的な存在にすることを強いたと確信している。 彼らの主張では、我々の祖先は、小規模の集団が孤立して存在した進化のある時点で遺伝的なボトルネックに直面し、近親交配の確率が高まったという。

これは、弱い顎、体毛の薄い身体、木を登るには不適切な弱い腕、まっすぐな足といった”身体障害”がこの時代に現れた可能性を意味している。

このような障害者の子孫が生まれる確率が高い状況では、”最適”な個体とは、必ずしも”最高”の遺伝子を持った個体ではなく、障害と生きる子孫を助けることができる個体だ。すわなち、賢く、柔軟で、思いやりに溢れた個体が有利になるようになった。このようにコミュニケーションといった社会的な性質や、実験を行う能力を発達させたことで、遺伝子によって投げかけられた困難に対応することが可能になった。

“脆弱な類人猿”モデルが提唱された『インターネット・アーキオロジー』誌の論文では、人類の進化論は書き換える必要があると主張している。現代進化論は、種の雑種化について考慮しておらず、人口は独立した単位へ分岐すると仮定している。

しかし、本研究グループは、初期の人類と類人猿は、進化のいくつかの段階で分岐し、雑種化した可能性があると主張する。

研究に携わったニューカッスル大学芸術文化学部のウィンダー博士によれば、”適合”という概念について再考が必要であるそうだ。自分の子孫の半分の遺伝子は他人からもたらされるのだから、単純に優れた遺伝子を持つかどうかといった問題ではない。

潜在的な配偶者のストックが少ない状況では、提供される遺伝子を受け入れなければならない。ときには親族、あるいは種の垣根を越えた交配が起きることもある。

そして、こうした状況では身体障害者が生まれる確率が高くなる。

そこで必要となるのが、障害を抱える子孫と共存する能力である。

最新の化石やDNAの調査の全てが人類進化の再考を促してくるのは、生物学者によってもっぱら利用されるモデルは、大きな人口の各個体による激しい競争が存在する分岐階層モデルであることが原因だ。これは細菌やミバエなどには有効だが、人類学的な証拠とは整合的ではない。

だが、太古の人口は小規模であることが多く、原人が現代よりも複雑な性活動を行っていたという仮定に則れば、最新の証拠は、かなり理解しやすいものだという。

初期の祖先アウストラロピテクス・アファレンシス(歩行/木登り型)とそれより新しいホモ・エレクトス(歩行/長距離走行型)の身体的な特徴の差異。遺伝的ボトルネックが、短い腕、小さな足といった”奇形”の原因となり、人間の進化を促したのかもしれない。

従来の競争モデルは、種における遺伝的障害の高い発生率は脅威と見なすように促す。しかし、人類学的証拠が示唆することとは、遺伝的障害の頻度は遠い昔においてかなり高かったということだ。

先祖がこうした脆弱性に対処するうえで、思いやりや工夫、柔軟性が大いに役立ったと考えることは理にかなっている。


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[1] ヘ.人類:極限時代の観念機能: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=100&c=1&t=6

[2] 一定の割合で発生する身体障害や奇形は人類の進化に重要な役割を果たしていた可能性(英研究): http://karapaia.com/archives/52194718.html

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