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獲得形質が遺伝する構造

あけましておめでとうございます

昨年は、アメリカの影響力が目に見えて衰退し、民族派のプーチンほかの指導者の影響力が高まった時代でした。今年は影響を受けて、グローバルという拝金主義の価値から、人類は本来どう生きるべきなのかの新しい価値を追求して行く時代に転換していく時代になりそうです。

そんな時代に、人間の本性に関わる部分での学説の誤りは、追求の大きな足かせになります。その一例が、生物学の学説の中にある、獲得形質は遺伝しないというドグマです。

今回は、この学説がいかに幼稚な理論であるかを追求していきたいと思います。

獲得形質は遺伝する

DNAを神格化した生物学は、長い間、獲得形質は遺伝しないというドグマで事実を捨象し、ヒステリックに反論を封じ込めてきました。しかし、単純に事実を見るだけでも、生物は外圧適応態であり、獲得形質が遺伝しない偶然の進化で生物が生き残る確率はほぼゼロです。

そのように謙虚に事実だけ見ていれば、獲得形質の遺伝機構は発見されていないだけで、そこを追求する事が、人類の役に立つ生物学の課題であると認識できるし、学問の進化も可能になります。

このようなスタンスで追求している研究と、それを負の誘電率・透磁率の論理で、より根本的なところから証明する佐野理論を紹介します。

スミルノフ生命物理学によるルイセンコ学説の批判と止揚!!!!Dr佐野千遥 (リンク) [1]

親の獲得形質が子に全面的に伝わる、としたルイセンコ学説は、
“全面的”とした所に誤りが有った。

ルイセンコ学説はソ連邦スターリニズムの退潮と共に、その全部が誤謬のダーウィニズム進化論により批判され直して、世界規模で一旦凋落した。

しかし、下記の引用でも分かるように、ルイセンコが“全面的”とした点を除いて、今日再び、欧米の理論生物学の分野に於いてすら、親が環境情報から獲得した形質が、条件が整えばDNAに取り込まれ、子に遺伝する事が明らかに成りつつある。(リンク) [2]
“2004年にRassoulzadeganのグループは、RNAが生殖細胞系に何らかの影響を及ぼしているという説をNature誌に投稿した。これが実際に確認されれば、従来の遺伝学に大きな影響を与え、DNA-RNAの役割や相互作用に関する多くの謎が解明されると考えられている。2015年、ペンシルバニア大学のTracy L. Baleらは、精子中のマイクロRNAの発現量が子に伝わり、父親の獲得形質が子に受け継がれることを明らかにした。彼女らは、オスのマウスに過度なストレスを与え、そのマウスをメスのマウスと交配させた。生まれたマウスに過度なストレスを与えたところ、ストレスに対する耐性が父のマウスよりも高くなっていた。彼女らは、その原因としてマイクロRNAを挙げた。彼女らは父親マウスの精子中のマイクロRNAの発現量が増加していることを発見し、このマイクロRNAが受精卵内のmRNAを破壊している事実を明らかにした。これらのことは、父親が獲得した形質がマイクロRNAを通して子に伝わることを示唆している。”

<引用は以上>

スミルノフ生命物理学は、環境情報は学習されてRNA内に蓄積されるが、
それが実際DNAの変更を結果するには、
それは或る条件を満たす必要が有る、とする。

<RNAがDNAの進化を引き起こす生化学反応・生成過程>

DNAは
アデニン(A)
グアニン(G)
シトシン(C)
チミン (T)
から成り

RNAは
アデニン(A)
グアニン(G)
シトシン(C)
ウラシル(U)
から成る。

生物進化は確かに存在するが、それは確率論的なダーウィン進化ではなく、合目的的な進化である。

人体内で、通常、RNA生成量が最大の臓器は肝臓であるが、学習時にはRNA生成量最大臓器は頭脳となる。

進化の基礎には学習の蓄積が有る分けだが、では、学習の蓄積がどの様な条件が整うと本当にRNAの構造変化を引き起こし、それによる転写の際にDNAに構造変化が起こり、遺伝情報自体に決定的な変化が起こるのかを次に解明しなければならない。

生体内には負の電磁率の箇所と正の電磁率の箇所が混在しており、その正と負は固定的でなく、その箇所の体温の変化と共に常に変化している。

400px-Biological_cell_svg [3]

スミルノフ生命物理学は、環境情報は、リボ核酸(RNA)のリボソーム(リンク [4]
典型的な動物細胞の模式図: (1) 核小体(仁)、(2) 細胞核、(3) リボソーム、(4) 小胞、(5) 粗面小胞体、(6) ゴルジ体、(7) 微小管、(8) 滑面小胞体、(9) ミトコンドリア、(10) 液胞、(11) 細胞質基質、(12) リソソーム、(13) 中心体(リンク) [5]
の各々のリボースの誘電率極性がエピマーとなるかアノマーとなるかの選択により生じる組み合わせ論的構造差異情報として学習される、とする。

この様にして環境からの学習結果を蓄積したリボ核酸(RNA)のリボソーム構造は、負の透磁率の水分と負の誘電率のコラーゲンから成るその生命体内空間が強力に負の誘電率・負の透磁率に成った時、DNAに転写されて、DNAの決定論的反エントロピー的合目的的な変化=進化を齎す。

 

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