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同類認識機能でがんを治療する「BAK療法」

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画像はこちら [2]からお借りしました。

現在の日本では、がん治療法は、「手術療法」「放射線療法」「化学療法(抗がん剤)」が三大療法として主要な治療法とされています。
しかし、これらの療法は、あまり効果がなかったり、逆にこれらの療法が原因で本格的ながんが発症したりすることがわかってきました。

【参考】
○ガンの3大療法を否定し始めたアメリカ [3]<遠隔気功研究所>

三大療法に代わる治療法として期待が集まっているのが、「免疫療法」です。
簡単に言うと、人間の体内に存在する自己免疫細胞を培養・活性化して体内に戻し、がん細胞を攻撃させる治療法です。人体に本来備わっている機能を強化する方法なので、副作用が少ない治療法です。

免疫療法は、活性化させる免疫細胞の種類によって、効果が異なります。
今回は、「BAK療法」(生物製剤活性化キラー細胞療法)に注目します。

BAK療法が他の免疫療法と異なるポイントは、ガンの認識方法です。

BAK療法の特徴 [4]<きぼうの杜クリニック>より

○従来の免疫細胞療法:がん細胞を認識して攻撃
従来の免疫細胞療法は、培養する免疫細胞ががん細胞の持っている2つの目印を同時に認識し、攻撃していました。しかし、がん細胞は進行するにつれて、約70%が一つの目印を隠してしまいます。つまり、計算上では約30%の有効率となり、がんが進行して認識できないがん細胞が増加した場合は治療効果が極端に低下していました。
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○BAK療法:正常細胞を認識してそれ以外を攻撃
がん治療 免疫細胞「BAK療法」では、培養する免疫細胞が逆に正常細胞を認識し、それ以外の異常な細胞、つまり、がん細胞を攻撃します。 したがって、正常細胞以外の異常な細胞(がん細胞)を攻撃するため極めて高い有効率(76%)になります。 がん治療 免疫細胞「BAK療法」で独自に用いるNK・γδT細胞(CD56陽性)は、正常細胞のHLA-Ⅰ(白血球抗原)を認識するとキラー活性(細胞を攻撃する力)を抑制して正常細胞を攻撃することはありません。がん細胞に対しては、HLA-Ⅰ(白血球抗原)を持たない細胞を自己細胞と認めず、攻撃します。さらに、NK・γδT細胞(CD56陽性)はがん細胞等の異常細胞に発現されるMIC A/B分子をNKG2D分子で認識して攻撃をします。この機構も正常細胞を攻撃することはありません。
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同類の認識方法の精度が高いほど、がん細胞を淘汰しやすくなり、適応可能性を高めることができます。

この同類を認識する機能は、単細胞生物の群体形成や、多細胞生物の誕生など、生物の進化過程において極めて重要な役割を果たしてきています。
【参考】
○認識機能の進化(単細胞から多細胞へ) [7]<るいネット>

近代以降、科学とともに医療技術が著しい進歩を遂げたのは確かですが、がんの三大療法のように、生命原理から逸脱し、誤った進歩を遂げている危険性もあります。
本来の生命原理との整合性を見直すことで、医療の進むべき道が鮮明になると思います。

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