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2014年 STAP細胞問題は終わっていない

昨年の科学界は、青色LEDでノーベル物理学賞という輝かしい功績もありましたが、なんといってもSTAP細胞に始まり、STAP細胞に終わった一年でした。

論文が発表されたのは昨年の1月29日付けのプレスリリース。そして1月30日のネイチャー。その直後から様々な疑義が指摘されました。7月には論文撤回。そして先日、理化学研究所調査委員会は再実験の結果、「STAP細胞はES細胞だとほぼ断定した。」と述べました。

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STAP細胞論文について、報告書の内容を説明する理化学研究所の調査委員会の桂勲委員長(2014年12月26日)

この問題、これで決着がついたと思っている方々は多いと思う。

しかし、この問題、まだ終わっていないのです。

一連の問題を別の角度から指摘している人がいます。論文発表(1/29)から疑義が出されるまで(2/5)が短すぎるというのです。その異例の速さに

「1月29日にSTAP論文が掲載されることをあらかじめわかっていて、またこの論文の不備や小保方さんの研究の欠点もわかっていて、あらかじめ指摘する準備を整えていたとしか考えられない。」と、問題を投げかけている。更に、「理研の調査委員会が肝心な点2か所(1か所は実験ノートがあるのに、2冊しかないと言ったこと。もう一つは「差し替える写真が提出されている」のに、それを言わなかった)の明らかなウソを言っている点が気になる。つまり、もともと理研は小保方さんを守る立場にあるのに、逆にウソをついても小保方さんの「不正」を指摘した。指摘した2か所はどう考えても「意図的」ではないが、それを「悪意」と言った。」(参照:STAP事件簿後日譚 論文の不備を誰がわかったのか [2]

この迅速かつ、用意周到な追及に、次のような見方をする意見もあります。

「STAP現象が世に出てはまずい理由はここにあった。ガン細胞の発生メカニズムが明らかになり、現在の製薬・医療システムが役に立たないどころか不要になってしまうからでは!」参照STAP現象が世に出てはまずい本当の理由はここにあった [3]

そして特許出願に関連して、こんな分析をする人もいます。

「今回のSTAP細胞は、バカンティ教授がSTAP論文の先頭に書かれている。そのため、小保方氏が弁解できなくなった時に、バカンティ教授が「あとは私が研究を引き継ぐ」と言いだせば、いずれ完成したSTAP細胞の特許はアメリカのものとなる。その場合は、バカンティ教授がノーベル賞をも獲得する可能性もあるだろう。」(http://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/2a34757cc071f45432864dab0118b3c3 [4]

そして、この1年の騒動を冷静に分析している方もいます。

マスコミがそんな(ベタな)ドラマ作りに奔走する背後には、何かある。もはやいつものパターン。医療や製薬・・・「金貸し」だ。金貸しが裏で糸を引いている可能性は、大いにあると思う。もし、STAP細胞が量産されたら、金貸しは困る。製薬や医療の“裏”に描いていた順当なストーリーを大幅に変えないといけない。iPS細胞は、今のところ(たぶんこの先も)簡単に作れないから、再生医療は「高額」というストーリーが成り立つ。が、似たようなものが簡単に作れるとなったら大変だ。暴利を貪れない。大衆のための医療が実現してしまう。さらに推し量ると、金貸しにすれば、医学部出身のエリート研究者は配下においていたが、理学部や農学部出身の地味な研究者は眼中になかったのかもしれない。そんなところから、常識を覆す大発見が出てくるとは思いもしなかった。そこで、大慌てで、医学部出身の研究者に「門外漢は潰せ」と指示をしている可能性は大いにあるだろう。論文の本文なんて、一部の専門家以外、誰も読まない(読めない)。画像の流用疑惑などを含め、揚げ足取りは簡単だ。(参照:STAP細胞は潰されようとしているのか? [5]

この問題、まだ終わっていないのではないか。

 

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