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数字では表しきれない自然/近代科学により数学に置き換えられた自然

Posted By seibutusi On 2019年8月10日 @ 3:58 PM In ⑧科学ニュースより | No Comments

nature-3093917_640 [1]■数字では表しきれない自然
自然は、無限ともいえる多くの要素が相互に関係しながら成り立っています。その関係を全て数字で把握することは極めて困難だと思います。現在は、数量化できる自然に慣れきってしまい、自然を畏怖することを忘れてしまっているように思います。

 

■数字で自然を対象化する近代科学
では、「数字で自然を対象化する」とはどういったことなのでよう?何が問題なのでしょうか?

以下、重悟のブログさんの 「近代科学の特徴って何?それまでの科学とどうちがうの? [2]」より、一部抜粋します。

代科学の特徴は「現象を量ろう」とした点
近代科学がそれまでの科学とちがっていた点。

それは「なぜこんな現象がおきるんだろう」という疑問をいったん置いといて、「とにかくこの現象をいろんな量で表そう」としたところにあります。

つまり、なぜ石は落ちるんだろうという究極の疑問には手をつけずに、石の重さとか、落ちる時間とか、距離とか、速さとかの「量」をとにかく量ったのです。

これがそれまでの科学とまったくちがう方法でした。

そしてこの方法を最初にはじめたのは、あのガリレオ・ガリレイです。

「なぜ」を棚上げして現象を量るメリットとは
ガリレイは「なぜ石が落ちるのか」という問題を棚上げしました。
それに代わって、石の落ちる時間や距離や速さを量りました。
すると最後に、1秒ごとの速さの変化がずっと16で一定であるという不思議にぶつかりました。
これがポイントなのです。

つまりガリレイは、「なぜ石が落ちるのか」という問題を、「なぜ石の速さの変化はずっと16なのか」という問題に変えたのです。
そして、問題のなかに数字が入っていたら、わたしたちはそれを解決するための便利な道具をもっています。

そう、数学です。

量れるところだけ量る、あとは知らんぷり。これが近代科学だ。
…とにかくガリレイは、あらゆる現象の量に注目して、いろんな量をはかることで、問題を数学におきかえたのです。
これはそれまでの、現象がなぜおこるのか、その目的を説明しようとしていた科学とはぜんぜんちがいました。
これがいろんなサイトでいわれるところの「現象の目的的な説明から、現象を定量的に数学で表現するようになった」という文の意味です。

近代科学の特徴はこれに尽きます。
現象の量れる部分だけに注目して、量る。あとは知らんぷり。
この態度が近代科学なのです。

■ありのままの自然に向かい合う必要性
こうして、近代科学により数学に置き換えられた自然現象は、もはや眼の前の現実とはかけ離れた頭の中で構築された架空のモデルに過ぎません。近代科学では実験が重視されますが、その目的は頭の中のモデルの正しさを証明することなのです。そして、近代科学の発展とともに自然(=現実)との乖離は大きくなり、その結果、有用性以上に弊害が拡大していくことになったのではないでしょうか。

現在の問題を突破するには、科学がもたらした便利さの中で見捨てられてきた数値化出来ない自然を対象化し、自然との共生を尊ぶ東洋的な価値観に回帰する必要がありそうです。自然を感じ取とる、そこから生み出される昔の人の知恵のようなことが、今必要なのかも知れません。


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